NTSBによる事故の調査結果は、その信頼性を高めるため報告書として一般公開されることが原則となっており、しかもこれを民事訴訟で証拠として採用することは法律で禁じられている。理由は当事者からの証言を得やすくするためであり、また、NTSBを法廷闘争に巻き込まれないようにするためでもある。ただし、事故の分析、原因、勧告などを除いた「事実背景」については証拠採用が認められている。なお刑事訴訟での使用については特に規定がなく、過去には証拠採用された判例もある。
そもそもアメリカでは「故意の破壊行為」またはそれに近い「認識ある過失」がない限り、事故機の操縦や整備に関わっていた個人に対しては刑事責任や民事責任を問わないことが原則となっている。これも(自己負罪拒否特権を外すことにより)当事者からの証言を得やすくするためである。ただし、事故を起こした航空会社が司法による犯罪捜査から免責されているわけではない。また、個人に刑事責任を問わないのは雇用者である航空会社が個人の責任と補償を請け負うことがそもそもの前提になっているからであり、原因究明と再発防止こそが至上課題という姿勢が明確に現れている。また個人に対して刑事責任が問われないといっても、問題を起こした個人が当該職務から外されることはありうる。
News Up 「握手」でいじめ、なくなるの? | NHKニュース
いじめは握手で終わらない | NHKニュース
これはえぐい。まるでブラックジャックで死刑囚が一度助けられてもう一回死刑執行されるみたいな拷問じゃないですか……。しかもいじめられる生徒は犯罪者じゃないのに……。 自分が同じ立場でも、もう一度リンチで殺されることが確定しているならその前に自殺したくなるかもしれない。
いざいじめが発生した際には、絶対にその教師だけではいじめ対策はできない
その教師を批判するのは簡単だけど、問題なのは学校だろうと思う。
いじめが起きたとき、その教師には担当するクラスあるいは特定の生徒が荷が重かったからいじめが起きていると考えるくらいでいい。能力が及ばない教師が頑張って何とかしなければならない、とするインセンティブ設計だと上のような子供を無視したうわべだけの解決に逃げざるを得ない。そしてそれすらも許さないというひたすら「正しい」意見を言ってれば、マスコミや保護者やはてブ民は満足かもしれないが、教師になりたい人は減る。私は教師やめました。
いじめ=「みんなの敵」の存在を前提にしないと運営できないクラスはある
https://blog.tinect.jp/?p=37119
「いじめってクラスの雰囲気が悪くなる、みたいに思ってる人多いでしょ」
「うん」
「あれウソ。少なくとも教師の側から見ると、むしろいじめがあった方がクラスの雰囲気がよく見えたりする」
教師がちゃんと見てないと、「いじめが発生してるクラス」を「仲良く協調出来ているクラス」に誤認したりする。ヘタをすると、いじめられてる子を先生まで異分子扱いしたりする。それでいじめられてる子はますます絶望する
先生からすると、いじめられてる子の方が「クラスの和を乱す存在」に見えかねない
これはガチ。
いじめをおこなうかどうかはともかく、リーダーシップを取ってクラスを制御してくれる生徒というのは、自分がリーダーシップをとってクラスにいる生徒と良好な関係を築くことに困難を感じている教師にとって非常にありがたい存在だ。気弱な先生ほど頼りにしてしまいがち。
問題はその生徒が善良かどうか。良くないタイプだったときに、そこに依存したり共犯関係を築いてしまう教師は絶対に多い。
わかりやすい例でいうと「ミスミソウ」に登場する先生。「聲の形」や「三月のライオン」もそう。
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クラス運営において教師が秩序を保てない場合、別の形で秩序を保とうとする存在が出てくるが、その存在が果たして良い運営をする保証は全くない。んで、秩序レベルが低い場合「暴君」が少人数のいけにえをもとに支配する形式を選択しやすいのは「自殺島」でも「7SEEDS」でも描かれている。というか田村先生はこのテーマ好きよね。
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一度こういう形で秩序が出来上がって、生徒たちがそれに適応してしまったら、体制が変わらない限りは絶対にどうしようもない。外部からはおかしくても、内部にいる人間からしたらそれがベターだと考えてしまうようになるからだ。もうこうなった時点でクラスをコントロールしているのが教師じゃなくなっている。
ただでさえキャパシティが足りない教師にさらに努力を求めても余計に悪化するだけ
と、こんな感じで根本的な問題は教師の能力不足でクラス運営が適切に行われなかったことが問題なのに、そこでさらにいじめという問題が起きてさらに難易度が上がっているのだから、もうその教師に対策できるわけがない。
「いじめっ子への対処ができる人」がいないと解決しない
私は、いじめを行う人間こそが治療対象であり、ここのトリートメントが最優先で行われる必要があるという立場ですが、これは上述のような状況を作った先生にはほぼ不可能です。
<発生前の対策>
最弱な子を避難させても残った中の次の最弱な子がターゲットになってしまうだけ。どうしたって必ず最弱な子はいる。対処すべきはイジメをしてしまう強い子。・イジメが起きてしまったらもう弱い子を避難させるしかない。もし避難させなかったら、その子が死ぬまでイジメは続く。集団にイジメのスイッチみたいなのがあって、それが入ると私では止められない。
<発生後>
イジメがすでに起きてしまったら、何よりイジメられている子をケアする。
これは学校内だけでいじめ防止ができなかった先生だけではほぼ不可能。いじめられている子のケアというのは保護者対応も含むからだ。子供に対しても遠慮してしまう教師にこの対応ができるようならそもそもいじめは起きてない。
営業でいうと「新人が、自分のレベルでは対応できない難易度の高い顧客にあたった」状態
まともな会社であれば、会社全体としてフォローする。先輩が助けるか、その顧客からその新人は引き揚げさせるなど。そうしないと会社にとっても損害が拡大する恐れがあるから。
会社の利害と新人の保護が利害として一致していればそれほど大きな問題は起きない。
一方、学校は子供の人命や将来がかかっているためよりこの法則が徹底される必要があり体制がつくられている必要がある。皆さんのイメージだと「三月のライオン」のような断固とした対応が求められるところだろう。
だが、実際はそうなってない。「対応しなかった教師」が責められたり「学校」が過剰に責められるため最悪隠ぺいのほうにインセンティブがかかるようになっている。
「いじめ発生時に学校を代表して対策を行う先生」が必要だがこれが上手くいかない。誰もやりたがらないから一般に「生活指導」の先生がこれにあてられることが多いですがこれはNG。「生活指導」の評価とバッティングするため。完全に別の先生がアサインされていることが望ましい。
そもそも、いじめに関しては防止に努力はするがいざ発生してしまったら発見に注力し、そのあとはいったん教育委員会にゲタを預けるという話でもいいじゃないかと思う(発覚した時点で報告する必要がある)。
ここの「報告」の段階で、生徒よりも教育委員会をむいた行動になってしまったりするので「発生してしまった後の対応は、学校ではなく教育委員会こそが責任主体である」という常識になってほしい。
どうでもいいが、私は「警察を呼べばいいだろ」しか言わない思考停止した人は嫌い。それだけで問題に対応できると思ってるのであれば子供たちをなめすぎ。そこは文科省のガイドラインに従って粛々と対応すべきだろうと思ってる。
平成31年3月29日 いじめ問題への的確な対応に向けた警察との連携について(通知):文部科学省
もちろん文科省も警察との連携は推進していってる。今後も注目している。
いじめ対策ガイドラインや解決事例も読んでおきたい
いじめ対策推進法によって学校でもこうした体制作りは進んできている。HPで体制を明示している学校も増えてきた。今学校で子供たちのために踏ん張っている人たちは尊敬している。
保護者の人向けにはPTAがこういう冊子を出しています
http://www.ngtknpta.jp/27HPdata/izimehandobukku27.9.9.pdf
http://www.nippon-pta.or.jp/common/amcpoa00000008mt-att/rkra7f000000045a.pdf
素人の感情論じゃなく、プロによるベストプラクティスがもっと読みたい。