頭の上にミカンをのせる

マンガアニメ大好き兼業投資家の日記です

『プルンギル~青の道~』 私が今のところ嫌韓になっていないたった一つの理由

亡き父は晩年なぜ「ネット右翼」になってしまったのか | デイリー新潮
読んだ。最初この記事に関連してうちの父親の話をしようと思ったがそれは思いとどまった。



代わりにとあるマンガの話をしようと思う。

私は韓国という「国」にはネガティブなイメージがある

私は韓国のことをろくに知らない。投資やってるから経済指標とかはいやでも目に入るが、あとは世界史の授業で習った歴史とニュースと韓国ドラマくらいでしか知らない。

だから今から書くことはただの思い込みである。異論は認める

無知な私からすると、韓国はかなり病んでいるように見える。

私は日本も相当病んでいるとおもっているが、韓国は日本以上に病んだ国だと思っている。

なぜそう思うようになったかというと、3つ原因がある。

一つは韓国ドラマである。

うちの母親は韓国ドラマが大好きだった。私はあまり韓国ドラマが好きではなかったのでリビングにいるときに断片的にしか見ていないが、ドラマ内では家族内での争いをよく見かけた。金持ちだろうが貧乏人だろうが、とにかく身内で争いあう話ばかりだ。なぜ他人同士ではなく家族内での争いばかりするのだろうと不思議に思う。また、金持ちか貧乏の二極ばかりが描かれ、中間層があまり目立たない。中間層が描かれていると思ったら日本の漫画やドラマが原作だったりした。日本以上に希望や富の分配が偏っており、対日本だけでなく、国内でも階級間の対立、韓国内の男女間、年寄りと若者、いろんなところに憎悪や対立が溢れているという印象がある。家族という呪い、過去の歴史という呪い、いろんなものに呪われている感じがする。

もう一つはニュース報道である。

テレビで見かける韓国は控えめに見ても「迷惑な隣人」という形で報道されている。「手を取り合うべきパートナー」のような扱いには到底見えない。別にまとめサイトを見てなくても韓国にいい印象を抱けるようなものを見たことがあまりない。


韓国でも中国でも日本のアニメ人気から日本への壁が取り払われたように、韓国ドラマによって韓国やKPOPアイドルから、うちの母親のように韓国が好きになる人が多いようだが、そういったものに接していないと、デフォルトで韓国にはマイナスのイメージを持ちやすい気がする。


最後の一つはSNSである。

私が今一番ネットで時間を費やしてる投資クラスタでは嫌韓の人が非常に多い。理由を聞いてみると「あいつらはズルばかりするから」だという。投資クラスタのうち、ちゃんと勝ち続けてる組は、勝つために手段は選ばない。しかし矛盾しているようだがそれだけにルールにはめちゃくちゃ厳しい。「ルールを逸脱したズル」はものすごく嫌う。この点、「韓国という国は約束を守らない。苦労して話し合いして約束をしても、選挙情勢が苦しくなったらすぐに手の平を返す。苦しいときに日本にタカっておきながら、元気になるとすぐにふんぞり返る。全く信用ならない嫌な奴らだ」というようなことを言ってる人は多い。なんか韓国じゃなくて別のものと戦っているような気がする(逆に言うとレーダー照射の話とかはあまりしない)。割とこういうことを言う人が多くて、うっかりするとこういう考えに染まってしまいそうになる。

でも韓国「人」にはあまりネガティブなイメージがない。なぜなら……

では、こういう影響を受けつつ私はなぜ嫌韓という考えに流れないかというと。


一つしか理由がない。この漫画のせいだ。

 

プルンギル 1―青の道 (BUNCH COMICS)

プルンギル 1―青の道 (BUNCH COMICS)

 
この漫画は、日本のベテラン刑事と韓国から来た若手刑事のコンビが、ある殺人事件を追いかけるうちに韓国の闇の部分をのぞき込む、という話だ。

 
この作品が素晴らしいのは、韓国人の思考様式として「恨」という思想が紹介されるのだが、これがWikipediaの説明だけでは全然わからない深いところまで掘り下げられていることだ。
ja.wikipedia.org


単純な「恨み」とはかけ離れた概念である。
blogos.com

<ハン>という韓国語に最もよくあてはまる日本語は、「あこがれ」なのである。もちろん<ハン>には『恨み』という意味はあるのだが、単なる恨みではなく、そこにはあこがれの裏打ちがあるのである。
・・・そして<ハン>は上昇へのあこがれであると同時に、そのあこがれが何らかの障害によって挫折させられたという悲しみ・無念・痛み・わだかまり・辛みの思いでもある」と解説している


この記事の説明よりなお深い。


さらに、この「恨」の文化を持つ韓国人と分かり合う方法がこの作品では丁寧に語られている。


この作品では、韓国の闇の中で育ち「恨」の感情を持て余して京アニ襲撃犯のようにとんでもないことをやるようになった人間や、逆に同じ環境でありながら、積極的に日本を理解しようとするようになった若者の両方が描かれる。そして、ベテラン刑事と韓国人の刑事は激しいいがみ合いを経て、平行線の部分もありながら、それでも固いきずなで結ばれた親友となる。


そうか、韓国の人というのはこういう感じなのか、というイメージがこの作品によって私の中で形成された。理不尽なまでに日本をバッシングするクソみたいな韓国人も、逆に私が大学の時に出会った超優秀で上昇志向が高く、私のような凡人にもきっちりリスペクトをもって接してくれる好青年の韓国人も、どっちも同じ部分から来ているのだと理解した。だから、あとはこちら次第なんだろうと思うようになった。


私の中の韓国人はそういうイメージなので、「すげえめんどくさそうなやつらだけどきちんと話をしてみたら意外と面白い人多いかもしれない」と思っている。私自身もめんどくさい人間であり、韓国人だろうが日本人だろうが9割くらいの人間は嫌いなので、気が合うなら別に日本人でも韓国人でもいい、くらいの気持ちなのである。



そういう意味で、嫌韓の人には、「ヘイトスピーチやめろ」っていうよりは、この作品読んでもらったほうが早いと思ってるんだよね。本当にいい作品だと思うのに、あんまり知られてなくてすごくもったいないと思う。

プルンギル 5―青の道 (BUNCH COMICS)

プルンギル 5―青の道 (BUNCH COMICS)

5巻のレビュワーさんも書いてるけど、マスターキートンに匹敵する傑作だと思う。



これもおススメ。