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イケダハヤトさん運営の脱社畜サロンの件でけんすうさんをたたくのはなんか違うくない?

https://kensuu.com/n/nd6eaa0353afa
この記事へのブコメでなんかけんすうさんを不当な理由で批判してる人が多いと思ったのでちょっと書いておきます。


けんすうさんは正田圭の出資者ではあるが、そもそも出資者って、別に出資先のやらかしたことに責任を取る立場ではない。これが大原則

私も株式投資してますが、投資先の会社がやらかしたら、それは投資金額の損失という形で引き受けることになりますが、別に出資した理由の説明責任を負ったりはしません。私もそーせいとかテラプローブをなかなか損切りせずに持ってた理由を説明して?とか聞かれたら発狂しそうです。
出資とはそういうものです。出資者には「失敗したら損失を引き受ける」以上の責任は求められるべきではない。最初から明らかに反社だったのにそれを見抜けなかったなら「間抜け」とか「無能」扱いされる、という部分も損失の一部でしょうけれど。とにかくそうした「損失を引き受ける」以上の責任を義務化してしまうなら、誰もエンジェル投資なんかやらなくなるでしょう。 

この原則を無視して、けんすうさんに過剰な責任を求めるのは不当です。(まぁ単に出資してただけならともかく脱社畜サロン運営に大分貢献していたのが状況をややこしくしてるわけですが)




私はイケダハヤトさんのことは嫌いです。以前彼に私のブログ記事をバカにするようなツイートをされたりしたことがあるのでめっちゃ嫌いです。というか、基本的に人をだまくらかして小銭を稼ごうとするように見える人間はほんとに嫌いです。なので、そういう疑いのある行為を追求するのはとても良いことだと思います。


しかし、いくらイケダハヤトをたたきたいからといって、その関係者に不当なバッシングをすることは明らかに筋違いです。批判すべきところは批判すればいいですが、流れに乗って勝手な思い込みで人をたたくなら、その人が悪になってしまっている。

はてなブックマークの人は本当にそのあたりの感覚がいっつも間違っているので、わからないならせめて強い言葉を使って他人を誹謗中傷するようなことを言わないくらいの慎みは持つべきです。

自分が納得できない、という気持ちを持つことと、けんすうさんに責任があるかは別です。はてなブックマークは時々ヒステリックな反応をすることがありますが、あれ私はすごく苦手です。もう何度理不尽な理由で罵倒投げかけられたかわからん。




とはいえ、やはり聞いてみたい点はあるよね


ただし2点。答える義務は特にないことは承知なのですが、できればけんすうさんに対応してほしいと思うことはあります。

①正田圭の評価はどうなのか
イケダハヤトさんや正田圭は「けんすうさん(その他いろんなところ)たち出資者は自分がやっていうことを把握している。そのうえで出資を受けてる。自分がまともであることはこうした出資者が保証している」という主張をしてますね。*1

f:id:tyoshiki:20190114213543j:plain
(画像はhttps://twitter.com/87gimeronpan/status/1084767244305887232のものです)

彼らがこういうことを主張している以上、けんすうさんが出資をしたことが正田圭がまともであることをどの程度保証していることになるのかははっきりしてほしい。つまり出資時点の正田圭の評価ですね。(もっといえば、現時点での投資先の正田圭氏への判断を言っていただければなお良いですが、これはちょっと要求しすぎである自覚はあります)

けんすうさんが正田圭やイケダハヤトの言い分を見ていないということは考えられません。なので、そこはちゃんと否定してくれないと、正田圭がけんすうさんらのネームバリューを利用していることを「黙認」しているのかな?とこちらは感じてしまいます。ですので可能であればそこはけんすうさんの考えを示していただけるとありがたいです。

例えば、けんすうさんが「そこまでちゃんと見てない。出資求めてきてとりあえず最低限の条件満たしてたら出資した程度で、僕が出資したことは全然まともであることの証明ではない。うさん臭くても気にしてない」という話であれば、正田圭としては「出資されていることは自分がまともであることの証明だ」という言葉をつかえなくなり、別の形で自分の経歴等の信頼性を証明する必要が出てくるでしょう



②2つ目。「脱社畜サロン」への評価はどうなのか
けんすうさんはただ出資したという域を超えて、投資先がやっている事業だからというので実際に「脱社畜サロン」運営に協力されていました。この結果として、けんすうさんが参加されているから、という理由で入会したり、会員を継続していた人がいます。「ボランティアとして参加していただけで、なんか違うからやめますし今後は無関係です」でももちろん全然問題ないのですが、もともと「問題があると感じて関わられたのですから、現在はその問題は解決しているのかどうか、という見解は示してもらえたらありがたいです。

だって、けんすうさん昔こういうこと言ってたわけですし、今もブコメ見てる限りはこの考え方変わってないと思うんですよ。
やぎろぐ「好きなことでしか稼げない時代、来てます」 けんすう「地獄ですよこれは」 - この夜が明けるまであと百万の祈り
いくら出資先がやってるからと言って、脱社畜サロンなんてものコンセプトそのものから肯定できない立場じゃないですか。しかも何社も出資してる企業の一つに過ぎないというなら、なおさらこんなものに協力する必然性が理解できません。


けんすうさんの回答

んで。これについて、けんすうさんから以下のように回答が出されていました。


個人的には9割くらい納得しています。「イケダハヤトはたたかれれるべき」という物差しを絶対化しすぎてる人からしたら納得できないのかもしれませんが、少なくともけんすうさん特に嘘はついてないと思いますし、最低限必要な説明は果たされていると思います。



大事な点を整理すると
・正田圭は、たくさんいるエンジェル投資先のうちの一人である
M&Aの分野は全く知らなかったから正田圭がちゃんとした人間かはわからなかったが応援のつもりで投資した
・脱社畜サロンは投資先である正田圭がやっているから見てみたらダメダメだった。
「オンラインサロンは当初3000円の価値がない状態だった」のでさすがにまずいと思った
  →今は3000円の価値はある(または今後自分が拘わらなくても自力で作れる状態になる)と思っている?
・正田圭にはM&A仲介事業の会社だから投資したのに、M&A事業と関係のない脱社畜サロンに協力する意味をあまり感じなかった。
本業でない脱社畜サロンのほうにはかなり首を突っ込んでいたが、肝心のM&A仲介事業については進捗をろくに見ていない
 

というあたりですね。

というわけで、少なくとも、①についてはきっちり回答されています。正田圭が主張する「これ」は、けんすうさんに関しては否定されるとみてよいでしょう
f:id:tyoshiki:20190114213543j:plain
改めて正田圭は別の形で自分の経歴や実力を示す必要がありますね。(というか自分が立ち上げて売却した事業の説明というか、会社の名前を出すことはできるはずなのになぜやらないの?その時点でもう信頼感ゼロなんですけど?)

ただ、けんすうさんは現時点での正田圭への評価と、②の脱社畜サロンへの評価は巧妙に回避されていますね。もともとけんすうさんにはそれにこたえる義務はないのでまぁしょうがないかな。改めて思いますけどけんすうさん、ものすごく「合理的」だなぁという印象です。 完全に納得はできないが、納得せざるを得ないところを攻めてきてる。けんすうさんがこれで終わり、といえばもうこれで終わりにせざるを得ないでしょう。


もうちょっとちゃんと説明してほしかったという気持ち

ただ、ここで終わりにするのであれば「損切り」としては不十分な印象は受けます。
責任はないとはいえ、問題のある出資先とのつながりを残しているよりは、もうすっぱり損切りされたほうがいいと思うのですが。

おそらく正田圭の会社の事業のEXITは「バイアウト(ようするに事業を誰かに高く売りつける)」でしょう。

私も今回の件は「こういう信者を養分として一時的にPLの見栄えをよくした後のバイアウト」というほとんど詐欺に近い案件につながっていた可能性があると思っています。それの片棒を担いでしまいかねない状況でした。出資先が成功しないと損するとはいえ、こうやって手を引くという理由の中に、こうした不正の空気は感じ取られなかったでしょうか? M&Aと言っていたが、実際は信者ビジネスで稼いで「自社を」売るビジネスなんじゃないかなとかは思わなかったです?nanapiも上場ではなくKDDIへのバイアウトという形になったわけですし、正田圭の会社についてどうやってバイアウトさせるつもりなのかと気になりませんでしたか?今でも正田圭の会社はどこかにバイアウトされる価値がある事業をやっていると思われますか? とかは聞いてみたい気持ちにはなります。



何度も書いてる通り、出資者だからと言ってこういう話を第三者に言う必要なんて全くないんですけども。
けんすうさんだったらそのあたり答えてくれるかもしれないなと勝手に期待持ってるだけです。




それでもけんすうさんの方をしつこく追及するのはなんか違うと思う

さて。

もう一度言いますが、イケダハヤトをたたきたいなら、けんすうさんを「不当に」攻撃するのは全然合理的ではないと思います。(合理的に批判されるべき点があるならそれは批判するべきですけど、「出資者」の責任というものを間違えないようにするべきです)ここでけんすうさんをたたいて「イケダハヤトも問題あるけど、アンチイケハヤはもっと問題あるな」と思われることになんか意味ある?イケダハヤトが嫌いなら、けんすうさんには、今回の件でイケダハヤトさんから距離をとる方向を後押ししたほうがいいですよね?違いますか?

「イケダハヤトもけんすうも嫌い」って人ならは仕方ないにしても、それ以外の人はイケダハヤトをたたくための行為なら多少ずさんであっても許されるとか思ってるなら大間違いだからね。坊主憎ければ袈裟まで憎いと100%自分の満足でないものをいちいち過剰にたたくのは、はてなだとサヨクの中にいるしばき隊みたいになってる人や、フェミニズム界隈にいる一部の頭のおかしい人がしょっちゅうやらかしてる印象ですが私そういうのほんと大嫌いです。イケダハヤトさんは嫌いだけど、そういう人たちがでしゃばると、貴方たちの行動がイケダハヤトを延命させることになるってことを自覚してほしい。そういう人は、イケダハヤトをのぞき込みすぎて、自分もイケダハヤトみたいになってるかもよ?



あとこれはおまけです
https://note.mu/yoshiki_stu/n/n811357c6913f

*1:上の出資の原則を考えたらそんなわけねえだろボケって言いたいですが、たぶんそのあたりをわかっていない。この文句にひるんでしまう人ほど、けんすうさんに責任を求めてしまうのでしょう