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ウマ娘

「大逆転裁判1&2」(完) 「縦の糸(過去)」だけでなく「横の糸(国の違い)」も使って過去最大の大きな物語を紡いだ作品

やっと終わったー!!!

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ほんとうに、長かった。


でもこのセリフはかなりぐっと来るね。


ウマ娘が「スキル」や「パラメーター」という形で競馬をわかりやすく、かつ面白く盛り上げてくれたように
逆転裁判には「霊媒」や「勾玉」「見抜く」「心理分析」などなどいろんな能力が登場する。
これらは単なるヒントだけではなく演出用として推理を盛り上げてくれていた。



本作において、主人公である成歩堂龍ノ介は一切の能力を持たないが「ホームズ(とアイリス)」というお助けキャラの推理がそのままチート能力となって主人公を助けてくれる。

このキャラを追いかけていくことで一つ一つの物語を解決していくが、最後の最後でホームズの助けは最小限となり、自力で真実を突き止めて大団円に至る。



このタイミングでホームズからこういうセリフをもらえるの最高だわ。


逆転裁判シリーズの原点にして、最も厳しい逆境を覆す物語

逆転裁判1においては「弁護人を信じること」が正義だった。

2では「弁護士としての勝利よりも大切なこと」として「真実」を掲げ
弁護士と検事が正々堂々とやりあうことで真実を追求することが正義となった。

3ではさらに「不都合であっても真実から目を背けないこと」の重要性が語られた。


4からは主人公を変えて1~3のリフレインが行われた。
「法曹界の闇の時代」として、法廷で勝つために捏造や虚偽が当たり前になってしまったが
そういった「真実を闇で覆い隠そうとする人間」との戦いが描かれるようになった。


4では「捏造」によって真実をゆがめようとした連中との戦いだった。
ただし、真実のために成歩堂龍一がかなりきわどいことをやって問題になった。


検事シリーズにおいては「保身」や「利権」といった真実を独占しようとした連中との戦いだった。
御剣は、己の身を守るための戦いの中で、検事のトップとも戦ってこれを退けた。


5では「優しさ」によって真実に蓋をしようとしたユガミや〇〇との争いだった。
〇〇との戦いとユガミとの対峙が混線して軸がぶれたせいでちょっと微妙な作品だったが
なんとか真実を突き止め、その真実によって関係者を救うことに成功した。


6では「権力」「教義」によって民意を操り真実を押しつぶそうとする人間との戦いだった。
信仰によって裁判制度そのものが否定される国を舞台にして真実を明らかにするべく戦った。



たくさんシリーズ作品が出たが、軸としては常に「真実」の追求がテーマとしてあった。


逆転裁判シリーズより100年前の世界を舞台にした本作でも、この原則がきちんと確認されている。

真実はいつも輝いていて、人々を幸せに導く。
今までそう思っていました。

でも決してそんなことはない。
真実は人を傷つけて、時には絶望の淵に叩き落すこともあります。

そこで、真実を隠すものがいる。
それは本能というやつなのか……。


でも、真実から目をそらした瞬間。そこに闇が生まれる。
闇は膨らみ、やがて人々の目をふさいでしまう。

だからこそ、僕たちにはその真実に向き合う覚悟が必要なのです。
……正しく前に進むために!

本作は、 今まで逆転裁判で語られてきたテーマがほぼ全て込められた超豪華作品となっている。



私自身は、今まですべてのシリーズ作品をみてきたことで
いままでの経験がプレイ中にリフレインされる形でより一層作品を楽しめた。

逆にそうでない人は、逆転裁判というシリーズのエッセンスの
詰まった作品を新鮮な気持ちで味わうことができるだろう。


どちらにせよ、めちゃくちゃ楽しめる作品だった。


そのうえで、明治時代&万博の時代という時代設定にすることにより
「後進国差別(人種)の壁」「階級(貴族)の壁」「国家の壁」「裁判官の壁」などを描き
その全てをぶち抜いて逆転勝利を収めることに成功している。



大逆転裁判は、7月29日に大幅ボリュームアップしたリメイク版が出るから、今からやる人はそっちをやった方が良いと思います。

www.youtube.com

・英語版追加

・番外編エピソードを8話追加収録

・新規コスチューム登録

・設定資料集などのコンテンツも追加

・シアターモード追加でストーリーだけを読むことができる

などなど。






以下は自分用のまとめなので未プレイの人はそっ閉じ必須!





大逆転裁判のあらすじ

縦軸だけ見れば、2つの事件が絡んでる「逆転検事」が最も複雑で面白いのだけれど
この作品は「日本とイギリス」という二つの国をまたがった物語であり、
それがきちんとトリックにも生きてるので、そういう意味ではこの作品の方が上かもしれない。


特に、情報の出し方や見せ方の見事さや演出がとても気持ちよかったので、
総合面では「逆転検事2」を越えてるかもしれません。


私は4→5→6→検事→検事2→大逆転裁判2というふうにプレイしていきましたが
プレイするごとに面白くなっていって本当に幸せでした。

大逆転裁判開始前

10年前にプロフェッサーによる連続殺人事件が起きる



②日本人留学生、亜双義玄真はクリムトが犯人であることをつきとめる。
クリムトは亜双義玄真に遺書を託した後、決闘により亜双義玄真に殺害される。
亜双義玄真はクリムトの遺書を公開せずに隠してしまう。




③亜双義玄真の逮捕(第一の捏造)
連続殺人事件において貴族である「クリムト」が殺害された際、黒幕は事態を隠蔽するために亜双義玄真がクリムトから託された遺書を奪うことを決意する。


・まずトバイアス・グレクソンが亜双義玄真を襲って指輪を奪った。そして、グレグソンの強い要望という形にしてクリムト・バンジークスを検死解剖した結果、体内より決定的な証拠が見つかり、亜双義玄真が犯人として逮捕される。


このとき検死解剖を行った医師はジョン・H・ワトソン、御琴羽悠仁、コートニー・サイモンの3人であるが、「黒幕」の命令により証拠の捏造が行われる。




④亜双義玄真が黒幕との取引を行う(第二の捏造
外国人留学生が貴族を殺害したという事実を公表した場合、ただでさえ緊迫していた日英関係にかなりの悪影響が考えられた。
最悪の場合これを機に戦争になる可能性もあった。

そのため、極秘裁判が行われる。
逮捕後、息子に生きてもう一度会いたいという思いからクリムトの遺書を求める黒幕と、『プロフェッサー事件に関する全ての罪を認める代わりに、刑務所から脱獄させる』という取引を行った。脱獄の方法は『処刑を行わず死亡扱いにして一旦棺桶に入れ、埋葬された後でほとぼりの冷めたころに掘り出す』というもの。



⑤クリムトの弟、バロック・バンジークスが検事となって亜双義玄真に死刑を求刑。亜双義玄真はすべての罪を認めて死刑が確定する

被害者の弟が検事って……。

というのはさておき、バロックは兄と親しかった亜双義玄真を慕っており、亜双義玄真を信じようとしていた。しかし玄真は一切否定せず犯行を認めたことにより裏切られた気持ちになり、日本人そのものを憎悪するようになる。



⑥黒幕が亜双義玄真を裏切る。エブリデイ・ミテルモン(第三の捏造
コートニー・サイモンは玄真を脱獄させるため嘘の検視を行った。

そしていったん埋葬されたあと脱出の時を狙っていたが、埋葬後にたまたま墓荒らしに来ていた学生イーノック・ドレッバーが墓を掘り出してしまう。玄真が生きていることが世間に明らかになることを恐れた黒幕の指示によって慈獄に射殺されてしまった。

この際、コートニー・サイモンは玄真の検死が偽りのものであることをとある新聞記者に見抜かれ脅されることになった(「大逆転裁判2」の第3話)

ちなみに、刑務所長ハリー・バリケードは検事局からの依頼から玄真の脱獄を許容し、その罪をすべてミテルモンに着せた。エブリデイ・ミテルモンはなにも悪いことをしていないのにいきなり懲戒解雇処分にあう。(「大逆転裁判2」の第4話)

ここでイーノックや新聞記者の口を封じなかったのが本当に謎。



⑦この後、黒幕は法で裁けない悪に私刑を行う暗殺集団「死神」を組織しロンドンを裏表から支配していた。



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「大逆転裁判スタート」

①黒幕は、かつての「プロフェッサー事件」にかかわったものを全て口封じすることを決める

司法長官の座を狙うため、自身の過去を知る者を抹殺しようと交換留学にかこつけた交換殺人を計画する。

互いに留学生を派遣させ、その留学生にそれぞれの人物を殺害させると同時に領事裁判権を発動させ、その留学生を無実にすることで真相を闇に葬ろうとする計画だった。(「大逆転裁判1」のエピローグで登場する国際電信)

・アン・サッシャ― →ジョン・H・ワトソン
・亜双義一真    →グレグソン刑事


②黒幕がアン・サッシャーを留学生として送り込み、ジョン・H・ワトソン教授を殺害させる。(「大逆転裁判1」の1話

なお、アン・サッシャーは「大逆転裁判2」の1話で全然関係ない日本の新聞記者に義憤によって殺されたわけですが…これ国際問題にならないんですかね。




③黒幕は(特に必要ではなかったが)「死神」部隊のジンクスを守るために「小銭・恵んだる」を暗殺する。



④黒幕は、本来暗殺犯として迎え入れるはずの亜双義一真が途中でリタイアした(シャーロックホームズのたくらみ)ため、慈獄政士郎にグレグソンを殺させた。(「大逆転裁判2」の4話

記憶が戻った一真とグレグソンに日本の外務大臣こと慈獄政士郎暗殺という偽りの命令を下し、現地まで派遣させた。それと同時に偽りの標的となった慈獄にグレグソンの殺害を指示、一真は命令違反を起こして暗殺には加担せず、結果彼は慈獄の手で射殺されてしまう。

最後にグレグソン殺害の容疑を「バロック・バンジークス」に押し付けてすべては解決するはずだったが……。


という感じです。


本作のチートキャラ・シャーロックホームズについて

それはそれとして、「大逆転裁判1」の第二話からすでに事件の真相をほぼ把握していたり

オーバーテクノロジーの科学捜査手法を多く持っていたり

女王陛下の庭に入り込むことができるシャーロックホームズとアイリス……あまりにチート・反則過ぎるでしょう?

ちなみに、アイリスはクリムト・バンジークスの子供。

クリムトが亜双義玄真に託し、それをミコトバが引き受け、シャーロックホームズに託した。

だからシャーロックホームズは最初からプロフェッサー事件についてよく知っており、

その知識をもとにいろんなところでアドバイスをしてくれるという設定になっている。



作品全体の感想

まぁとにかく1つの記事では書き切れないくらい情報がてんこ盛りで、

しかもその情報の出し方が本当に見事だったので、めちゃくちゃ面白かった。

「コートニー・サイモン」が捕まる時点までほとんど10年前の事件が表に出てこなかったのは見事である。

最後までプレイした後だと、シリーズの第一話からありとあらゆるところにプロフェッサー事件の影が見え隠れしている。

しかし、シャーロック・ホームズと、スサトの父親以外はほとんど「10年前の事件」について意識していないこともわかる。

「大逆転裁判2の第三話」でコートニー・サイモンが逮捕された段階でもまだプロフェッサー事件が表に出てこない。

そのくらい見事に真相を隠しながら、ちょっとずつ伏線を張っていっている。

そして最後に一気にそれを放出してくる展開は気持ちが良いものだった。

成歩堂龍ノ介の成長物語としても、ミステリとしても、べらぼうに楽しかったです。