1話は微妙だったけど2話は面白かった。
舞台は経済特区ベイロンシティ。
悪魔と契約し、弱者を代償として力を得た人たちが牛耳っている。シティの上層部は悪魔の情報を隠ぺいして犠牲者のことをなきものとして扱い、それでいて白々しくも自分たちこそが国の希望であるとうそぶいている。
これに対して、悪魔のせいで自分の家庭を壊された人間が、それを恨みに思って市長暗殺計画を企てる。
これに対して同じくこの都市のせいで家族を皆殺しにされた主人公が「仕事で」市長を守ろうとする。
という展開。
普段だったら安い中二病妄想みたいな設定だなで終わるところだが(実際物語上ではフレーバー程度の話だ)、時期が時期なので見ながら「うわあ・・・」ってなった。
市長を安倍元首相、悪魔を統一教会、犯人を山上容疑者に見立てるコメントが多く目立った。(後述する悪魔のできます代行者は反安倍や反統一教会といった感じ)
面白いところとして、犯人は悪魔を恨みながらも市長を殺すために悪魔代行者という存在から悪魔の力を借り受けている。
本人の中ではまずは視聴を殺して悪魔の存在を世に知らしめることが第一優先であり、そのためなら悪魔の力を借りることを厭わないという状態なのだ。
今回の容疑者はもともとは活動家を名乗ってはいたが、行動を起こす勇気も人脈もねえダメ学生でな。
それが急に綿密なテロ計画をたてて姿をくらませた
市長の話はなにもかもが欺瞞だ
市長はこの街に救う悪魔の存在を市民に隠ぺいしている。
だからおれはその存在を全市民に、全世界に公表する!
俺の手で市長を殺すことによってな!
「なぜ邪魔をする、お前らだって市長に思うところがあるのだろう?
なぜ体制の味方をする!?どうして政府の狗をやっている!
こんな欲にまみれた都市をそのままにしておいていいのか!?」
その気になればシリアス展開にもなっただろうが、終始ギャグテイストで乗り切っている。
今ネットでも安倍首相を暗殺した山上なにがしに同調するようなことを言ってる人たちがいるが
「テロリストが何偉そうなこと言ってんの?」と鼻で笑い飛ばすような軽さである。
「でも俺、今その政府から仕事を受けおってるしな~」