正直なところ本当に川口さんの記事、素人の私が読んでも微妙過ぎると思ってた。
そしたらやっぱりすごいツッコミ入りまくってた。
会計士が未上場の会社の決算公告だけ見て、よくわからん結論を出してるのはお盆を感じる。笑 https://t.co/821oxJGuH9
— りょーけん@TikTokやるぞぃ💪 (@RyoukenK) August 11, 2019
財務分析が効くのは業績が安定してから。ベンチャー企業に普通の指標を当て嵌めるとか、アホか。 / 「メモ魔の大誤算」SHOWROOMが経営難に喘ぐ訳 - 4期連続赤字で株価は10分の1に (PRESIDENT Online:「仕事人×生活人」のための問題解決塾) #NewsPicks https://t.co/kktyTVnhBk
— 庵野雲 (@anknoun1) August 11, 2019
特にツッコミどころが大きいのは3ページ目
1回目が1001株発行して1億円の資金調達できたのにもかかわらず、2回目は1144株発行して1200万円しか資金調達できていないのである。1株当たりで計算すると、1回目は10万円だったのに、2回目はたったの1万円程度での新株発行だったのだ。実に10分の1の株価下落だ
さすがにここは総ツッコミが入っている。
これ1200万円の増資は、A種種類株を劣後株として発行して株価を意図的に下げた株券を発行してました。
— 反省さん 4000万円運用中 (@kabuhansei) August 13, 2019
あと、収益化してないスタートアップ企業の株価算定にDCFは使わないし、官報もネットで無料で見てますよ。
うーん、会計士としては至極ただしい見解だと思うが第2ラウンドぇ株価が10分にしたのは1前田さんがDeNAから株を取得するのと個人で出資して第3者割り当てするためにファイナンスロジックを組んだと考えるのが妥当だと思う。https://t.co/PhHDR7ExZR
— おーえ@事業家&投資家 (@ohenaga) August 10, 2019
株価10分の1はストックオプションか否かを確認しなきゃいけないし、債務超過の深刻度は現預金の残金を確認して判断したいよなあ。それらに言及していないので、不親切な記事と思う。
— 土橋一夫 確定申告大好きマン 趣味:不正広告調査 (@kazunii_ac) August 11, 2019
「メモ魔の大誤算」SHOWROOMが経営難に喘ぐ訳 4期連続赤字で株価は10分の1に #POL https://t.co/PB3WrR7AZQ
少額ダウンラウンドする意味もないので調達じゃないのでは。一旦下げて経営陣へ格安譲渡、またはSO等の株式報酬系ですかね。前者はリスクもありそうなので分社化した背景を考慮すると後者?役員報酬で取得原資確保してるかもですし。というかどの年度の赤字額もこのフェーズなら許容範囲な気も🤔
— とろ玉⛅ (@torotama55) August 11, 2019
明らかに、会計のプロとしてあまりにも適当な記事の書き方であり、書き手としての信頼度が大きく下がっている。
この部分についてはちゃんと確認して、間違いがあれば訂正をしたりするのでなければ、今後この人の書く記事はあまり信用できない。
「川口 宏之」の記事一覧 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
「債務超過だ!SRやばい!」の指摘に関してもかなり疑問
どこから借りてるのは知らないけど、借入金が増えているということは、誰かが事業を評価しているということでしょう。のれんの評価益マシマシだっだ某社なんかよりずっとマシだと思う。 / https://t.co/QOpVK7fG9G
— らくからちゃ (@lacucaracha) August 13, 2019
記事の主張が間違ってそうなのは他の方の指摘通りだけど、面白いのは増資を一桁億円しかしていないのに累計7億円程度の赤字を出してもまだ流動資産が11億円あること。DeNAからの貸付かとも思ったけど、投げ銭の性質を考えると6億円の流動負債の中身は大半が前受金な気もする。https://t.co/j44irJydhh
— Yuya Mineshima/峰島侑也 (@yuyamineshima) August 11, 2019
官報だけだとPLがちゃんと見れないのでこういうこともあり得る。
何より問題なのは、「憶測でしかないのに断定的にネガティブなこと書く」というプロの倫理観が感じられない書き手の姿勢
情報を開示してないベンチャー企業について断言できることは少ないので、いずれにしろ憶測で語るしかない。
憶測でしか語れない以上、断定的表現で記事を書くことはフェイクニュースになりかねず、ちょっと無責任ではないかなと思った次第です。
こういう恥ずかしい知識しかない人が公認会計士とかベンチャーCFOとか言って本書いてるとかとても悲しい。
— 緒方憲太郎(Voicy代表) (@ogatakentaro) August 11, 2019
話題ベンチャー叩いて知名度あげたいんだろうけど。社会になんの価値を生んでるんだろうこの人は。
炎上商法で自分の利益の事より社会の利益の事を先に考えられる会計士を増やしたい。
かなりキツい言葉で批判されてるけど、正直このくらい言われても仕方がない話だと思う。
たとえば上の記事、何の肩書もない私が書いたとしたら、たぶん鼻で笑われて終わりだったと思う。
でも、この記事は公認会計士で、かつベンチャー企業のCFOという肩書を持って書いている。
明らかに「プロが書いた記事です」という態なのだから、それはまずいでしょう。
私たちは、一般的に有資格者の肩書を持つ人は信頼することにしている。
それはプロには業法や、業界「倫理規定」がしっかり設けられており、
そうしたルールがきちんと守られている(違反した人は資格をはく奪される)という前提だからだ。
xn--7mq406l.net
ja.wikipedia.org
http://www.jfael.or.jp/ja/information/20171222/20171222_02.pdf
公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もつて国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする。
いつもだったら「この記事うのみにして石原さとみとの件で揶揄してるブックマークコメント書いてる人」にバカか!って言ってたかもしれないけど
この記事に関しては、川口さんの書いてることを信じてしまったことは責められないと思う。むしろ川口さんが悪い。
そのくらい「プロは信頼できる存在である」という建前を維持することは、その業界にとっても社会にとって重要だと思っている。
「公認会計士が一般人向けに書いたことですら信頼できない」となると、これはもう何を信じていいのかわからない。
医療業界ではそういう問題がかなり深刻になっているらしい。公認会計士、お前もか、とならないでほしい。
もちろん「公認会計士がよその企業について適当なことを書いてはいけない」と直接規定した条文などないけれど。
こういう信頼を毀損するよな行為は慎んでほしい。今回のことはちゃんと謝罪して訂正するところまでしっかりやってほしい。
だよね、片棒担いだ形になってるプレジデントオンラインさん?
追記 内容ではなく書き方の問題ということにして訂正は一切しないらしい。 これは私の基準では信用できない書き手確定
分析が甘い・不十分と言われれば、確かにそうかもしれません。少ない情報で短絡的に結論付けるなと言われれば、それも確かにその通りです。それはすべて、私の不徳の致すところです。
— 公認会計士・川口宏之(会計を分かりやすく伝える研修講師&ビジネス書作家) (@kawaguchi_cpa) August 13, 2019
当たり前ですが、記事の内容が絶対的なものではありません。様々な可能性について、含みを持たせて書けばよかったと反省しております。
— 公認会計士・川口宏之(会計を分かりやすく伝える研修講師&ビジネス書作家) (@kawaguchi_cpa) August 13, 2019
他方で、そのような文章は歯切れの悪いどっちつかずの論調になる懸念もあり、書き手としてはその匙加減に毎回悩まされているところです。
前々回のキーエンスの記事では、ポジティブな反応がメチャクチャ大量に来たのに対し、前回の日テレの記事では、悲しいことにほぼ無反応。そんな経緯から、今回、良くも悪くも引っ掛かりのあり、かつ、賛否両論出るような記事を書くように無意識的に自分を向かわせてしまったんだと思います。。
— 公認会計士・川口宏之(会計を分かりやすく伝える研修講師&ビジネス書作家) (@kawaguchi_cpa) August 13, 2019
次回以降はそのような点も含めて留意して執筆したいと思います。SHOWROOMさん、前田さん、ご迷惑をお掛けしてすいませんでした。
— 公認会計士・川口宏之(会計を分かりやすく伝える研修講師&ビジネス書作家) (@kawaguchi_cpa) August 13, 2019
確かに間違いとは言い切れないけれど、この記事自体は明らかに問題があるから普通の倫理観あるならなにかしら書き直すべきだと思うんですが。
記事を取り下げもしないし訂正もしないんですね。そうですか。プレジデントオンラインさんはそれでいいんですね。