この記事は、
25年の連載を経て休刊となる「テックジャイアンの2021年9月号」定価2800円が転売ヤーによって購入することができず、
そのテックジャイアンの2021年9月号がメルカリに9000円とか10000円で売られていることに対する恨みと怒りの気持ちで書かれています。
さて、このテックジャイアン2021年9月号には
・現在となっては入手困難なランス02(ランス2のリメイク版。もともと21世紀アリスに収録されていたがもはや販売されていない)
・同じく超絶レアゲーム「The Beautiful World」(ノベルゲーム)
が付録として収録されており、さらにいろんなエロゲーから主題歌を収録した豪華サントラ2枚組がついています。
はっきりいって、2800円は安すぎると思ってます。確かに10000円出しても欲しいところではある。
だがなあ、それをテックジャイアン編集部様が求めるなら払うが、転売ヤーにはびた一文払いたくないんだよ
そもそも、なんで価値ある雑誌や付録を作ってくださったテックジャイアンさんが2800円受け取っててなんも作ってなくて欲しくもないのに買い占めただけの転売ヤーが7200円受け取ってんだよふざけんな●ね
そんな気持ちを静めるために記事を書いています。
というわけで、池田さんの転売ヤー擁護の記事への反論を書いたのでよかったら読んで
主に池田信夫さんと田端さんの発言にツッコミを入れています。
重要な部分だけ書くとこういうことだと思っています。
◆「中間業者」はメーカー・ユーザー双方の利益にになる時に存在価値がある。少なくとも両者のコストの一部を負担して価値を提供する代わりに利益を得ている。このオペレーションが適切であれば業者としてメーカー・ユーザーから支持されるし、市場原理を守る存在として認められている。
よく批判されがちなリクルートやパソナグループですら(業者として選ばれたプロセスとか価格付けが適切であるかどうかはともかく)、きちんと一定の役務・価値を提供しており、その価値に対して利益を受け取っている。
◆これに対して、「転売ヤー」はメーカー・ユーザーの代わりにほとんどコストを負担していない。ネットでクリック連打して他の人の購入機会を妨害してるだけです。
それでいて、メーカーにもユーザーにも利益をもたらさずその利益をすべて自分が独占する。価値も生み出してないし、自分以外の誰にも利益をもたらしていないのです。この手の転売ヤーは特に誰からも求められていません。できればいない方が良いと思われています。でありながら勝手に商品を買い占めて、そして高値で売り、その利益を自分だけで独占しています。つまり今多くの人が問題視しているタイプの転売ヤーは、やってることがパソナ以下です。
つまり、自由市場下で成り立つ論理を振りかざす癖に、やってる事としては流通している残数を独占して緩やかに市場の失敗をうながしてるだけっていう矛盾の塊になってるんですね。
市場原理によって正当化したいなら市場の失敗も踏まえてほしいんですけど、、、
なお、この記事では書かなったんですが
https://www.eco.nihon-u.ac.jp/about/magazine/shushi/pdf/90_02/90_02_02.pdf
所謂「転売屋」による転売行為は経済厚生を高めることはない.この主張を導くモデル分析を,本学部の必修科目であるミクロ経済学I相当の知識があればわかる形で述べる.その発展として日本で布かれたマスクの転売規制について論じる.併せて転売が経済厚生を高める場合についても言及する.
というわけで。
ミクロ経済学で考えても、転売ヤーが必ずしも市場原理に沿った存在ではないというのは示せるようです。
転売ヤーは「条件付き」でなければ市場原理からみても正当な存在ではないということです。
なので、「転売ヤーは市場原理の必然」みたいに言ってる人は全員知ったかぶりってことでいいじゃないでしょうか。