お薦め度★★★(個人的にお気に入り度★★★★★)
読者諸氏にだけこっそりと伝えるが、この物語は必ずハッピーエンドを迎えるッ!!!必ずだ!!
マンガとしてかなりぶっ飛んだ作品なので、とにかく「個性が強い」「ほかで見たことがない」マンガを読みたいって思ってる人にはこの作品とてもお勧めです。
「読者ではなく登場人物がエモい」作品を描かせたらとよ田みのるの右に出る人はそうそういない
マンガにはいろんな方向性があると思いますがいわゆる「登場人物のエモさを表現する」=「心の動きをマンガでしかできない表現によって描く」という点においてはとよ田みのる先生は間違いなくトップクラスのマンガ家だと思います。
私にとってみじんも興味がない「ピンボール」という遊技台を遊ぶだけの話を題材にしたマンガで私をドキドキワクワクさせてくれた作家さんはこの人しか知りません。
- 作者:とよ田みのる
- 発売日: 2015/03/17
- メディア: Kindle版
ただでさえ「登場人物のドキドキ」を描くことに優れたマンガ家が「恋愛」とい心のドキドキを主題にした作品を描いたらどうなってしまうのか……
答え:地獄の窯がひらく
そして、そんな地獄の住人である主人公は
1話でいきなり金剛寺さんに恋に落ちて告白して両想いになり
2話でその恋の波動が周囲の人間の心まで幸せにし
3話ではたまたま近くを通り過ぎようとした鳥が爆発四散したりする。
それ以外にも毎回主人公と金剛寺さんの恋愛は
当事者である二人以外の人生に対して時には劇的に、時には穏やかに影響を与え
バタフライエフェクトで事故を防いだり世界を救ったりする。
(6巻ではエビフライエフェクトも発生する)
圧倒的なスピード感とハイテンションな恋愛描写がたまらなく面白い。
ラブラブバカップル話が好きな人には最高に楽しいお話なのでそういうのが好きな人は絶対おすすめ
7巻で完結しますが、基本的に恋愛マンガなので1話の内容が繰り返していきます。
そのうえで、二人のラブラブパワーが与える影響が徐々にグレードアップしていくお話なので
1話が気に入った人は安心して最終巻までおすすめします。
7巻どころかこれが15巻だったとしても20巻だったとしても読み続けられるくらい面白い話だと思います
とりあえず絵柄で敬遠せずに1巻の最後までは読んでみてください。
金剛寺さんは面倒臭い(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者:とよ田みのる
- 発売日: 2018/03/16
- メディア: Kindle版
それにしても1話の告白シーン完璧すぎる……
ストレートに好意を伝え、
その好意は勘違いによるものだっていう返しに対して
「彼女が自分を否定した理由=彼女の本当の部分」こそが好きなのだと訴える。