闇も、先も恐ろしくとも今この時は、美しいのう……
「いつか」「また今度」いい言葉ね……
「明日」「明後日」「これから」「この先」「ずっと先」「もっと先」いいこともある
元々平家物語は、古典であるにも関わらずジェンダー観が先行していたという評価されている作品ですが、このアニメではその方向性を強化して大胆な解釈で描いているので新鮮な気持ちで見れる作品になっています。
ジェンダー云々だけだと物足りないのですが、テーマとしても「今」や「未来」というものをどう受け止めるかというところに置かれていて普遍性がある。
こういう言い方をしてはいけないかもしれませんが、ネット配信がFODだけじゃもったいないのんで、もうちょっと手軽に見れるようになってほしいなぁ……。
琵琶視点
1話で、平家に父を殺された娘・「琵琶」は、縁あって平宗盛に引き取られることになった。
琵琶は、宗盛の妹・徳子の話し相手になる。
徳子からは、徳子の妹の盛子の話や、自分の嫁入りの話など、
武家社会・公家社会における「女性」の立場のしんどさが語られる。
ただ、そういう身の上ゆえに、どの女性も聡明に描かれている。
③琵琶が再び徳子のもとを訪れた時、白拍子の祇王のために琵琶を演奏する
祇王から、琵琶の母親らしき人物の消息を聞く。
④祇王は清盛の寵愛を仏御前に奪われ、出家してしまう。
⑤徳子も入内が決まり、琵琶の元から人がいなくなってしまう。
その時、琵琶は彼女の「行く末の悲劇」を見てしまうのであった……。
男の政治視点
①宗盛の次男、資盛は「摂政一門への非礼」が原因となり、伊勢で謹慎処分となった。
②宗盛は摂政への無礼の責任を取って、ノリヒト親王の元服の取り仕切りを辞退
③数々の陰謀を巡らせる後白河法皇だが、宗盛が朝廷を立てている間はおとなしくしている