頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「五等分の花嫁」と「五倍濃縮の婿(「魔法使いの嫁」)」はセットで読むと対になってて面白いかも?

「五等分の花嫁」アニメ見終わりました。


この漫画のとある一コマがtwitterで回ってきて「これええやん」と思い(あとで紹介します)。
原作も買ってアニメも途中から追いかけて視聴しました。


……うーん、なんだこれ。


面白かったしヒロインもかわいかったし嫌いじゃないし、マンガ読んでるときはあまり感じなかったんですが、アニメ見てると、妙に「ヒロインたちの頭の悪さ」にイラっとしてしまうシーンが多かったです。



言っておくと私は「頭が悪いヒロイン」にいちいち引っかかったりツッコミを入れるわけじゃありません。

私はきらら系に代表される萌え日常系アニメとか大好きであり、あっちだって頭が不自然に頭がふわふわしてたり、現実だと社会不適合だろうな……みたいな子とかたくさんいるし、そういうのを見ていちいち突っ込んだりせず素直に楽しんでるのです。 「あそびあそばせ」とかも大好き。

tyoshiki.hatenadiary.com



なのに、なぜかこのアニメだけ、「妙にヒロインの頭悪さが気になる」って感じたんですね。


全体的に序盤ツンが強調されているからかな、と思ったけどそういうわけでもないし……。なんとなくですが、主人公の雰囲気とかで「俺ガイル」と比較してしまうところがあり、一人一人のヒロインの重みが妙に軽く感じられてしまったのが原因かもしれません。 全体的にストーリー展開がとってつけた感がするものが多かったというか。


そこで私の友達で娘さんが二人いる父親に感想を求めてみたところこんな感じでした。「自分の娘がこんなにバカだったら辛すぎるし、まして全員が一人の男にもっていかれるとか絶対に許さない。やっぱり娘には悪い男にひっかからないようにしっかり教育しなければいけないと強く思った」と。

※彼、鍵ゲー大好きで、好きな鍵ヒロインが「わふー」の子なのに。。。




彼の意見は極端ですが、なるほど、確かにこの作品見てるときだけ妙に「親」モードになっちゃう、というのはある。私は結婚してないし子供もおらんのですが、言われてみればそういう視点になってる。男と女の恋愛ものじゃなくて「親と娘」みたいなんだ。 マガジンの作品なのに、主人公の「うえすぎふーたろー」側に恋愛的な感情がほとんど描かれず、女性ヒロインたちもなんか恋というには微妙な感じの描き方が多い。このあたり「僕は友達が少ない」に近い印象であり、ヒロインがギャグテイストになり切らずに中途半端な恋愛描写を入れられるから序盤に抵抗を感じたのかも。

アニメで放映された部分あたりまではそんな感じだと思いました。まる。



とはいえ、最初こそそんな感じで「中途半端」さにイラっとさせられる部分もあるけれど、読み進めていくうちに、まずヒロイン側がしっかり「恋愛」をするようになってきますし、一人一人の女の子も「成長?」してかわいいなって思えるようになってきます。

そもそも私がこの漫画いいなって思ったコマこれですしおすし

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この一コマだけのために8巻まで買った

ニノかわいいよニノ。

というわけで、「五等分の花嫁」はどんどん面白くなっていく良い作品なので、みんなも読もうな。

五等分の花嫁(8) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(8) (講談社コミックス)

  • 作者:春場 ねぎ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/02/15
  • メディア: コミック
言うまでもないけど私が一番好きなのはニノです。 



「魔法使いの嫁」は「五等分の花嫁」の対みたいなイメージになる感じ

一方、久々に読み始めた「魔法使いの嫁」。今4巻まで読みましたがこれは方向性が対になってる印象です。

エリアスは自分が何者か分からなくて「他者から怖がられるのが怖い」。チセは、自分を不要な人間だと思って「他人を求めて否定されたり捨てられるのが怖い」。お互いずれたところで怖がっていて距離を詰められなくて、でもようやく、お互いに少し打ち解けられたところ。

「私が怖かったのは、あなた自身ではなくてあなたから手を離されること、なんですよ」

エリアスは子供のままだから感情というものがよくわからない。だからこそ、その手つきは稚拙だけれど……という感じ。


こうしてみていくとチセにとってのエリアスは、「五等分の花嫁」の真逆だ。。父親でも有り夫でも有り、子供でもある。一粒で3度美味しい伴侶。さらにいえば師匠であり、生徒でも有る。幾重にも絡み合ってる。「五倍濃縮花婿」って感じ。


見事に方向性が真逆で面白い。私はどっちも好きです。

初回限定版 魔法使いの嫁 4巻 (BLADE COMICS SP)

初回限定版 魔法使いの嫁 4巻 (BLADE COMICS SP)

  • 作者:ヤマザキコレ
  • 出版社/メーカー: マッグガーデン
  • 発売日: 2015/09/10
  • メディア: コミック

というわけでたまたまセットのタイミングで読んだんですが個人的にかなり面白い体験だったので、どちらも読んでいない人は同じようにセット読み試してみてはいかがでしょうか?


ーーーーーーーーーーーーーここからはメモ書きーーーーーーーーーーーーーー


 
もともと「魔法使いの嫁」のことわざの続きをやるために読み始めたので、次の記事以降で更新していきます。
ここから下は改めて「魔法使いの嫁」のことわざまとめの記事を作った時にそちらに移すと思います。


16話 Once bitten, twice shy. <<一度噛まれると二度目には憶病になる。>>

(エリアスの過去をリンデルから聞く)

→羹に懲りて膾を吹く。チセとエリアス両方の状況を示してますね。

17話 Lovers ever run befor the clock <<恋人達はいつも時計の前を走る=恋の時間は瞬く間に過ぎる>>

(あの世との狭間で、ネヴィンに自分の悩みを打ち明け少し心が晴れたチセ)

→ヴェニスの商人の台詞なので 意味の解釈が難しい。この場合はネヴィンからみたチセの話なのでしょうか。短い人生、後悔なきように、ということがいいたいのだと思う。

18話 Better to ask the way than go astray. <<聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥。>>

(杖が完成し、エリアスのもとに戻るチセ)

→これはわかりやすいですね。実際ようやく一歩前に踏み出す決意を固めた彼女のための言葉。

19話 It is a long lane that has no turning. <<どんな長い道でも必ず曲がり角がある>>

(ようやく少し心を開きあった二人)

→これ文法的にも面白いのでチェックするといいですね。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q126983232

20話 East, west, home's best. <<どこへ行こうとわが家にまさるとこはない>>

(チセが狐になって旅をするけど戻ってくる話)

最終話に使われそうなタイトルですが、この段階でこのことわざを持ってきたということは、これが最終テーマにはならないということかも。

実際、4巻において「チセ 学園にいく」フラグが立ってますしね。ただ、ここまで心弱い二人がいますぐ引き離されるというのは無理でしょう。どうするのかな?




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他にもセリフメモ。


知らぬがママが楽であれば生き物はみなそれに甘んじよう。
それは愚かなことではなくアタリマエのこと。
あれはどうもお前を飼いならしたいようだの
チセ、お前もまたそれをよしとしておろう。

だが、それではいけない。
考えたことをやめた人はもはやひとではない。
なぜお前は飼われるままでいいと思うのだ


我々は一人で生きるべきではないんだ。
汝の敵を愛せとはいわない。そんなのは聖人にだって無理だ。
だが愛には愛を。行き先に迷うものには杖を貸。その程度。

神々も精霊達も君の直ぐ側にいる。
誰も君を省みることがなくとも
苦しく悲しく寂しさにあえいでいたとしても
彼らは君をいつも見てくれている
だから、安心して自分自身を救いなさい。
ようこそ、めまぐるしくみにくくも美しいセカイへ
いつか君も誰かに手を貸してあげられるよう、大きくなりな


もっとたくさんのものを食え。
そうすれば気乗りしない人の味など忘れるさ


本人にそのつもりがなくたって、
ほんのわずかな言葉や掌が、誰かを救うことも有るんだよ
だから私は君を残した母親と父君にも感謝するし
君に己を誇ってもらいたいと思っている。
誰かに手を差し伸べることが出来た君自身をだ。

君は自由だ。
君が呪いを抱えて生きてもその末にいつか堕ちても全ては君の自由なんだ。
だけど私は、誰かのためではなく、キミ自身がどうしたいかを考えてほしい
そして君の世界の果てまで、ほんとうの意味で飛んでいってくれることを願うよ




魔術師と魔法使いの区別

魔法使いエリアス
その弟子チセ(夜の愛子)
チャーチドッグのルツ

ラハブ→リンデル→エリアス :魔法使いの師弟関係
サイモン
アンジェリカ 




◆敵対者

→カルタフィルス(ヨゼフ)

3巻の、リャナンシーと人との話が好きなんよね。
「それはあたしのほしい答えじゃない。
 あたしたちの愛し方は、相手を食べて、与えること
 だから、あたしはアレを愛してはいないの」