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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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コロナバブルで儲けるどころか売り向かって死にました



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みなさんお分かりかと思いますが、株式市場(特に平均株価指数)は実体経済を反映しているわけではありません。

完全な需給の問題です。

①コロナショックにより今まで買い手側で信用買いをしていた個人投資家はほぼ一掃されました。
(大体マザーズ市場では大きなショックごとに3割の個人が破産します。コロナショック下落では破産とまでは言わないまでも7割くらいの人間がポジション強制決済の憂目にあっています)

②その状態で各国の、特にアメリカのなりふり構わぬ過剰な資金供給により二番底が回避されることとなり、これにより需給が反転しました。

その結果二番底回避により思惑が外れたヘッジファンドや海外投資家によるショートカバーで無限に上げ続けているというのが現状です。




ニュースで見て知っている人もいると思いますが、海外投資家の売り越し額は7兆円ほどあり、しかも売り建玉の平均価格はは20400まで低下していました。

これが一気に反転した形になります。

上昇した後このあたりの価格でしばらくは売り主体のヘッジファンドが抵抗していましたが買い手の勢いに敗北した結果一気に踏み上げ地獄が起きており、後はバケツリレーのようにあげているという状態です。

こうなってしまうと価格は全く関係なくなってしまいます。たとえどれだけ今の株価は割高であっても、ヘッジファンドは一定損失が出たらルールとして売りポジションを損切しないといけないからです

「個人ポジションの強制決済」及び「ヘッジファンドのショートカバー」が終わるまでは無限に上がるというわけです。



リーマンショックの時でさえ、2016年ショックの時でさえ3月~6月は強かった

以前にも書いたことがありますが、2017年12月から3月にかけて16000→11691まで下げた後すごいリバウンドがありました。3月18日が緊急利下げを行ったことで市場が反転し6月SQ時に14601まで戻してここがピークでした。


しかもその後もなかなか下がりませんでした。
そこでピークをつけて7月中旬にかけてじりじりと下げて13000円割れまでいきましたが、この後再び7月末に13600まで戻しています。


なんと、2005年頃からサブプライムローンの焦げつきが顕在化し、2007年10月からはすでに新興不動産企業を中心に破綻が相次ぎ2008年2月の段階でアメリカの大企業ですら経営危機に陥っていたにもかかわらず。
つまり実体経済の破綻は投資家でなく一般人にとっても明確であったにもかかわらず。4か月の間ずっと強かったんですね。



9月には13000→11600(リーマン破綻は9月15日)
10月には11456→6994

と下げています。




これは2015年~2016年も同じです。
チャイナショックの後、反動で頭のおかしい株価上昇を演じました。

2015年夏に2か月以上にかけて大暴落を起こした後4か月にわたりありえない株価上昇ラリーがおこりました。
この時は10月ころから明らかに株価が過熱してピークアウトの様子を見せていたにも関わらず
日経平均株価は年明けまで値を維持し続けました。

そして、そのあと1月2月で24000→17000割れというコロナショックと同じような下落を展開しています。

さらに言うと、この後の2016年3月~6月もめちゃくちゃ強かったです。



2019年も似たような現象がありました。
2018年12月下落の後2019年新年度から3か月の間はめちゃくちゃ強かった。



ただし市場の出来高は徐々に減少しており、何より建玉が減っていっている中で踏み上げだけで上がっている相場は非常に危険

コロナショックの下落が収まったのは3月SQ後の1週間後。そこから一気に需給が反転してそこから3か月間ずっと上げ続けました。

先ほど「個人ポジションの強制決済」及び「ヘッジファンドのショートカバー」が終わるまでは無限に上がるといいましたが前者は6月SQで完全に終わりますし、ヘッジファンドのショートカバーも今週で8割がた終わっているそうです。

遅くとも6月SQ後にいったんピークは訪れますし、おそらく来週からレンジ相場に入り、上昇が鈍ったところで1か月くらいモミモミした後で地獄の下げが来るでしょう。
逆に言えば、上昇が止まってから1か月くらいの間は余裕がある感じになるので、積み立て組は上昇が止まった後1か月間新高値更新できてないという状態になったら警戒した方が良いです。



問題は、そのあとどうなるかですね。需給要因による上げは一旦収まるとして、そのあと。



意外とその後も、政府がインフレを恐れずにジャブジャブお金ばらまいてる間はバブルが継続するかもしれません。
もちろんそれが長引けば長引くほど、それが終わった後倍返しで下がりますけどね。




「コロナを口実とした政府による大量のばらまきと低金利維持政策」が株価上昇要因なので、むしろコロナが完全に収まったら市場は大暴落必至というトンデモねじれ状態

現状の市場は完全に病んでいます。

特に日本が打ち出した景気対策は、100兆円以上といいつつ実態は無利子無担保での融資枠拡大というものであり、
これは「特に困ってない大企業・富裕層にとって非常にありがたい」政策になっています。

全くお金に困ってないけど3年間無利子無担保でお金が借りれるのであればということで限度額目いっぱいまで借りている経営者さんが山ほどいます。

そして、そうやって借り入れされたお金は当然ですが実体経済の方にではなくて市場の方に回っています。

もはや政府が経済対策しようとしても、それはバブルを引き起こすだけで実体経済を救うことにはならないという問題が出てきてますね……。




とかいろいろ知識はあったんですが私はこのコロナバブルに売り向かって死にました

資産の4割くらいが吹っ飛び、2018年序盤くらいの資産額まで戻ってしまいました。



普段はめちゃくちゃリスク管理コツコツやってたのに、あまりの異常な値動きに精神が壊れてました。



まじで死にたい。