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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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野崎まど原作アニメ『バビロン』 もし法律で安楽死が認められ、安価で苦痛なく死ぬことができる薬が認可されたら?

この作品のテーマは「安楽死」です。

あとで書きますが、このテーマ、私にとっては鬼門です。
なので結構視聴するかどうか迷ってるんですが、今のところはそれほど苦痛ではなく、面白いですね。

「自殺っていけないことですか?」と価値の転倒を迫ってくる恐ろしい「女」がスタート地点

サイコパス1期でサイコ・ハザードを引き起こそうとした槙島さんや「電波の城」の雨宮さん、なんといってもFGOの「殺生院キアラ」「カーマ」をあたりのシナリオを思い出しますね。

人の心を操って集団的に「反社会」的な方向に誘導していく存在というのはいつの世も存在します。現在ではチェーンメールだけで人を自殺に導くこともできるみたいですね。

matome.naver.jp
japan.cnet.com

この作品の場合、とある女がキーパーソンなりますが、その女に引っ掛かると「自殺」に誘導されてしまいます。
一話で正義感を持ち悪と立ち向かおうとしていた主人公の部下や、一緒に取り調べをしていた同僚が、あっさりと心を奪われ、喜びながら自殺してしまう様子はかなり怖い。

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曲世愛さん……どこの殺生院キアラさんかな?



法的な特区で「自殺」を肯定する法整備を行い、安易に苦痛なく死ねる薬を開発してそれも認可しようとたくらむ政治家

さらに、この「女」の影響力はウイルスのように拡散するらしく、とある政治家までこの「女」に感化されてしまう。

この作品舞台は、現代の日本の経済特区のように法的にいろいろと融通が利くのだが、
「女」に精神汚染された政治家は、この特区に「自殺」という病を拡散させようと、二面作戦で攻撃を仕掛けてくる。



①自殺肯定のプロパガンダ

この政治家は、まず「女」の思想を、メディアを通じて拡散しようと仕掛けてきます。

つまり「自殺ってそんなに悪いことですか?」「死が悪いものである、という考えを克服しよう」とテレビを通じて呼びかける。

その際に、政治家の支援者が一斉に集団飛び降り自殺をする「パフォーマンス」がメディアを使って大衆に見せつける。

もちろん、「女」に直接接して感染させられるのと、政治家がメディアで呼びかけるだけでは全く効果が違う。
それでも、この「パフォーマンス」はインパクト絶大で、国民の精神にも大きな影響が発生し、数パーセントの人間は自殺を肯定するような思考になるなど深刻なモラルハザードが発生してしまう。

(※この「メディアを通じてとある思想を感染させてしまう」っていう展開、「美少女戦士セーラームーン」でしょっちゅう見たけど、そのあとにもっとえぐい形で「テレビを見ただけで感染する」系のネタあったと思うんだけど忘れた……)




②自殺を躊躇なく実現できる薬で後押し
しかも、この事件と並行して、「ニュクス」という安価に苦痛なく安楽死を実現できる薬が開発されていた。
この薬を認可することで、一般市民に薬をばらまこうと画策する。



主人公は「特捜部」の人間として、彼らのたくらみを阻止できるのだろうか?

というところで今4話です。 




物語のテンポが非常に早くて面白いので、今期放送の「サイコパス3」と合わせてみるのをおススメです。



コミック版もあるよ。









ここから個人的な感想というか自分の自殺に対する考え方です。

私ははてブで「安楽死」って言葉を軽々しく書く人を即非表示にするくらいに「自殺」を忌避してます

はてなでもしょっちゅうコメントで「安楽死」って書く人いるよね。
申し訳ないけど、個人的にはあれほんと不愉快に感じる。

SOSのつもりかもしれんけど、それならそうと言ってほしい。
ファッションみたいに死をちらつかせんじゃねえよクソがって思う。

本当に死にたくなってるなら、ブコメで書くんじゃなくてしかるべきところに相談してほしい。

ブコメで「安楽死したい」みたいなことをかくところに、
忖度で悪いけど中途半端なかまってちゃん精神性を勝手に読み取ってしまってすごい嫌悪感を覚えてしまう。

ああいうコメント書く人、それだけ自分が参ってるってことかもしれないけど、
私は「安楽死」ってコメントを、それ自体がテーマの時以外で安易に書く人間は即非表示にしています。

(※まぁそういいながら、自分は自分でうっかりこのブログで「死にたい」とか書いてることあるかもしれないけど。
 改めて考えると自分はすごい不快なわけだし、今後は意識して自重します)

悪いけど、そういう人を可哀そうだなとか大変だなとか共感するほど余裕ないからね。
私はうっかり気を抜いたらほんとに死んでしまうかもしれない時期があったから
日常に「死」を思い出させたりそのことを紛れ込ませようとする人を避けてしまうんだと思います。


実際に、一度知り合いで一人命を絶った人がいて、
他の人はすごい泣いたり悲しんだりして、その人のことを思ってたけど、
私は次の日からその人に関する情報を全部シャットアウトして全力で逃げた。

私はそれを他人事だと思えないし、かといって自分事としても受け止められなかった。
身近な人の自殺なんて、私にはとても受け止められない。そんなのと向き合ったら自分が危ない。
私はそのくらいこの問題に関しては脆弱なのだという自覚がある。


私は「生きたい」とか「〇〇のために生きてる」って言えるような強い理由がないのです。
「死んでもいい」とか「生きてる理由ない」程度の理由で死んでもいいならいつ死んでもおかしくない。
でも死ぬのは怖いしおぞましいと思ってるし、絶対に嫌なんですよ。
だから、他人からみたらしょうもないことを「〇〇をやるまでは死にたくない」ってのを掲げてるくらいで。



とにかく死にたくない。というかこのまま消えたくない。
毎日たいして金にもならないのに時間かけてブログ書いてるのも、自分が日々消えていく感覚が怖くてたまらないからです。

死に耽美を感じる気持ちもわからないし、申し訳ないけどリストカットしたりとか死のリスクがあるような怖いことする人の気持ちもわからない。
「チキタGUGU」で描かれる死の様子などにあこがれることはあっても、それは自分とは違う世界の話だと思ってる。



残念なことに、私は幸せでも満ち足りてもいないけど、だからこそ死にたくない。
「ああ、もうこのまま死んでもいいや」なんて思った瞬間は全くないです。
だから、本当に死を思うくらいしか救いを感じられないほどしんどい思いをしてる人には本当に申し訳ないけど、
そのくらい「自殺を肯定する」言説については嫌悪感が強い。



しつこいけど、そのくらい死にたくないのです。死ぬこと自体は仕方ないと思っても自殺だけは嫌だ。
なんでこんなに嫌なのかわからないし、他の人に言っても大げさって言われてバカにされるけどとにかく嫌だ。



なので、完全に自分と切り離した物語として見てます。
実際、まだ自分の心に侵食してくるような感触は全然ないしね。
まぁこのアニメ見ただけで何か変わるとは思えないけど、今のところは恐る恐る見てる感じですね。



どうでもいいですが、「安楽死」というと「腐り姫」とか「ねこっかわいがり」を思い出しますね……(エロゲで脳をやられた人間並感)

腐り姫 ネコっかわいがり! 【Android版】