特に結論とかはない落書きです。思いついたことを適当に書いてたらそれなりの文字数になったので一応記事にしておきます
北丸雄二 on Twitter: "この4年を経てトランプ支持者たちが免罪符のように言うのが「トランプがひどいやつだとは知ってる」。「ひどいやつ」の部分は色々。jerk, a-hxle, bastxxd..。その後で「それでも社会主義者よりはマシ」。知識と認知と判断… https://t.co/iuiTdv60Bv"お互いにレッテルを貼り合って相手側を絶対悪扱いしてるところがあるよね。一番の悪はこの分断なんだろうけど、解決するより乗っかるほうが簡単なんだよな
2020/10/27 14:12
これほんとそうだよね。
いいか悪いかはともかく、楽な方はどっちかっていったらそうなる。放っておくと人間は易きにれるという条件になると、自然と分断が進むようになるんだろうと思う。分断が起きないためには「自分が手抜きしたらそのつけが自分に回ってくる」条件付けが必要なのだろう。もっと言えば、「手間をかけてもいい」と思えるくらいには相手のことを大事だとか仲間だとか隣人だとか、少なくとも「うかつに扱っていい相手ではない」くらいの認識を持てるようにしないとダメなんだと思う。
そういう意識がない、つまり相手をぞんざいに扱ってもいいとか、言いっぱなしも困らないとか、そういう環境に身を置いていると人間どんどん手抜きをするようになって、楽な方楽な方に走るようになるんだなと自然と「自分と違うものは切り捨てる」という形になるのかなと。
「どうでもいい話題」で人を集めるために「分断」という手法がとても有効になった時代なので、無防備に「どうでもいい話題」に近寄ると二分論の世界に巻き込まれやすい
最近自分も「分断」の力はすさまじいなとおもったことがありまして。この前話題になった漫画についての感想ですが、二分論的な争いの場になった瞬間にものすごい勢いで人が集まってきました。
私はいつもだったら「私はこう読みました」って感じで書くんですが、納得のいかない一方的な批判意見で一色になっていたので、その意見を相殺すべく「いやいやこういう風に読むべきだろ(=これ以外はダメ)」って感じの強い書き方をしてしまったところ、私がそう設定したわけでもないのに二元論で話をしたい人が群がって、多くの人が集まってきてしまいした。中には私に対する誹謗中傷をしたり、増田で「粉砕する」みたいなことを言う人までいてうんざりしました。あーなるほど……こういう書き方するのはほんとにダメなんだな……って反省しましたね。
元々100字でしかアウトプットしないし、ブログの書き手が名指しで反論すると急に発狂するはてなブックマークの人たちは大半は「思考の節約がしたい」人たちなわけですが、特に今はブログを書かないではてなブックマークしか使わない人間がメインになった上、はてなスターによる☆投げ合い合戦が常習化したためすっかり「分断されやすい人たち」がメインになってしまいつつありますよね。
まぁそれでも、はてブ程度ならまだいいんですよ。はてブの人間は本当に思ったことを国に出してるだけなので影響力がほとんどないから。上の漫画感想記事、はてなでは400ブクマついたもののはてなの外では全く拡散されませんでした。はてブの人たちの感覚ははてブの外には全く通用しない内輪のものなんだというのが良くわかりますね。
多くの人が指摘しているように、最近問題なのはその「手抜きの思考」がTwitterなどのSNSによって簡単にアウトプットできるようになったりそれをRTやいいねなどで束ねられるようになったことなんだろうなと。本来これらの思考は文字通り手抜きされてるんだから単体ではゴミでしかないのにそのゴミが群れになって力を持つようになった感じ。
コミュニケーション能力とは、コミュニケーションが不調に陥ったときにそこから抜け出す力だということであると喝破したのは内田樹さんだった。懐かしい……
コミュニケーション能力とは、コミュニケーションを円滑に進める力ではなく、コミュニケーションが不調に陥ったときにそこから抜け出す力だということである。
それは今の例でおわかり頂けるように、「ふつうはしないことを、あえてする」というかたちで発動する。私たちは二人それぞれに「客や店員がふつうはしないこと」をして、それによって一度は途絶しかけたコミュニケーションの回路は回復した。
しかし、ご存じの通り、内田樹氏は「反知性主義」とか言い出したころから完全に「分断を何とかしようとする」のではなく、積極的に分断を利用して相手を悪とする立場になりましたね。(そもそもが内田さんは反アメリカ主義など特定の話題ではもともと分断を色濃く主張する側の人であったが。)
そのくらい、コミュニケーションって「分断」した方が楽なのだろうなというか、「重要でないコミュニケーションは分断思考が当たり前」なのだと思います。ただ、そういうものは重要ではないので今まで目立たなかっただけで。
ところが今はその重要でないからこそ「雑に分断する思考」がどんどん力を持ってきてしまっている。重要でないものは切り捨てるか、悪とレッテルを張ってそれを叩くことで自分側に利益誘導すればいい。大阪維新の会もN国党もホリエモンも。ネットで目立ってる人ってそんなのばっかりだ。「ネットで目立ちたいならそういう風にふるまえ」っていう圧力が強くなっているなあという気がします。
最初はそうでなかった人も、応援する人が増えてくるとだんだんそういう感じで語気を強めて何かを批判する方向にかじを取っていく。ここまでくると、もう一定の人数以上に指示される言説は、逆にあんまり良いものだと思えなくなってきますよね。
一方で、昔からいいなって思ってたブロガーさんはどんどん鍵垢になっていったりプライベートなネットワークに閉じていき、さらにネットからは距離をとって自分の身の回りのことに集中するようになっていってる気がします。
株クラなんかはすごくわかりやすくて、本当にうまい10億トレの多くは鍵垢にしてるわけでもないのにフォロワー数が250くらいしかなく、「界〇神」アイコンの人みたいにクソみたいな煽り屋がすぐに数万フォロワーになったりするのを見てると、本当に「みんなの意見」はもはや正しくもなんともなくなってしまったんだなーと。
うん。わかりたくなかったけどすでに15年前に小飼弾氏が言っていた「ネットでは最後にはウィンプが取り残されるてウィンプの楽園になるので、ウィンプは何もせずマッチョが去るのを待っていればいい」ってのがようやくわかるようになってきた。
今日もネットは分断のニュースだらけ
フェミニスト達が謝罪するまで我々は女性へのAED使用を拒否します - Togetterおー、ほんまにフェミ女性がいいそうな分断を煽るトップブコメやね。フェミとミソジニーが世の中に広まってきて分断が進んでる感じやね。互いの事情を考えず感情をぶつけ合い、どんどん分断は加速するやろね。
2020/10/28 11:26
これ、元の流れをたどると「宇崎ちゃんの時に血液ボイコットした一部のミサンドリストさん」に対して、ミサンドリストがミラーリングをやってるだけのあほらしい騒ぎだと思うんですが
こういう分断を煽った方が人が注目するんだから世話がないですよね。はちまやJINを下に見ていたはてなブックマーク民はいずこへ消えたのか。
これについても一見正しく見えるけれどアメリカにおけるメディアの中立を欠いた報道は本当にひどくて、その点は完全に無視してるあたり渡辺由香里さんのバイアスも相当なものなんですよね
togetter.com
渡辺由香里さんは本当に聡明な人でとても尊敬しているのですが、フェミニズム関係の話になった時だけはものすごいバイアスがかかるってのは意識しておいた方がいいと思います。
堀江さんも、ネットがこんな感じである限りでは無限に肥え太りそう。
b.hatena.ne.jp
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