俺がディープステート陰謀論にはまったきっかけは「至道流星」のラノベを読んだからだった子供の頃MMRを信じてたな。今思うと信じても安全な陰謀論だった。知らないうちに大人に守られていた
2022/03/21 17:58
子供の頃MMRを信じてたな。今思うと信じても安全な陰謀論だった。知らないうちに大人に守られていた - q-Anomaly のブックマーク / はてなブックマーク
わかりみが深い。
ちょうどDLSiteで半額になっていたのでMMRを買って読んでみた。
改めて読み返すとほんとに懐かしいなあ……。
あ、あれ、、、
キバヤシさん?どうしちゃったの?
MMRは、陰謀論に対する姿勢の取り方を教えてくれた気がする。
陰謀論に対して
「マジにならずにエンタメ的に消費する」
「いったんこの問題はこれで終わりとする」
という作法を教えてくれた点が大きいような気がする。
どういうことかというと、
ちゃんとその陰謀論を問題のない形でオチを付け
決着・通過させる方向に誘導してくれてたってことです。

プーチンがどうとかDSがどうとか言われると、ネットで反対運動を起こそうみたいな気持ちになっちゃう人もいると思うんですが「始皇帝の時から仕組まれていた陰謀」って言われたらもう苦笑するしかないじゃないですか。
冷静じゃない人に処方する「精神的砂糖玉」みたいなもんだろうか
そもそも陰謀論は、冷静な時なら見向きはしない。そりゃそうだ。
でもそれは「心身が健康であれば風邪をひかない」って言ってるようなものでいくら否定しても信じてしまう人は信じちゃう。
なので、心が弱ってたり流されやすい人を否定するのではなく、信じても問題がない安全な着地点に誘導するわけですね。
なにこれ初めて聞いたぞ……。
もう一つ重要なしかけがあって、だいたい期限を切っている。
期限までに何も起きなければ「違ってた」というのがはっきりわかるようになってるんですよね。
まじめに信じちゃった人でも有効期限が短いのですぐ忘れる
陰謀論を考えてる人がどうやってそういうネタを作ってるのか、を見せてる点も大事。
明らかにこじつけ臭い話をしたり途中で何度も「なんだってー!」って言いながらそのネタが却下されたりして迷走しまくってるのを見せてくれる。
信じないとヤバイみたいなことも言わない。
MMRは何度も間違うという点もすごく大事

信じても問題ない(我々にはどうしようもない)壮大なネタを描きその上で、それが実現しないという話を繰り返すことによって陰謀論ってのはあくまでネタなんだってのが理解されるようになってくる。
こういう繰り返しによって、ちょっとずつ免疫ができてくる。MMRで言われたことはまあ話半分に受け止めておこうってなる。
実際にはコロナウイルスがまさに今問題になっているが、作中で否定された案のほうが現実になるあたりMMRクオリティはさすがである。
こうやって、徐々に陰謀論を見ても「まぁ今回も外れだろうけど面白かったよ」ってエンタメ的に消費できるようになる。
まぁなんというか、こういうので儲けてる人たちってずるいよなあとは思うけど、「安価なワクチン」だと思えばまぁ許せなくもない
当たり前なんですが、預言者というのは、注目されてから改めて予言を出せって言われると見事に全部外します。
基本的には後だしでしかありません。
ja.wikipedia.org
むしろこういう人たちが綺麗にはずしまくってくれるおかげで、予言者というのは良くも悪くも一定周期で入れ替わるわけですね。
余談だが、MMRは作中で結構「人類が滅びる!」みたいな話は作中で否定されることが多い。
しかし、最新刊は露骨に反原発の方向に話を振ってるのでちょっと危ないなと感じたし、実際すぐに連載が終了してしまった。
今の時代だと、MMRのノリを週刊誌でやるのは無理なのかもしれないですね。
一応、MMRの時は明らかにならなかった
「レジデント・オブ・ザ・サン」の種明かしはしてくれているのでこれでもう完結って感じなんでしょうね。
蛇足
すでに紹介したので今回はリンクだけ貼っておくけど、講談社50%offセールはお得だからなんか買っておくといいと思います。
www.dlsite.com