相手にストレスではなくリスペクトの姿勢を感じ取ってもえらるか、が包括的な『敬語』の本質なのだ。
時代がくだるにつれて、聞き手に対する配慮を重視するようになります。そのため、 現在の敬語は、身分の上下関係を表すためではなく、社会的なわきまえとして、ある人物を上位者として扱うことによって人間関係を円滑にするために使われていると言えるでしょう。
武士社会では、身分制度のさることながら、身分が同じ、あるいは自分よりも下である者に対しても、「武士であるということだけでぞんざいな扱いはしてはならない。相手を立ててやらなければならない」という思想が生まれました。敬語の歴史上、それまでは敬語は身分の上下だけで使い分けられていたのですが、この時代に「身分制度によらない敬語の使い方」が生まれました。
「です」が初めて登場したのは室町時代だが、それも狂言での使用に限る。とにかく、この時代において、「です」は一般人には無縁の言葉であった。
まず、「です」の由来については諸説あるとされている。具体的には、断定を表す「なり」の連用形「に」に「て」および動詞の「候(そう)」が付いた「にて候」が「で候」になり、さらに変形して「です」となったという説、「であります」から転じたという説などがあり、どの説に基づくかで初出の時期も異なってくる
「ざま・す」《自サ特活》(「ざんす」の変化した語)補助動詞として用いられる。「ある」の意の丁寧語。ございます。
「ざます」《助動》(活用は「ざませ・ざまし・ざます・○・○・○」。体言やそれに準ずる語に付く)「だ」の意の丁寧語。…です。…でございます。