フィールオーライの死のショックでボロボロになってしまったヒノデマキバオー。
レースに出場しても奮起することなく意気消沈したままだった。
果たしてここから復帰することなどできるのだろうか?
たいようのマキバオーW 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者:つの丸
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: Kindle版
というわけで、今回は「たいようのマキバオーW」4巻~8巻までのあらすじです。
飯富調教師に強引に連れられて、本多RTCに移動する
①同じく意気消沈しているファムファタールと引き合わされる。ファムファタールは情けないマキバオーを見て逆に奮起する。
②ハヤト、山本管助ともに騎乗できないので飯富の娘高坂リカに一時的にジョッキーになってもらうがやはりマキバオーは調子が出ない。
ファムファタールは大丈夫だ。あいつは自分の中に理想を持っている。こうありたい、こうあるべきといった理想像をな。だからそこから外れても鏡を見せてやれば自力で修正できる。
問題はマキバオーの方だ。あいつは理想像を持っていない。
仕方ねえさ、あいつは今まで理想や夢など抱くことができる環境になかったんだ。明日を見るよりもただ今日という日を積み重ねるだけしかできなかった。そんな馬がフィールと出会い反応した。遠きフィールを追い、フィールを追いかけることで輝こうとしていた。
だが、それはフィールというでっかい太陽に照らされた月。太陽なくしては輝けない。ファムをフィールの代わりにしてもだめだ。
あいつは自分で輝かなくてはならん。あいつ自身が太陽にならなきゃならねえのさ。
③一方、アマゾンスピリッツは「ブリーダーズカップクラシック」に出場。世界一のダート馬「デカロゴス」とギリギリの勝負を繰り広げて2位に。
④JBCクラシックではマキバオー以外の競合が激戦を繰り広げる
・グランドコブラはJBCクラシック挑戦を目指し南関エキスプレスに挑戦するも2位
・ゴールデンバットは珊瑚冠賞で勝利し、JBCクラシック出走権を獲得。
・キングアナコンダが独走する中、ゴールデンバットとロックバスターが追いかけ、さらにマウンテンロック、シバノーブレストが続く展開。ブラッドビッキーとトータルケイオスも追い込みをかける。
・キングアナコンダが死に物狂いの逃げで勝利をもぎ取る
⑤ライバルたちの激走を見て、ついにマキバオーが走りたいという欲求を取り戻す
走れマキバオー!そして大いになくがいいさ。
どちらも我慢するこたねえ!
ため込んでちゃお前の心がパンクしちまう!
フィールオーライの死後、初めて号泣したマキバオーは、ようやく自分の心を解き放つ。
⑥翌日からは調教開始。今までため込んでいたうっ憤を晴らすように走りまくる。
ジャパンカップでフィールの弔い合戦?
①フィールオーライの騎手滝川もようやく復帰し、ファムファタールに騎乗することになる。凱旋門賞に攻め入った時から一転、JCで外国場からタイトル防衛の戦いになる。
②ジャパンカップ(府中・2400m)
・凱旋門賞の時には全くかなわなかったシージ、前年度凱旋門賞馬アンバルクマンを迎え撃つ。
・弔い合戦と意気込むファムを滝川は必死に抑え、最後の直線でリバーサルポイントと友に一気に追い込みをかける。
フィールの分じゃねえ、その前にまずてめえの分を走り切れ!
誰かに代わってもらわなきゃならないほど、あいつはやり残しちゃいねえ。
お前や他の誰かの勝ち負けで浮かばれねえとか浮かばれるとか、そんな哀れな馬じゃねえんだよ。
ただ我慢ができないだけの言い訳に、あいつの名前を使うな……
・ファムファタールがシージを差し切って勝利し日本総大将の自覚を持つ。
ジャパンカップダートでマキバオー復帰
①日本王者アマゾンスピリッツは回避
・いよいよブロックバスターとアマゾンスピリットの直接対決か?と期待する声は多かったが
日程的に疲れがたまっていたアマゾンは回避。
・ドーヴレビスタ・イースタンプロミスが海外から参戦。
②ジャパンカップダート(阪神・1800m)
・ジオーハチマン、キングアナコンダが不在なのでいつものように単騎で逃げる。
・ドーヴレビスタが追いすがってくるもこれを突き放す
・大外からブロックバスターが一気に追い抜き、プレミアタイム、マウンテンロックに追いつかれるが差し返しを狙う。
・ブロックバスターを差し返したところでラピッドライダーが突如割り込んでくる。
・さらにトータルケイオスとイースタンプロミスが追い込みをかけてくる。
・しかし最後の最後でムチを温存していたブロックバスターが二の足で差し切って勝利。
・アマゾンスピリットに代わって日本王者としての名乗りを上げる。
3週間後の東京大賞典に連続でチャレンジ
①東京大賞典は夜レース
・対策として高知競馬でも夜レースを行うことに(高地では実際にナイターを実施している)
2009年は5〜6月に夕焼けいば、7月24日以降は西日本地区の地方競馬としては史上初のナイター競走(愛称は「夜さ恋(よさこい)ナイター」)を開催している。なお、高知競馬公式サイトによると、温暖な気候を生かして日本の地方競馬では史上初の通年ナイター開催となる
②高知夜レース「夜さ恋特別」
・今までの逃げから根性だけの競馬を捨て、差し競馬に挑戦。
位置取りや駆け引きなどで苦戦するも、試合中に学びながら成長。
・グランドコブラ、ブラッドビッキーに競り勝って無事優勝!
2008年有馬記念
・3歳馬ファムファタールが古馬チャンプのリバーサルポイントを下して優勝。
ウオッカとダイワスカーレットの偉業を両方達成する。
東京大賞典にてアマゾンスピリットとブロックバスターの直接対決
①東京大賞典(大井・2000m)
・1番人気はアマゾンスピリット。2番がブロックバスター。マキバオーは3番。
・前王者マウンテンロックやプレミアムタイム、トータルケイオスも虎視眈々と勝利を狙う。
・いつものようにキングアナコンダが逃げてペースを作りジオーハチマンが続く
・マキバオーはスルスルと上がって3番手につける。
・残り800でトータルケイオス、ブロックバスター、ラピッドライダーがペースアップ。
・マキバオーがキングアナコンダを捕らえたところをブロックバスターが一気に抜き去ってくるが、さらにアマゾンスピリットが怒涛の追い込み。
・優勝したのはブロックバスター。アマゾンスピリットは2位、マキバオーが3位。
②本調子ではなかったアマゾンはフェブラリーでの雪辱を誓う
俺はただ海外で勝ちたいわけじゃねえ。
国内のトップが行って勝つことに意味があると思ってんだ。
日本一でなくして、世界一もくそもあるまい
・しかし、ブロックバスターはフェブラリーSを回避してドバイ挑戦を決める。
東京大賞典で敗れたマキバオーの次戦は……フェブラリーステークス挑戦が決まる
①年末の高知県知事賞
東京大賞典後たった2日後に走ったこともありグランドコブラに敗れて2着
②NARの年度代表馬にヒノデマキバオーが選ばれる!?
・地方競馬ナンバーワンになるももはや中央に照準を定めている福留陣営。
③フェブラリーSにはファムファタールも参戦。
・マキバオーはゴルフ場を利用して芝対策
ミドリマキバオーはずっとドバイにいた
①マキバオーは9年間ずっと現役競走馬兼トレーナーとして活動していた
・現ダート世界王者のデカロゴスもミドリマキバオーがトレーナーとして育てた
・2年前についにケガで引退。現在はモンゴルに。
・マキバオーの教え子がフェブラリーSにも参戦
フィールオーライの意志を次ぐのではなく周りのライバルたちに奮起させられる形で立ち直ったところに、前作ミドリマキバオーからの流れが合流する展開はなかなか熱い。
ということで、次回はフェブラリーステークスから!
ようやくフィールオーライの死から立ち直り自分自身の道を目指すことになったマキバオー。
アマゾンスピリットやブロックバスター、ファムファタールらがどんどんと先を進んでいく中で
勝てないまでも
・ジャパンカップダート3位
・東京大賞典3位
と確実に先頭争いに食い込んでいきあと一歩のところまで来ているという状態に。
こういう状況で逆にミドリマキバオーの教え子が横から飛び込んでくるという展開はとても熱い!
果たしてフェブラリーSではどうなるのか!?
馬データ
・ラピッドライダーはサンデーサイデンス産駒