頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

「planetarian ちいさなほしのゆめ」と、挿入歌「いつくしみ深い」について

原作は未プレイ。短いアニメなのであまり期待してなかったですが、とても面白かったです。

新ストーリーが描かれる劇場版も見に行きたくなりました!

作品自体は5話完結ですぐ見終われるので、ニコ生一挙放送などの機会があればぜひ見てくださいね。



「ベイマックス」との比較

ベイマックスについては以前に2本感想記事を書きました。 
planetarianのほうがだいぶ前の作品ですが、ロボットの扱い方が似てるところと違うところがあって面白いなと感じます。

ベイマックスは非常に完成度の高い「萌え」アニメでした - 頭の上にミカンをのせる
「人間的なテーマ」を描写するために「人間」の存在を必要としないどころかむしろ邪魔、というのは寂しい - 頭の上にミカンをのせる

ほんとうのことを申しますと、私には、天国は必要ないんです。(ずっと人の下で働きたい)
ですが、もしも、どうしても、私を天国に召されるのでしたら、神様、どうかお願いです。
天国を二つに分けないでください。ロボットと人間の二つに分けないでください。
私はいつまでも、いつまでも、人間の皆様の……

ゆめみのこの姿に感動するかもしれないけれど、ゆめみはそういう「プログラム」だ。「OZ」のように、ロボットが本当に心を獲得したわけではない。どこまでもプログラムに従って行われたもののはずだ。ベイマックスがそうであるのと同じだ。本当は、そこに人間性を感じて感動する必要はない。


でも、ベイマックスとはやっぱり感じ方違うよね。ゆめみは「自分の判断が望んだものではないときに、自分は壊れてことにして判断を曲げる」ことを選択している。本当にプログラミングだけなら、こんなことをする必要があるだろうかと。 これはベイマックスを見ているときには感じなかったことだ。ベイマックスはどこまでも忠実にプログラムとして機能していたと思う。

お客様がいらっしゃるまで、私は何度も考えました。
すると、いつも同じ結論が出ます。
(中略)
でもそんなはずはありません。きっと私は壊れているのだと考えました。
でも異常はどこにもありませんでした。
(中略)
お客様がいらしたとき。私はとてもうれしかったです。やはり私は間違っていたのだと

その結果として、人間ではないはずのプログラムにすぎなゆめみにも、人間性を見出して心が震えてしまう。
このあたりの違いが面白いなーと思う。 このあたり面白いよね。

ちょっと前に「プラスチックメモリーズ」ってアニメありましたけど、個人的にはより人間味が少ないplanetarianのロボットのほうが心を震えさせられた気がします。


讃美歌21 493番 「いつくしみ深い」について

この作品でBGMとして繰り返し繰り返し使われるのが「いつくしみ深い」です。
旋律そのものだけでも、心に響くので十分楽しめると思いますが
この作品がこの歌詞をどのように解釈しているのかを考えてみると面白いと思います。


讃美歌312番「いつくしみ深き」は結婚式には似つかわしくない? | 「MGF牧仕のキリストバカ一代」補完ブログ

讃美歌312番「いつくしみ深き」は、世界中で最も愛されている讃美歌の一つだが、日本人にも馴染みの深い歌である。 明治43年、教科統合中学唱歌(二)「星の界(よ)」として紹介された。

実は原詩は、星や結婚式とは全く無縁であり、むしろ、愛する者を失い、悲しみのどん底にある者を慰める歌として歌われるのがふさわしい

日本では星にちなんだ歌として導入された曲であり、序盤ではそういう雰囲気で流れる。
終盤ではまさしく本来の意味で悲しいシーンで使われる。そのうえで神に祈るかどうかは、視聴者の感じ方次第かなぁと思います。




英語歌詞 「What a Friend We Have in Jesus」

①What a friend we have in Jesus,
All our sins and griefs to bear!
What a privilege to carry
Everything to God in prayer!
Oh what peace we often forfeit(代償・罰金),
Oh what needless pain we bear,
All because we do not carry
Everything to God in prayer.

②Have we trials and temptations?
Is there trouble anywhere?
We should never be discouraged,
Take it to the Lord in prayer.
Can we find a friend so faithful
Who will all our sorrows share?
Jesus knows our every weakness,
Take it to the Lord in prayer.

③Are we weak and heavy laden(荷を背負わされる),
Cumbered (隠す) with a load of care?
Precious Savior, still our refuge,
Take it to the Lord in prayer.
Do thy friends despise, forsake thee?
Take it to the Lord in prayer!
In his arms he'll take and shield thee,
Thou wilt(しぼむ・萎える) find a solace(慰め) there.

歌詞の日本語訳

①何と素晴らしい友でしょうか。
 主イエスが私たちのすべての罪と悩みを負ってくださるとは!
 何という特権でしょうか。すべてを神に祈ることができるのは!
 しかし、何としばしば私たちは平安を受けそこない、無駄に心を痛めるのでしょうか。
 すべてのことを神に告げる祈りをしないからです。


②試練や誘惑に出会っていますか?
 困難がありますか?失望してはいけません。主に祈りなさい。
 こんなに真実そのものの友があるでしょうか。
 私たちのすべての悲しみを感じてくださるという方が?
 主イエスは私たちの弱さを全部ご存知です。主に祈りなさい。


③重荷に疲れ、心労に弱っていますか?
 尊い主は、私たちの隠れ場です。主に祈りなさい。
 友に軽蔑され、捨てられていますか?主に祈りなさい。
 主はその御腕にあなたを抱き、あなたを守ってくださいます。
 そこにあなたは慰めを見出すでしょう。

「アメイジンググレイス」や、「砂の上の足跡」の話を思い出しますね。
砂の上の足跡




さらにエンディングでは宮沢賢治の「星めぐりの歌」が流れます

あかいめだまの さそり ひろげた鷲の  つばさ
あをいめだまの 小いぬ、ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに 五つのばした  ところ。
小熊のひたいの うへは そらのめぐりの めあて。

この歌の解説としては「宮澤賢治『銀河鉄道の夜』に秘められた科学の美」を読んでみるのおすすめ!



なんにせよ個人的にはすごく気に入ったので、久々にBlue-Ray買おうと思いました。