すでに完全に下げ相場に入っているけれど、超短期的には逆張りのタイミングではないかと思われます。
すでにみなさんご存知かもしれませんが、基本となる4つの指標をチェックしてみましょう。
知らなかった人は、今後最低でもこの4つはチェックするようにしてみてください。
指標1 裁定取引残高
グラフの下にあるのが裁定取引残高ですが、これが下げ続けている間は海外勢が鬼のように売ってくるのでなすすべがありません。以前に書いた通り、一日の取引の7割以上は海外投資家(というかアルゴ)なので。株保有率でも外国人が35%近くであり、海外投資家の動きに逆らってはいけないというのはこの圧倒的な取引量・保有量が原因です。
実は日本の個人株主は入場と退場の繰り返しが多いためあまり増えてません。NISAによって多少は増えましたがソフトバンクMのクソ上場の件でたぶんまた減ると思います。これがドカーンと下げ切ったところがだいたい底になります。
今回は明確なセリクラがまだ発生していませんが、海外勢の裁定買い残りはもはや最低水準に達しており、ここからさらに売りたければ持ち株を売るのではなく新たに空売りをすることになります。そこまでやってくるかどうかはちょっと微妙ですね。少なくとも12月中はこれ以上売り込むのはしんどいんじゃないかな。
指標その2 騰落レシオが70以下
これはみんな知ってると思いますので説明は割愛します。
nikkei225jp.com
現在の25日 騰落レシオはまだ74です。まだ下げ切ったと判断するにはもう1日・2日を要しそうですが
10日平均で50を切ってきたので、ここから10日間は日経平均が上がっても25日平均騰落レシオは下げ続けます。
指標その3 新安値数が(ただしこれは年初が高かったので微妙)500以上を5日以上継続
また、私はPERを重視していませんが、PBR1.08は2016年度以降で最低ラインです。ROEの評価にもよりますが、今のPBR=PER×ROEだと、予想PERがさらに低下するか日経平均のROEが8.5%に見積もられてないとおかしいです。12月に日経平均20000を割った時ですら1.18だったのでさすがに下げすぎやろとなります。(もちろん需給には勝てませんが)
よーするに、割安状態の株ですら誰も買わず、逆に日銀等がファストリやユニー・ファミマだけ買って無理やり支えていたような状態だったのが崩れたので暴落しているように見えますが、業績を考えるといくら何でもげ売りされすぎだろうという感じです。
指標4 信用評価損益率
・日経平均はマイナス18%。15%を超えるとセリクラが起きて反転することが多いです。
・マザーズ(松井証券ユーザー限定である点に注意)はマイナス26.49です。
こちらは25~30%を超えるとセリクラが発生しやすいです。
どちらも早ければ明日、遅くとも来週月曜日までにセリクラが発生しそうな感じです。
おまけ 日経平均25日移動乖離がマイナス25%超の銘柄数
これは現時点で70近くあります。これも明らかに下げすぎラインですね。
info.finance.yahoo.co.jp
ここ数年だと、日経平均が15,000円を割った2016年2月12日(金)が
— uki5496 (@uki5496) 2018年12月20日
・騰落レシオ57.74
・信用評価損益▲25.9%
・高乖離銘柄357銘柄
となり一番の調整局面。翌2月15日(月)に日経平均16,000円超えと反発しました。
この時はそのまま上に上がっていったけど、今回は短期はともかく中期的には厳しめかな。
以上を考えると、「あくまでも短期的には」ではありますが、売られすぎサインが明日点灯することになります。ちなみに、チャート的にはPER12.78倍=21890あたりが強烈なレジスタンスラインになっていますし、たぶんここまで戻すことは難しいでしょう。
というわけで、どれも短期的には底打ちが近いと思われますし、下値は限定的と思われるので
ようやくそろそろ買っていってもよさそうに見えます。
ただし、
①アメリカが50週線を明確に割って下げトレンドに入ったうえ、
②金融相場→業績相場が終わり、現在は景気後退局面であるため、長期投資は厳しいです。
③矛盾するように聞こえるかもしれませんが、日本株のたいはんは割高です。そういう株は触らないようにしたいですね。