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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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『春の呪い』  チェンソーマンの作者が描いた「妹の姉」って作品を思い出すよねこれ

たとえ、呪い殺されても。果ては地獄でも。あなたと二人なら。

作品読み終わった後に2巻の裏表紙見た時にちょっとウルっと来てしまいました。



っていうか、この死んだ妹と生きている姉の間で繰り返される絶望的なまでのディスコミュニケーションと全力のプロレスぶりを見て「妹の姉」っていう作品思い出したんですが、あれって今公開されてないですよね。どこか読めるところありませんか!?
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だいぶ前の作品。今更だけど、やっと読めました。

実をいうと、この作品だいぶ前に買ったんですが、3回くらい読もうとして毎回序盤で挫折していました。
とにかく雰囲気が陰鬱で、読み進めるのに体力が要るんですよね。気楽に読めない。


ただ、なんでかわからないけど、今回ようやく読めました。多分昨日読んで感想記事を書いた「青に、ふれる」とつながりがあり、その勢いを借りることができたからかな?と思ってます。

一旦「踏切」のシーンを越えて冬吾の視点に代わってからは最後まであっという間でした。

このシーンを読んでから作品冒頭を読むと確かにゾクゾクする

偶然にも春の本心を見てしまうところがクライマックスですよね。

本当はわたし以外の女の人と結婚しないでほしい。
ずっと一緒にいてほしい…死んでも離したくない。
…でも一緒に死んでほしいとは思わない。

もし二人を引き離せるのなら…
どちらかを連れて行けるのなら、私は姉を連れて行く。

姉を地獄に道連れにしてでも…
彼には生きて幸せになってほしい。

だから、写真だけでいい。
写真だけでも彼を連れて行きたい。

なんだか「加奈~いもうと~」の手記を読んだときのこと思い出すなこれ。
死に際して、強い愛情と妄執を感じさせるこのシーンは本当に素晴らしかった。

そうか、本当に呪いをかけたのかと。

春はただの舞台装置・マクガフィンなんかじゃなく、ちゃんと一人の人間だったんだと。
このシーンまで読んで、はじめて春のことが好きだなって思った。


第5話のクライマックスで終わらずにその続きをちゃんと描いてくれたのがすごく良い

…まさか。
死んだ人間にフられるとは…

ここで終わったら、それはそれですごい作品だとは思っただろうけれど
この作品のことを好きにはならなかったと思う。


でも、この作品は、ちゃんとその続きも描いてくれてるのが良い。


今まで、他の誰かのために自分を殺して、いろんなものをあきらめて生きてきた二人が、呪いをちゃんと真っ向から受け止めて、殺されても構わないという覚悟で自分の求めているものをその手に掴もうとする。

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滅茶苦茶強い感情が描かれてますよね。

お前と一緒に暮らすと確かにイライラするかもしれんが…楽しそうだ


春の呪い: 1 (ZERO-SUMコミックス)

春の呪い: 1 (ZERO-SUMコミックス)

春の呪い: 2 (ZERO-SUMコミックス)

春の呪い: 2 (ZERO-SUMコミックス)



不満もあるけれど、とにかくインパクトの強い作品だったなと

短い中に強い感情の揺れ動きを、
しかも春夏「秋」冬4人分の感情をぎゅっと詰め込んでいて
その密度の高さが本作のインパクトの強さにつながっているんだろうなと。

どうしても夏美中心の作品であって、
冬吾くんについては自分の中で消化不良というか
「いやいや、これはないやろ」って思ってしまうところがあります。

そのあたりで納得感が低くなるというか多少感情移入が妨げられちゃう感じ。

でも、夏美に関しては本当に素晴らしいと思った。

個人的に一番ツボだったのはこのシーンかな。

「おかあさん…」
――もしかしたら、今からでもうまくやっていけるのかもしれない…
このまま、この家で、家族四人で……

「ごめん…
 …ごめん、お母さん…」


私はこの作品の後日譚、ハッピーエンドもバッドエンドもどっちも想像できますが
それはどっちでもよいのだ、と思わせる程度にはこの作品の終わり方すきです。

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「人は、死ぬとどうなると思う?」

「…わかりません…」

「…そうだ。わからない。
 わかっているのは、ただ居なくなるということだけだ。
 人が死ねばどうなるかなど、死んでみなければわからない。
 本当は呪われてなどいないのかもしれない。
 …だが、それが解ける瞬間はおそらく一生来ることはない

 俺にも、お前にもな。」

「…そうですね。
 …行きましょう」


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