頭の上にミカンをのせる

実を言うとこのブログはもうだめです。こんなこと言ってごめんね。でも本当です。少しだけ間をおいて終わりがきます。

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なぜか個人人気が高い「楽天レバナス」が長期の積み立て投資に向いてない3つの理由

まあすでにさんざん言われてると思うけれど、一応自分の方でも整理しておきます。


結果論としては、楽天レバナスの誕生が「靴みがきの少年」のタイミングだった

楽天レバナスは11月17日から開始している。そして、NASDAQはまさにその直後にピークを迎えた。11月19日がピークとなりそれ以降15%以上の調整となっている。

www.rakuten-sec.co.jp

レバナスは当然倍下がるのですでに30%以上マイナスになっている。
30%も下げたのだから勘弁してくださいという人もいるかもしれないが、市場はレバナス民の事情など知ったことではない。

残念ながら週足でみた時にパーフェクトな三尊天井を形成してしまっており、需給は最悪と言ってよい。

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にも関わらずどんどん資金が流入していっている。

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コロナショックの時に買いそびれた人が、今こそが買いのチャンスだと煽られて次から次へと参入しているのだ。



正直言うと、楽天レバナスの開始時期には悪意すら感じる

www.nikkei.com

ちょうどテーパリングの開始が11月だった。
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確かに前回2014年から議論が始まったQT1の際は開始してもしばらく株価が下がらなかったが
BS縮小が始まった瞬間から株価調整が始まり、QT1のキャップが月額500bnを越えた瞬間に崩壊した。

実際今回はインフレが止まらなくなっており、それを受けて12月にはすぐに利上げやBS縮小を始めるという議論を始めている

www.nikkei.com




楽天の商品担当者なら前回の値動きを踏まえてリスクはすぐに把握できたはずだ。
ところが実際の商品ページに値下がりリスクについては「非常にわかりにくい形」でしか書かれておらずむしろ夢のようなストーリーをいまだに掲載し続けている。

www.rakuten-sec.co.jp


積立投資は長期的に見ればいつからスタートしても良いという話は聞いたことがあるだろう。
だがなにごとも例外はある。長い投資機関の中で数少ない「積み立て投資であってもしてはいけないタイミング」というのは存在しそれが今だったりする。



はっきり言って、12月以降に楽天レバナスを買ってる人は「私は靴磨きの少年です」と言ってるようなものであったしこれは多くの人が指摘していたのだが、ほとんどの人は耳を貸さなかった。

別に若い人たちであればこれも授業料ということで構わないと思うが、40過ぎてそれなりの資金を突っ込んだ人にとってはかなり苦しいことになるだろう。というか、なぜかレバナスに1000万円単位のお金をいきなりツッコんでる人が多数みられたがそういう人たちはそもそも「積立投資」してないじゃんというね。ちゃんと一定のペースで積み立てなさいよ……。



さらにアフィカスやYouTuberによってレバナスの犠牲者は飛躍的に伸びた

まぁそれでも、楽天のレバナス担当者はもちろん法令を遵守して「わかりにくいけど」リスクは説明している。

問題は投資系YouTuberとアフィリエイターである。

YouTubeで「レバナス」といれて検索すると地獄のような買い煽り動画が山のように出てくる。

この手の投資系YouTuber最大手の「お金の大学」はレバナスは推奨しないと言っていたようだが
後発組はなんとかしてPVを得ようとしてかだいたいが買い煽りであった。

ところがさっき言った通り、レバナスは11月19日がピークである。
特に12月FOMCからは明確な右肩下がりであり、その根拠も明確にある。この状況でもレバナス買いあおりをしている奴は邪悪かただの無知である。



ついに三尊天井が形成されたことで、1月中は強気になっていた人たちが徐々にギブアップし始めている




レバナスに投資するくらいなら、SBIかGMOクリックあたりを使ってCFDに投資した方が良い

私は基本的に投資を安易に勧めないが、今回はすでにレバナスに足を突っ込んでいる人向けの話なので、代替案を提示する。



当たり前だが、そもそもレバナスは商品の性質上「積み立て」に向いているとは言えない。長期目線で保有するならCFDの方が良い



理由は3つある。



①そもそも楽天レバナスはNASDAQ100を構成している現物への投資になってない。
レバナスにおける現物株の割合はほとんどなく、ほとんどがインデックススワップ(仕組債のようなもの)でできている。これは目論見書でも説明されている。



基本的には指数の動きと連動するようにはなっているが、これは強制償還トリガーを引くといきなりNASDAQと連動しなくなりいきなり死ぬことがある。

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ボラティリティをショートする上場商品はいくつかあり、NASDAQに上場するXIVや東証に上場する2049などがそれに当たる。理論上、とんでもないインプライドボラティリティが付いたとしてもどうせ実現しないため、金融危機にでもならない限り、長期投資覚悟でショートで耐えれば戻ってくるはずだ。そして2018年現在は金融危機が起きる可能性は極めて小さい。しかし、この手の商品には欠陥があった。天井のないものをショートしているため、多くの商品はファンド価値がマイナスになり、ファンドが損した分を各投資家から取り立てる、などというシチュエーションにならないよう、ファンド価値の急落場面(VIXの急騰場面)ではファンドが償還されるように設計されてあった。XIVは「場中に前日終値の20%以下になったら」償還され、投資家に残った現金が返還される。償還が決まればファンドが持っているVIXショートポジションが解消され、投資家の損失が強制的に確定される。つまり、全く長期投資に向いていない設計であった。

最悪のタイミングでスタートしたレバナスを嬉々として買っているような人たちが、このことを理解できているとは思えないのだが大丈夫だろうか。



さすがにレバナスは「2049」と比べたらそのようなエグイことになるリスクは低いが、NASDAQの現物に投資してないのだから過去にそういった悲劇は実際に起きているということは理解しておくべきだ。これは普通のETFでもだいたいそうだが、レバナスはレバレッジがかかっている関係上「突然死」のリスクが高いしそこまでいかなくても現物ではないので急な値動きに対してオーバーシュートで値下がりを起こす危険がある。




②レバレッジ系のETFはずっと値上がりを続けていないと「ヨコヨコ」の時に減価していく
さらにいうと、値動きが小さいと、NASDAQが元の値段に戻ったとしてもレバナスは減価してしまう。

例えばNASDAQが14000から11000まで下げたあと14000にまだ戻ったとする。指数先物やCFDを直接買っていた人は全く損をしない。SQごとに配当落ちは発生するがそのかわりに配当金相当は受け取れるのでむしろ元の値段に戻ったなら配当分得をする。しかし、レバナスを買っていた人は元の値段に戻らないのである。これはちゃんと商品ページに説明として書いているが、レバナス民はちゃんと理解してるのだろうか?

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https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/fund/rilvns/


つまり、元々レバナスは相場環境が絶好調で一方的な値上がりが続くという時のみ中期的に持つべき商品である(’この時だけはレバナスに優位性がある)。
先が見えない状況で長期投資を前提とした積み立て投資に向いてないのである。つまり上級者向け商品なのだ。
しかも、そこまで値動きが見えているなら今度はレバ2倍制限が無駄である。CFDなら10倍レバまで可能なので結局この点でもレバナスの優位性は低い。


以上のことから、長期的に見てNASDAQが上がると思っているのであれば、同じレバレッジでCFDで買うべきである。

この条件であればGMOクリック証券やSBI証券がお勧めだ。私は手数料的に考えてGMOクリック証券をおすすめする。





③レバナスは手数料も結構高い上にレバレッジが2倍で固定されてしまっている
逆に言うと、これはレバナスやってる人はみんな理解しているだろうからここでは説明しない。




さらにいうと、なぜこの商品がこのタイミングで組成されたのかという点を考えると別の邪推もできるのだがそのあたりはあくまで推測なので述べない。




とにかく、以上のことを考えた時に私は「NASDAQの将来的な上昇にかける」としてもレバナスを選ぶ合理性はあまりないと思うのだがどうだろうか?以前であれば「楽天経済圏の恩恵を考えて楽天のサービスの中でNASDAQに投資できる手段なんだからいいんだよ!」と言えたかもしれないがご存じの通り楽天は携帯電話事業での損失が大きすぎて、還元を絞ってきている。そういう点でも楽天にこだわる意味があまりあるとは思えない。



NASDAQを信じるというならそれは止めない。だが、それならせめて「値段が元に戻っても減価してて損する」楽天レバナスではなく「値段が戻った時に配当分含めてプラスになってる」CFDにした方がいいよという提案はさせてほしい。




最初から言ってる通り、そもそも今はNADAQに積極的に投資するタイミングじゃないですよ

コロナショックの時とは全く状況が違う。たかが15%調整した程度でここが買い時だと侮って考えているのはそれはそれでどうかと思う。



コロナショックの時は、途中で頓挫したとはいえ


①QT1もある程度実行されてBSも多少縮小され、
②政策利回りを下げる余地があった
③個人の信用買いもすべて整理された状態で
④なによりもコロナという大義名分で無制限の金融緩和が許容された。



今はそれと比べると


①BSが膨らみすぎてインフレになりむしろ今からBSを縮小しなければいけない
②利回りはむしろこれから上げていかなければいけない
③個人の信用買いはリーマンショック時の2倍以上に膨らんでいる
④コロナが収まりつつあり、むしろコロナを理由としていた金融緩和はやめなければいけない
⑤去年の超過利益の反動で、今年は成長が鈍化し、EPSは前年比で下がる

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というわけで結論です


①そもそも今はNADAQの積み立て通しはいったん休憩した方がいい。やるにしてもオルカンなど別のものも検討しよう


②どうしてもNADAQに投資したいのであれば、レバナスではなくてCFDで低レバレッジの積み立てをしよう



以上です。