もったいぶって記事の一番下にリンクを貼ってます。
動画をさっさと見たい人は一番下にスクロールしてください。
でもよかったらちょっとお話にお付き合いください。
この没シナリオですがタイトルは「クルック―裁判」といいます。
たった7分で読める短いシナリオですが、ものすごく重要なやり取りが行われています。
この「クルック―裁判」は「鬼畜王ランス」をプレイしてきた人間にとっての最高のご褒美でありランス10の第二部の真相の答え合わせをしてくれる超重要なテキストなんだけどあえてこれは隠しシナリオですらなく公式設定でボツとなっています。スタッフが作成している同人誌でもこの設定は採用されていないからこのシナリオは公式ではないということです。
この判断をしたことがランス10という作品のすごいところだと思っています。改めて、ランス10という作品が、数多の可能性を考慮しながらベストの結末を選び取った作品であるということが感じられます。
もともとランスシリーズはゲーム自体が200時間を超す超ボリュームの作品です。その上で「ガンパレードマーチ」とか「FGO」とか「アークナイツ」「ブルーアーカイブ」などと同じように関連情報や裏設定などをあさり始めるとその倍は必要になるという構造になってます。
人気のあるソシャゲーではもはや当たり前になったパターンですがそれをパッケージのゲームでやったというところが凄い。特にランス10はこれまでちりばめられてきた設定を回収するべく作中でのサブイベントが膨大ですが、それでも世界設定の中では消化しきれないものがまだまだたくさんあります。「ランスが主人公の物語」は完璧なまでに完結しましたがそこにこだわらなければルドラサウム世界の物語やキャラクターはまだいくらでも物語を紡げるだけの余白をたくさん残しているのです。
ただし、たった7分の没シナリオを挿入すると余白のかなりの部分が消えてしまう。
ルドラサウム世界の物語が完全に終わってしまう。物語の着地点が変わってしまう。
なによりもランス10の〆の余韻を奪ってしまう。
あくまでもランスシリーズはランスによるランスのための物語でなくてはならない。
そのこだわりによってこの没シナリオは没になっています。
ここまで理解した上で読むか読まないかはご自身でご判断ください。
最初見たときは「ふーん?こんなもんか」って感じですが後からジワジワときますよ。
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鬼畜王ランスからランス10では何が変わったのか。
ランスシリーズの終わらせ方はどう変わったのか。
ワーグとクルック―は何が根本的に違うのか。
とか語りたいなー。すごく語りたいなー。
・・・語りたいのでサブのYouTubeチャンネルで語ることにしますw