キャラデザインは高野文子。脚本は吉田玲子。監督は山田尚子で描かれる平家物語。
1話からとても惹きつけられる。
ちなみにストーリーは平清盛や、源氏側の視点ではなく、清盛の長男である「重盛」を中心とした物語となっている。
清盛と違い、朝廷に忠誠を誓い、誠実な人間であったと歴史に語られる重盛。
本作では父・清盛から「つまらない」人間と評される。
しかし、そんな重盛には他の人物にはない特別な能力があった。
そんな重盛が、ある日「琵琶を弾く娘」と出会うところから物語が始まる。
平清盛
普段は面白いこと至上主義の快楽主義者としてふるまう。
一方で、必要な時に冷酷な決断を下す優秀な為政者としても描かれている。
清盛の兄弟
清盛の父は平忠盛。武士として初めて殿上人になることを許された。
①次男・家盛
保元の乱よりも前に死亡している。
②三男・経盛
平治の乱で活躍した。どちらかというと歌人としての評価が高い人物。壇ノ浦で敗れて入水自殺した。
③四男・教盛(のりもり)
娘婿が鹿ケ谷の陰謀を起こしたり、壇ノ浦の戦い以前から息子たちがみんな戦死していくなど平家凋落のあおりをもろに食らった人物。壇ノ浦で敗れて入水自殺した。
④五男・頼盛
レアキャラ。源頼朝と通じて朝廷内で源氏側に有利になるように働きかけていた。壇ノ浦後でも源頼朝に許されて生き延びたが、出家してひっそりと病死した。
⑤異母弟・忠度
一の谷の戦いで戦死。彼の戦士は一の谷の戦いのハイライトの一つ。
清盛の子供たち
特に知識なく見てもちゃんとわかるようになっているが、理解するのに少し手間がかかるのであらかじめ整理しておくと良いかも。
①長男・平重盛
重盛の長男。「謙虚誠実をモットーに生きてます」というような人物。本作では特別な能力を持っている。
清盛より先に病死している。 歴史の教科書などでは、清盛と後白河法皇の調停役であり、
彼の死が平家と朝廷の関係の崩壊の開始となり、平家没落の遠因になったと描かれることが多い。
灯籠好きで有名。
本作では「自分の能力」ゆえに闇が怖いゆえに常に灯りを求めていたという設定になっている。
②次男・平基盛
平家没落前に亡くなっている。 息子の行盛は壇ノ浦で死亡した。
③三男・平宗盛
壇ノ浦の戦いで平家総大将を務めることになる。壇ノ浦の戦いで捕らえれて斬首される。
お調子者や優柔不断という評価をされがちだが、アニメではどう描かれるのか非常に興味深い。
④四男・平知盛
一ノ谷の戦いで義経にやぶれた印象が強いが、実際はかなりの戦いで勝利を収めている。壇ノ浦の戦いで入水自殺。
⑤五男・平重衡
壇ノ浦で捕虜になり、斬首される。
その他
・平時忠
「平家にあらずんば人にあらず」はこの人の発言。
後白河法皇の寵妃で高倉天皇の母・建春門院は異母妹にあたる。平大納言、平関白と称された。
ちゃっかり平家の滅亡後も生き延びているやつ。
・清盛の妻・時子
壇ノ浦の戦いで入水自殺した。
・重盛の妹・建礼門院徳子(CV:早見沙織)
壇ノ浦で入水したが救い出される。その後出家し、30年以上ずっと平家一門を弔って生きることになる。
物語の中では後白河法皇に自らの人生を語り、全巻の幕引き役となっている。
重盛の子供たち
①長男・平 維盛
非常に扱いが難しいキャラクター。平家が負け続けている最中、途中で出家し熊野詣をした後に入水自殺している。
横山光輝版ではお供の二人も一緒に殉死している。どのように描かれるのか非常に興味深い。
②次男・平 資盛
・鷹狩りのエピソードは、平家の横暴ぶりを示すエピソードとして1話で早速登場する。
・最後の消息が不明の人物。壇ノ浦で死んだとされるが定かではない。
③三男・平 清経
兄弟の中でもっともメンタルが弱かった。 長男よりも先に自殺している。
④四男・平 有盛
壇ノ浦で入水自殺したという記録があるくらいで特に目立った動きなし
⑤五男・平師盛
一之谷の戦いで死亡している。
⑥六男・平忠房
壇ノ浦の戦いには参加せず生き延びたが、結局その後の追討を受けて殺される。
FODプレミアム限定なのですが、今期はFOD限定作品で3つもいい作品があるので加入するのもアリだと思います
すでに5話まで公開されているので、この後もチェックしてみる予定です。
2話へ続く……
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