頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

なぜ「ネットミニマリスト」ははてなと相性が悪いのだろうか

はてなミニマリストを名乗っている人は、「ミニマリストとは何か」という一般的な定義を確認した上で、「自分の考えるミニマリストとはどういうものか」をまずきっちりと振り返り、まとめてみてはいかがでしょうか。

ミニマリストはなぜ群れるのか =サバイバル戦略としての選択

http://fujipon.hatenablog.com/entry/2015/07/10/143918
ネットにおけるミニマリストの方々を理解する際にかなり重要な記事であると感じました。

個人主義」「分断主義」みたいなものが、ちょっと行き過ぎになったというか、本来は共同生活のほうが向いている人まで、「強迫観念」のように「個人でいること」が当然視されてしまっていることの揺り戻しが、きている面もありそうです
(中略)
「カネなし生活」のために、ネットで協力者を募り、仲間とのコミュニケーションを密にして、さまざまななものや労働力を「調達」しているのです。なるほど、いまの世の中で、「世捨て人」にならずに「ミニマリズム的」に生きるには、「仲間」が必要なのか。「カネを使わないために、安心して貸し借りできる仲間」を求めて、ネットで「群れ」をつくっていく。生きるために必要なんですね、仲間が

これはかなり説得力が高いです。サバイバル戦略として群れることを選択した集団。それがミニマリストというわけです。


「ネットミニマリスト」界隈における「群れ」=「同調圧力」ぶりに違和感を感じる

そのうえで、ミニマリスト界隈の人たちは「群れること」を優先しすぎている印象を受けます。

①おそろしく視線が内向きであるところ(仲間に対して気持ち悪いぐらいベタベタしている一方、外側との関係性が見えていない)

②そして、外敵から攻められた時の団結ぶり(一人の人間が攻められたら、ミニマリズム全体が攻撃されたとして結集するやつ、ヤンキー文化そのものだしもっといえば戦時中の「隣組」制度を彷彿とさせるものが有ります)

③「ミニマリスト」という主義への思考停止ぶり・盲信ぶり(ミニマリストを名乗っていながら「己にとってのミニマリズムとはなにか」を考えないというのは、少なくとも私には全く理解できません。逆に「己にとってのミニマリズム」をきちんと考えている人はここでの指摘は当てはまりません)

はなかなかに興味深いものが有ります。

この記事では言及されていませんが、言動や人間関係の作り方が極めてヤンキーとの親和性が高いように思われます。ヤンキーのようなウェットな付き合いをベースとしつつ、そこから上下意識を取り除いた結果明確な教義も評価基準もなく、強力な指導者もおらず、みんなが横並びになっている結果、逆に同調圧力(同調競争)が非常に高くなっているのではないかと思われます。

「同調圧力」ならぬ「同調競争」という言葉がある - お前のことが好きやったんや

前の記事でも書きましたがはっきり言って、「ネットミニマリスト」の方々は、ミニマリストの定義と反対のことをしているように見えます。

何かちょっとトラブルがあったらみんなその対応に追われるなど独立していない。全く自由でない。また、ミニマリズムは、己の幸せと自由を追求するためのツールであるはずなのに、ミニマリズムそのものへの考察がない。はたからみてるだけでも窮屈な印象を受けるのですが、実際彼らは現状に本当に自由や豊かさを感じているのでしょうか?




「ネットミニマリスト」の「群れ」重視の考えは、個を重視する「はてな」的なものとの相性が異常に悪いのではないか

そして、彼らのやたら群れたがる習性や、身内での同調圧力が高い空気は、はてなと非常に相性が悪い。

「なんでや?はてなだって村社会じゃないか」って思う人がいるかもしれませんが、私はそもそもはてなそのものは村社会だと思ってません。はてなはどちらかというと個人がバラバラであり、だからこそ「命題」ごとに集結する(祭り)が起きやすい場所である、というのがベースだと考えています。その上でもう10年来の歴史があるせいでどうしても長く残っている人たちの間で関係が出来てきてしまったためごく一部で村的な者ができているだけ。はてなそのものはどっちかというとバラバラな個を尊重し、その一部に村社会が形成されているというイメージがふさわしいと思う。

このあたりは「カーニバル化する社会」あたり参照。おそらくこのちょっと古いネットの空気が2ちゃんねる以外で一番残ってるのがはてなだと思います。単体の事象ごとに見ると群れに見えるけど、ちょっと時間軸を長くすると、みんなすぐにバラバラに分散する。そうでないなら、はてなグループがもっと人気になるはずでしょう?(涙)


というわけではてなは「群れ」をあまり歓迎しない。すくなくともはてなブックマークユーザーは間違いなくそう。「群れ」によるハックに対して非常に脆弱なシステムでありながら、今までそういった「群れ」による蹂躙を拒み続けているあたり、そのユーザーたちが群れではなくバラバラの個であることは間違いないと思われます。というか見てたら分かるべ。ブクマ勢たちの付き合いなんかそんなにない。基本コミュニケーションは好きだけど群れが嫌いだからはてなが一番いごことちがいい、ってな人こそがメインだべ。

はてな村」があるのはまちがいないにせよ、「はてなブックマーク」そのものが村社会って考えは的外れもいいところだと思います。というわけで、少なくともはてなブックマークユーザーの主勢力は、ミニマリスト界隈の雰囲気が好きってことは今後も無いんじゃないかな。


ミニマリストの人たちが書いているのはブログなのか問題

これは自分も人のこと言えないので黙っておきます。多分別の人が斬ってくれることでしょう



まぁごちゃごちゃ言わずとも、基本的には新しいものと既存の文化との衝突は今までも有りました

はてなガールズとか同期ブロガーとかアフィブロガーとかいろいろいました。

語りだすと長いので省略。だいぶ前に脱mixi者、脱ameblo者とはてなとの衝突の話を書いたことが有りますのでこちらでも参考に。
http://possession.hatenablog.com/entry/2013/11/03/093642


まぁあれです。はてなってのは新しい文化が入ってきたら絶対にごちゃごちゃモメますけど、
それなりにみんな生き残ってうまいこと棲み分けする形になるので、あんまり心配はいらないと思います。
幸いにして老害が力を発揮する「はてな村」は非常に狭く、はてなそのものは大きく変わっていってます。
あと2年もしたら、ミニマリスト的なものもきっとはてなのどこかに落ち着いていることでしょう。