最近なぜか「ルテイン」という単語でこのページに来られる人がいるので調べてみた。(私は今まで一度もルテインについて言及したことはないし、存在も知りませんでした。なぜ?)
どうやら「ルテイン」は最近眼に良い成分としてテレビで紹介されているらしい
600種以上知られているカロテノイドのうちの一つ。ホウレンソウやケールなどの緑葉野菜、卵黄、動物脂肪、黄体で見られる。
普通にほうれん草やケールなどの植物に含まれているそうです。
それで、加齢黄班変性や糖尿病網膜症に対してこれが有効だと最近話題になっているのだとか。加齢黄班変性は、本来はなかった新生血管が出現し伸びていくことで、黄班部の網膜の傷や変形をうむことで起きるとされています。
この新生血管の出現の原因となっているものとして、ルテイン不足を挙げることができます。 私達の目は、ルテイン不足に陥っていても紫外線などの影響を受けないため、目を防御しようはたらきかけます。 目を守るために栄養を送ろうと形成されるのが、この新生血管なのです。黄斑部に「黄」という文字が付けられているのは、ルテインが集まっていることで黄色く見えることが由来となっています。 それだけ黄斑部にとってルテインが重要な栄養素となっている証なのです。
話だけ聞くと、ブルーベリーよりはまだ信ぴょう性あるかなw
予防効果以上は今のところ期待できないかもしれないとのことです。
しかし「予防」効果はあっても「ある程度進んだ病状の進行を止める効果はない」という実験結果もあるそうです。これはルテインだけでなく、DHA,EPAも同様です。
http://supplementmanual.blog33.fc2.com/blog-entry-54.html
加齢黄斑変性を発症するリスクが非常に高いと言われる、大きなドルーセン(ドルーゼン)を両目、あるいは片目(もう片方の目は既に加齢黄斑変性を発症している)に有している人を対象にした試験で、加齢黄斑変性に効果があると考えられていた、ルテイン、ゼアキサンチン、DHA、EPAをサプリメントなどによって積極的に摂取したとしても、その病状の進行を抑えることができない可能性が明らかになった
といってもどちらの言い分が本当かこの状態ではまだわからない。
サプリの効果が気になったら「健康食品の安全性・有効性情報」という国家機関のサイトを見てみよう
この記事書いてる一番の目的は、ルテインそのものの話というよりこのサイトを紹介することです。
この中に「素材情報データベース」というページがあります。
https://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv.html
ここで気になる成分の情報を調べてみればよいです。
そうすると
ルテイン10 mgを単独または他の抗酸化物質やビタミン、ミネラルと併用で12ヶ月間摂取させたところ、ARMDの視覚機能の改善が認められた
ルテイン20 mg/日を3ヶ月間、その後10 mg/日を3ヶ月間摂取させたところ、黄斑色素量の増加が認められたが、視力や黄斑機能に影響は認められなかった
ルテインエステル10 mg/日を12ヶ月間摂取させたところ、視力低下の抑制が認められた
というわけで、一定の条件下で、視力改善・視力低下抑制効果はみられるけれど、加齢黄斑変性の状態改善には貢献しない、というのが現時点での公的な見解であると思われます。
サプリメントより野菜か、野菜に近いものを食べたほうがいいかもしれない
一例として商品のリンクを載せておきますが、私はこの商品をおすすめはしません。
この手のサプリメントはとても高いです。
ユーザーのこえを見てみると眼科医がよくすすめるそうなのですが「2年以上飲み続けないと効果は出ないよ」などと言われるそうです。一か月に1万円もするものを2年以上……少し私にはハードルが高いですね。
予防レベルで頑張るなら、同じ値段でほうれん草やケールをたくさん食べたほうが良いかもしれません。
「ルテインが効く」というのを前提として、その中で含有成分が多い商品を紹介するサイトがたくさんありますが、それよりまず、こういうサイトを見て、本当に効くかどうかチェックしてみるとよいと思います。
このページには健康商品について気を付ける際のQ&Aも載ってますので参考にしてください。
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