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子供たちがトイレ掃除をしたくなったり駅で階段を使ってもらう仕掛けとは? テレビでやってた「仕掛学」の特集が面白かった

コロナ騒ぎでネガティブなニュース見るのはつまらないので、ポジティブな話したい今日この頃。

「かんさい熱視線」という番組でやってた「仕掛学」特集が面白かったです。

みなさん一度はこの手の「仕掛け」のアイデアを見たことがあるんじゃないでしょうか。

仕掛け学はこれらの取り組みを体系化しようとしてる取り組みだそうです。2011年頃から学会をやってたりして結構活発的に取り組みをしてるみたいですね。

www.sankei.com

大学近くにあるパン屋は、ある悩みを抱えていた。「お客さまがなかなか試食してくれない」。一度試食したら「商品を買わなくてはならない」とのプレッシャーを、客が感じてしまうことが原因とみられていた。これは「返報性の原理」と呼ばれている現象だ。誰かから何かをしてもらったら、お返しをしないと申し訳ない感情が働く心理という。

 そこで松村教授らは、複数の試食用パンを用意し、試食後にどちらがおいしかったかを、つまようじで意思表示できる方法を考案。心理的なハードルが生まれやい通常の試食を、アンケートや投票といった形に変えた。その結果、通常の試食と比べ、意思表示型の方が、客に試食される回数が増えたことが分かった

「させたい方向に誘導する」んじゃなくて「その人がやりたくなる選択肢を増やす」というのが良い

強制は特にしない。「やりたくなる選択肢」を提示する。元教師として「インストラクショナル・デザイン」みたいなのは軽くかじったりしてるのですが、それよりももっと前向きな印象を受けます。

インストラクショナルデザインの道具箱101

インストラクショナルデザインの道具箱101


最初に人間の行動に小さな変化を起こすってのは意外とバカにならない大事なことだと思う

ちゃんと行動経済学をベースとしつつも、AmazonやGoogleみたいにゴリゴリに工学的な設計をするのではなく、むしろモチベーションに働きかけるのが日本ぽくていいなと思います。

togetter.com
うまくいけば安上がりだし発想さえよければ無料でもできるってところが特に素晴らしい。


大事だなと思ったのは「〇〇〇を変えることによって人間の行動を変える」ではなくて「小さな人間の行動を先に変えることによって〇〇〇がかわり、それによって人間の行動がさらに変わる」って発想がもてるようになること。

人間って抜本的に設備とか制度が変わらないと変われないわけじゃなく、もっと小さなところから変えていくことができるんじゃないかって思えば、「日本はお年寄りが牛耳ってて何も買えられないから」「お金がないから」みたいなことを考えて閉塞感にとらわれることもないんじゃないかなって

実際、コロナはあまり良いきっかけとはいいがたいですが、それによって、大掛かりに設備投資をしたわけでもなくても必要にせまられて仕事環境が変わったって言ってる人もいますよね。「みんながこうしてるから私たちもそうしなきゃいけない」じゃなくて、むしろ一人一人が少しずつ行動を変えていくその少しの変化が、今まで当たり前だと思ったものについての考え方の変化を促し、さらに大きな変化につながる、なんてことが起こりえるかもしれない。


これは主語でかだしとくに根拠があるわけじゃないんですが……これは日本人にあってるような気がする

何となくだけど、ものすごいリスクを取って大掛かりな変化をっていうのは日本人苦手なんだなとおもいます。

アメリカ人や、最近だと中国などが直接金融の発達しまくった資本主義経済下において、あほみたいにリスクを取って資金調達してじゃぶじゃぶ広告宣伝してどんどん成長していってるのに対して、日本のサービスはとにかく堅実でそういうあほみたいなリスクを取ってるような企業はあんまりないですよね。そういうのが良いともされていない。Gunosyやらクラウドワークスあたりがこれに該当するかもしれませんが、結局いまいちな感じ。

実際、こっちの方向で今からアメリカや中国の真似をしてもとても日本人が勝てるとも思えません。


でも、仕掛学的なアプローチは、日本人好きなんじゃないかなと。すでに10年以上学会など活動してる中でまだあんまり存在感がないような気がしますが、面白そうなのでもう少し詳しく知りたいなと感じました。

仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方

仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方

今はいろいろと立て込んでいて本買って読む時間ないですが、落ち着いた頃に読みたいのでメモ。