なんだかウマ娘オタク叩きみたいに使われてるようですが、これはウマ娘オタクがどうこうという話ではなく「そもそも馬産牧場は観光地ではない」ということが大事だと思います。
観光地商売をやっているところなら、こちらが無知でも向こうは商売だから受け入れてくれる工夫をしてくれますが、そうでない場所を訪れるならちゃんと知識を持つ必要があります。
・観光地でない場所に
・知識がないまま普通の観光地に訪れる感覚で牧場を見に行こうとする
から問題になるのであって、ちゃんと知識を持っていれば問題は避けられるはずです。
というわけで、自分でも知識を整理しておきたいと思います。
マナーがいい悪い以前の問題。馬産地における「繁忙期」を理解する
①種付けシーズン中は原則として見学は遠慮しよう
種牡馬の仕事は種付けです。種付けシーズンは毎年2月頃から7月頃までで、この時期は種牡馬はもちろん、牧場スタッフも非常に忙しく、人馬ともに神経がピリピリしています。ですからこの期間に牧場を見学する場合は要注意。普段は見学可能な馬でも、突然見学できなくなることもありえます。お出かけの際は、ふるさと案内所に連絡し、確認すれば確実です。
②1月~6月出産シーズン繁殖牝馬の出産シーズンは1月から6月頃。
仔馬を出産したあとは、また次の年にむけて種付けが行われます。種付けが終わっても、今度は無事に受胎が確認され、安定するまで牧場スタッフは気が抜けません。このように繁殖牝馬の世話は1年を通して大変な仕事。繁殖牝馬を繋養する牧場が、見学不可になっていることが多いのは、こうしたやむを得ない事情があるからです。
③一般的にいう昼休みの時間は従業員の方々の貴重な仮眠タイム
牧場の一日は、一般的に、朝5時ごろに馬を放牧地に出すことから始まります。そのあと、午前中は厩舎内の掃除や、藁の入れ替えといった作業。午前11時~午後1時30分頃までは昼休み。午後は厩舎外作業や、馬を厩舎に入れる作業をします。見学者に注意したいのが昼休み。この時間帯は朝の早い牧場スタッフにとって、貴重な仮眠タイムです。電話や訪問は控えてください。
訪問するしない以前に、直接牧場に問い合わせをするというのがものすごく負担をかけてしまうことになるので絶対にNG
①出てくる馬のお墓がある牧場さんが「最近お墓参りしたいって電話がたくさんかかってきて迷惑だ」って言ってました。 牧場に直接電話するのは本当迷惑だからやめて。②まずは『ふるさと案内所』ってサイトで、いつ見れるのかや、そもそも見せてもらえるのかを確認してください。見せてない牧場さんの電話番号調べて、電話するのはもちろんダメ。見せてないなら諦めて。牧場は観光地じゃない
③特に3月から5月までは繁殖シーズンだから、種馬場も繁殖牧場も忙しい。
牧場見学の手順
手順1:見学したい馬をリストアップして「見学の可否を」「名馬見学ナビで」検索する
https://news.yahoo.co.jp/articles/01f93add2ac8a6701ed394553e5b95e28306cc10・事前連絡が不要とされる牧場でも、牝馬の妊娠などの期間や、感染症予防といった理由で見学を中止している場合があるとして、まずは「競走馬のふるさと案内所」へ問い合わせるよう呼びかけています
・基本的に「ご家族や少人数で運営されている牧場も多いので、事前予約なしに訪問されることはご遠慮くださいますよう、お願いいたします」とも伝えています。
手順2:見学の日程を立てる
見学時間厳守は基本ルールですので、十分に余裕をもった訪問計画を立てましょう。
手順3:交通・宿泊を予約する
手順4:見学の日程を立てる
手順5:出発前にあらためて馬産地のルールと見学マナーを必ず確認する。
見学マナー
1.見学の可否は競走馬のふるさと案内所にお問い合わせください10.牧場側からの許可がない限り絶対に触ってはいけない
2.見学時間は競走馬のふるさと案内所までお問い合わせください
3.牧場では牧場関係者の指示に従ってください
4.厩舎や放牧地に無断で立ち入らないでください
5.大きな音や声を出さないでください
6.危険ですから絶対に馬にさわらないでください
7.牧場内は禁煙です
8.カメラのフラッシュはご遠慮ください
9.絶対に食べ物を与えないでください
乗馬クラブのお馬さんは人間に触られていることに慣れていますが、馬産地のお馬さんは触られることをストレスに感じたりもします基本的に眺める。に留めておきましょう
じゃじゃ馬グルーミン★UP!で描かれているNG集
近いうちにサイゲームスさんからやっちゃダメなことについてまとめたマンガなども発信されると思いますが、
そのつなぎとして「じゃじゃ馬グルーミン★UP!」で駿平君がやっちゃいけないことをあれこれやってくれてるのでそちらを紹介しておきます。
1巻の177p。この時のやらかしで駿平君がぼこぼこにされるところからこの物語が始まる。
2巻の55p。ちょっとした事故でもすぐ骨折したりするのでとにかく気を遣う。
3巻の77p。これは最悪の奴ですね……。
3巻の111p。周りでものを動かすとすごくびっくりする
8巻43p。馬っけが出ているシーズンは馬が制御できなくなることもある。
ちなみに、繁殖以外でも馴致をやったり、離乳したばかりの当歳場の世話をやったりと常に忙しい時期が続きます。雪が降ると雪かきも大変なので1月~3月の訪問はかなり気を使った方がよさそう。
このマンガ、今とは事情が違うだろうけれど、今でもマンガとしても面白いし入門書としても有用だと思うので絶対によむ価値あります!