頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「優駿の門」 5巻まで読めばハマると言われたから5巻まで読んでみた結果……

al.dmm.com

優駿の門シリーズはGWセールで「50%じゃなくて60%還元」になっていて非常にお得です




たしかにこの作品はすごかった。めっちゃ面白い。

他の競馬マンガががやたらと丁寧に描くのに対して、この作品は「細かいことはいいんだよ!」とばかりに豪快な主人公が人馬一体の豪快な走りを見せる作品になっている。

また、コマ割りが大きく、1ページにだいたい2コマ。レース中は特に大ゴマが多く、馬をリアルな描写で大きく見せてくれる。コマが小さかった風のシルフィードとは対照的。大ゴマでテンポもよいのでとても読みやすい。

もちろんじっくり丁寧に描いていた「風のシルフィード」もよいし、それぞれの良さがありますが、「馬」の描写についてはこの作品が一番好きです。



天才少年・光ユウマくんが、西関東地方競馬(どの競技場?)の野山捨造厩舎に殴り込みをかけるところから物語が始まる

この作品だけ、実在の馬の名前そのまんま使ってくる……めっちゃシンボリルドルフの仔とかサンデーサイレンスの仔が出てくるし、実際にその仔に主人公が騎乗してレースを走ることになる。


リップはシンボリルドルフの仔。
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アルフィーはサンデーサイレンスの仔。
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最初にユウマの相棒になるのはアルフィー。

この馬は当歳の時に人間からひどい目にあわされたせいで臆病な馬だったが、ユウマとだけは心を通わせる。そして新馬戦では下馬評を覆してスタートから逃げきって圧勝。


臆病なところは治っておらず、後ろから来た攻め馬にさえおびえてしまうありさまだったが、ユウマと一緒の時だけは勇気を出す馬に変身した。

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第二戦でも25馬身差をつける化け物じみた強さを見せる。第三戦でも25馬身差。地方では完全に敵なし状態に。


四戦目にして中央に殴り込み。幼馴染の左京が乗るブルーエンブレムと皐月賞で対戦することに

ブルーエンブレムはシャル―ドとパシフィカスの仔。

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ユウマはブルーエンブレムを見て、今のままではアルフィーでは勝てないと悟る。


さらにブルーエンブレムだけでなく

・ユキノテイオー、ガンファイターなどが古馬顔負けのレコードで続々と皐月賞出走権を獲得。

・アルフィーも負けじとスプリングS(1800m)をレコードで勝利。中央でも6馬身差をつける強さを見せつける。

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皐月賞本番

ガンファイターの末脚を恐れてスローペースになるかと思われたが、序盤で1番人気のブルーエンブレムがに先頭立ったことで超ハイペースに。

途中からは逃げ馬のユキノテイオーが先頭をとって大きく逃げるも、アルフィーが追い付き二頭で大逃げする展開。

しかし前半から飛ばし過ぎたせいで、ブルーエンブレムやガンファイターの追い込みに対応できない。
まずユキノテイオーが脱落し、アルフィーも二頭にぬかされてしまう。

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ところがアルフィーは最後に二段ロケットのような末脚を炸裂させて勝利!




豪快な性格のユウマだが、実はめちゃくちゃ悲しい過去を持っていた

元々は馬産牧場であり、グラスクィーンという馬の仔で日本ダービーをとることが悲願だったが、道半ばで牧場が火事になり全焼。この火事で母親は焼死。グラスクィーンも死亡。

・グラスクィーンの仔・ポンコは生き延びたが、父は希望を失い失踪してしまう

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・ユウマが1.3億円にこだわったのもこれが理由だった。

・ユウマはその後、母方の祖父に引き取られる。祖父は自分の持っていた土地や田畑、家畜を全て売り払って父の残した借金を返済。貧しい暮らしをしながらもユウマを育ててくれた。

・ユウマは祖父への恩返しと、父を探すためにジョッキーとして日本ダービーで勝つことを目指す!



ユウマはなんとなくこの話をアルフィーに語って聞かせたのだが、後にこれを後悔することになる。




勢いに乗ってダービーを目指すが、アルフィーに異常(コズミ)が発生!

・誰よりも馬想いのユウマはアルフィーを休養させようとするが、野山調教師はなんとしてもダービーを取りたいがゆえに調教を続けようとする。

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・最初はわからなかったコズミは徐々に悪化していく……。

・最初は反対していた調教師も休養を取らせようとするが、アルフィー自身が頑として休養を拒む。


不思議なことに、アルフィーはユウマの記憶を自分のものとし、何としてもユウマにダービーを勝たせようとしていた

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・結局アルフィーの痛みは引かないまま出走。ユウマは勝利より無事に走らせることを優先してアルフィーを抑えようとそれを拒否してアルフィーは猛烈なスパートをかける。

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・しかし、先頭に立ちあとはゴールするだけ、というところで骨折。アルフィーは予後不良で安楽死となる……アルフィーは最後まで自分よりユウマのことを気遣っていた。



最高の馬との別れ・喪失から立ち直ってもう一度ダービーを目指していくのがこの作品

もうこれサイレンススズカを死なせてしまったみたいな感じでしょ。

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というわけで、たしかにここまで読んでしまうと続きが気になって仕方ない……。



記事の感想は書くかどうかわからないけれど、しばらく時間をおいて、落ち着いたら読み進めていきたいと思います。



さすがに競馬マンガをずっと読んでて疲れたので一旦別のマンガ読んだり別の本読んだりします。