本当に他人にはあまり興味がない。
嘘偽り無く、他人から承認されたいとは特に思っていない。
ただただ、構わないで欲しい、放って置いて欲しいだけ。
しかし、特に求めてるものがないはずなのに妙に息苦しい。
あえていえば、この息苦しさから解放されたい。
息をつける場所がほしい。
安らげるような瞬間が欲しい。
漠然と「居場所」と呼べるようなものががほしい。
でも居場所ってなんだろう。
自分には何が足りないんだろう。
何があれば、今より満たされた気持ちになるのだろう。
コレガワカラナイ。
そういう風に考えている人っていると思います。
というか実際には承認欲求なんてものを持ってる人より、
殆どの人ははるかにこっち側だと思います。
「自分の居場所がない」と感じたときに読む本[Kindle版] | ||||
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この本は、この「居場所のなさ」の正体を理解して
「居場所のなさ」という感覚を手放すことを主眼においた本です。
「承認欲求」をベースに考えると「不足」が気になって何かを手に入れなくてはいけないという話になります。
嫌われる勇気03 承認欲求を持ってはいけない - この夜が明けるまであと百万の祈り
承認欲求に語る際の基礎となる話まとめ - この夜が明けるまであと百万の祈り
コントロール欲求という、自己実現欲求と区別がつきにくい厄介なもの - この夜が明けるまであと百万の祈り
今話題のアドラー心理学も、あれをしろこれをしろ、と考えることがたくさんあって何かと大変です(それを楽しいと思える人にはすごくおすすめ)
アドラー心理学についての私の概観 - この夜が明けるまであと百万の祈り
抽象的だった「嫌われる勇気」の続編である「幸せになる勇気」は具体的で使える話が多い - この夜が明けるまであと百万の祈り
その点、この本は、自分の中に抱えているものを点検して、要らないものは捨てていきましょう、大事なものが何かを認識しましょうって感じの本です。
精神的な断捨離みたいなものですね。なので、そういう方向性が好きな人にはオススメだと思います。
例えば……
ジャッジメントを手放す
ネットで「北条かや」さんがまた話題になっていますが
https://togetter.com/li/1101693
この人の場合、この本にかかれている項目でいうと「ジャッジメントが強い人」なのだと思います。
自分が他人を品定めする傾向が強いから、他人も自分を品定めしているという強迫観念に支配される。また、自分が他人を品定めする基準を持って、他人も同じ基準で自分を見ていると思う。適度であれば、自分で自分を律することになるでしょうが、あまりにこの傾向が強すぎると、自家中毒を起こすわけですね。実際の他者は見えなくなり、他者を通して自分で常に自分を監視して自分はダメな人間だと言い出す。
さらに、自家中毒の度合いがさらに強まると、自分の内側だけでは抑えきれなくなるでしょう。ついには他人に自分のジャッジメントを振りまいては他人を軽蔑し、それが相手につたわってしまう。こうなると実際の他者からも自分が振りまいた基準によって自分が断罪されるわけです。
自分で自分をむち打ち、他者からも嫌われる。自ら積極的に悪循環を作り出していってしまう。無間地獄のようです。それでも立ち止まれないのはなんかもうみてるだけで辛いのだけど本人はどう思ってるのだろう?
北条かやの新刊、Amazonのレビューが素晴らしかった。どうも北条かやという人は本当に本物っぽくて俄然興味が湧いてきた。「労働者階級の言語コード」って表現をしときながら「何気ない、悪意のない一言が、なぜ怒りを買ってしまうのか?」ってコピーつけてるの迫力ありすぎる。 pic.twitter.com/OlK4XGbQ1f
— 牧山██ (@kaicho121) 2017年4月17日
誰からも嫌われたくなくて、誰からもブスとかババアとか言われなくて、これまで誰の批判もせず、みんなに好かれる存在になろうとやってきたのに、いつも「ケンカ売ってる」「上から目線」といわれる。 https://t.co/QkuVob2nHA
— 北条かや 新刊出ました! (@kaya_hojo) 2017年4月16日
私たちは、こういう手遅れの状態に陥る前に、「居場所のなさ」を手放すためにはどうしたらよいか、どう考えたらよいかを考えることが必要になるかなと思います。