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— 佐海ずう (@mohumohutikuwa) 2022年12月4日
これと併せてみてほしいのがこちらの動画。
www.youtube.com
「上流階級にいる人たちには、下層の人たちが何を考えているのかわからない」「階層の断裂が起きている」という話。
実際に性産業には問題があるのだけれど、性産業をなくせば問題が解決すると思っているのは
中流・上流階級の人間の想像力のとぼしさがかなり影響しているのかもしれない。
このあたり、自分はよくわかんない範囲なのであんまり口出しできない。
私は自分は中流家庭の人間だと思ってるけど、少なくとも親の金で大学までお金のことを気にせずに生きてこられたという点で相当恵まれた立場だろうから今回のような話題では「自分の感覚だけが正しい」とは絶対に言えない。
なので「私が自分の感覚で判断してはいけない」「そういう可能性もあるかもしれない」くらいに思ってメモするにとどめておく。
と思っているのだが、最近こうやって「自分は恵まれた立場の人間の側だから黙っているべき」みたいな考え方自体が問題あるような気もしている。じゃあ私が貧困家庭支援の仕事に関わってたこと自体無駄というかむしろかかわるべきでなかったってことになるじゃん。ただ分断を招いてるだけのような気がするんよな。
あとパパ活やってる人とかセックスワーカーの人ってみんな弱者ばっかりなんか?っていう話も最近出てきてる。
www.sankei.com
国税庁はインターネット上のサービスを利用する新たなビジネスモデルに関する調査を強化。東京国税局はマッチングアプリを介して知り合った人と飲食を共にする「ギャラ飲み」で得た所得約4千万円を隠し、所得税の申告をしなかった女性に対し、加算税を含む約1100万円を追徴課税した。
応用ポストモダニズムとセックスワーカーについて
んで。
「お前は恵まれた立場の人間の側であり弱者の事なんかわからないんだから黙っているべき」みたいなのはポストモダニズムの学者さんたちとか左翼活動家が私たちに押し付けてきてる考えなんだ!みたいな話が最近ネットで盛り上がってますね。応用ポストモダニズムっていうらしいですけど。*1
どうやら「社会的に恵まれてるものは存在そのものが差別に加担しており弱者の気持ちなんてわかんねえから弱者および弱者を代弁する能力を持つ我々の言うことに反論するな。」という宗教らしい。個人的な印象としてこれはまともな学問と呼ぶに値せずただの宗教だと思います。
*2
個人的にはこの宗教の言ってること自体全く納得できないのだが、それでも宗教の戒律を守っているならまだわかる。でもその戒律を守ることすらできてないので、応用ポストモダニズムは宗教ですらなくただのわがままなんですよね。
実際「応用ポストモダニズム」信者の最大勢力であるフェミニストを自称する方々は、セックスワーカーについては当事者の発言をあまり認めない印象がある。そのため、セックスワーカーに関しては応用ポストモダニズム的な行動をとってる人はかなり支離滅裂に見える。正確に言うと「一部の方に都合の良い言説以外は認めない」という態度をとっている気がする。
「セックスワーカーは社会的弱者だ」
「でもセックスワーカー自身は自分の意見を表明するな」
「なぜならセックスワーカーは男性社会に取り込まれていてお前らの意見は男性社会にとって都合の良いものだからだ」
「応用ポストモダニズムをきわめた真の善良な知的エリートである私たちがお前たちセックスワーカーの意見を決めてやる」
「私たちの決めた意見以外を言うセックスワーカーは男性社会に取り込まれた人間だから殴って目を覚まさせてやる」
みたいな態度に見える。
それはただの権威主義ではないですか?ただの貴族しぐさですよね。
というか「私の意見は私のもの。セックスワーカーの意見も私のもの」ってのはジャイアンではないかしら。
ジャイアンなら仕方ないな…。