頭の上にミカンをのせる

マンガアニメ大好き兼業投資家の日記です。WORLD END ECONOMiCAアニメ化のCFを応援しています。

ラブタイツの話をする前にアツギという会社について知っておきませう

※いちいち書かないとわからないブックマーカーさんが多いみたいなので先頭に注記しますと、別にアツギを擁護してませんし担当者を批判するなとも書いてません。批判したいなら止めはしないのでどうぞ自分でブログ書いて自分の言葉でやってください。



この件、男性と女性でアツギの認知度が全然違うと思う。その結果、おそらく男性側はこの企業が女性にとってどれだけメジャーな存在であるかを理解せずに発言する人が多くなり噛み合わない議論になるだろう。


じゃけん。まずアツギについてちゃんと理解してから議論に参加しましょうね



アツギは創立から70年を超える老舗であり「インナー」の大手です。
タイツオンリーではないですが、レッグウェア全体の売り上げランキングでは業界4番~5番手です。

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「スーパーソックス」などの靴下メイン、特に「男性向け靴下」の比重が高い岡本を除き、女性向けインナー主体の各社は売上高が2倍の範囲に収まるレベルであり、極めて競争が激しいです。

今回の騒動でわかるとおり機能面でずば抜けているものはなく、用途にフィットするか、やブランドイメージが好ましいか極めて大事です。マーケティングの役割は極めて大きいと言えます。



gimon-sukkiri.jp

レギンスには女性の脚のラインをきれいに見せるという効果があります。そして、レギンスはタイツの一種であり、タイツのうちでも丈が短いものを指していることが多いでしょう。
日本では 2006 年から女性用のオシャレ着として広まっていきました。

タイツは正確に言えばくつしたの一種ではなく、フィット性のあるズボンです。そして、日本ではストッキングと区別するためにタイツという言葉が使われています。
基準は 30 デニールであり、これより生地が薄いものをストッキングと呼びます。

アツギは典型的な成長停滞→金余り企業であり最近倒産したレナウンの肌着子会社を買収したのもアツギです。

www.tsr-net.co.jp

レナウンインクスについて「主力商品群の商品構成をはじめ、企画・デザイン・調達面等における重複が少ない。互いに補完関係があり、縮小する国内市場で競争力強化とシェア拡大に繋がる」と評価し、「様々な部分で将来的なシナジー効果を発揮できる」とコメント


中国に生産移管し、不動産事業や介護用品も手掛けていましたが、無印良品のインナーがヒットしたことによってシェアを奪われ、米中貿易摩擦もありコロナ以前から不調が続いていたといわれています。
そこでさらにコロナによる実店舗の売り上げ低迷が追い打ちとなりとどめを刺されそうになっています。

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ちなみに上場企業として見た時にIRがまともに仕事をしないため、アツギ自身がこの業績をどう受け止めているのかが伝わりません。

金余り企業あるあるで投資家軽視がひどく、自らの事業に積極的な投資をするわけでもなく投資有価証券買ってばかり。投資家界隈からはすごく嫌われています。

最近は業績も散々で唯一の取り柄であった潤沢な流動資産も溶かしており、生き残りが危惧されています。いくら繊維業とはいえPBR0.2の上場企業とか何のために市場に存在するんですかね。

東証にはこういう老害企業がたくさんありますから、好きじゃないですけど「村上ファンド」みたいなのが出てくるのはある種必然でしょと思うんですよね……。




アツギはどちらかというと「実用性重視」「厚手インナー」のイメージがあったが最近はイメージを変革しようとしていた

今回の件が燃えてる一つの理由は、今までのアツギのイメージが二次萌え絵と真逆だったということもあります。


この企業は従来は「厚手インナー」のイメージが強く(もちろん薄いタイツも扱っています)、働く女性の味方的なイメージが売りでした。



そこから、格好いい女性とか快適さに切り替えを狙っており、実際下のCMは非常に好評で2017年~2018年はインナーの売り上げが大きく伸びていました。




さらに、2020年にこのような計画を発表しています。

https://www.atsugi.co.jp/ir/pdf/pre300511.pdf

1.企画・開発と営業戦略の融合
2.繊維事業におけるバランスの改革
3.製造原価の低減
4.女性の美と快適に「健康」をプラス
5.生産性の向上

今まで育ててきたファンとは違う「新規開拓」を目指そうとした結果、既存のファンの不興を買ったというのがポイントかなと思います


狙ったのはまさにこういう「クソバイス」的な方向性かもしれません。



つまり、今までは割と年配層に売れていた。でも、年配層は自社製品を買わなくなり、特に無印とか福助を買うようになって売り上げが下がった。

コロナのせいで通勤する女性が減るとますます売上が下がることが見込まれる。


だから、「ファッションとして」、このコロナ情勢においても外出機会が多い若い女性、ぶっちゃけ学生に訴求したかったというのがあると思います。



よむさんの絵だけでなく、「キズナアイ」のキャラデザを担当された人なども参加されてます。


「私たちがターゲットのはずなのになんで若い女の子の絵ばかりなの?」って怒ってる女性が多いようですが、今の女の子は可愛い女の子の絵が好きな人多いですからね。若い女の子の絵は男だけが好きだと思ってる人はちょっと脳が残念過ぎますし、普通に若い女の子を意識して狙ってると思うのでその批判は的外れかなと。




ただし、なんだかんだ言って今の時点ではアツギのメインユーザーは中年女性なので、「何やってんだよ団長……っ!」っていう死亡フラグビンビンでした。

結果論ですが、既存のファンとバッティングすることは明確だったのでサブブランドを分けて、そういう提供すると良かったのでは、と前向きな分析をしておられる方もいましたね。



それはそれとしてラブタイツの女の子かわいいですね

正直私は女性の足に興味ない人間なのでタイツはどうでもいいんですが普通に可愛い絵があって好きです。