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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「竜とそばかすの姫」 監督がやりたかったのはネットを舞台とした美女と野獣だそうですが、自分の印象だとめちゃくちゃマイルドにした塩狩峠という感じ。映像はすごかった

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もうテレビで放映されたしぶっちゃけおすすめ作品じゃないのでざっくりネタバレあらすじ書くと
大筋は「心が叫びたがっているんだ」と同じ。もっと言えばすっごいマイルドな塩狩峠でした。



①超恵まれた家庭で育って親の愛情と音楽の英才教育を受けた主人公(いつもの細田さん設定)



②でもある時親が他人の子供を助けようとして自分を置いて死んでしまったので「母親に見捨てられた」というトラウマで自己肯定感がマイナスになってしまうそれまで好きだった歌もトラウマのせいで歌えなくなってしまう。(わかる)



③でも「U」という24世紀くらいにならないと実現しなさそうな超技術で構成されたVR空間で「そばかすの歌姫BELLE」として一躍スターになる(???)



④VR空間で出会った男に強い共感を抱くが、その男の中身は「虐待された子供」だったことを知る。虐待された子供とコミュニケーションをとるためには、彼に信用される必要があり、そのためにはアバターを脱ぎ捨てて生身で歌う必要があるという展開に(????????????)

あれだけ「美女と野獣」を描きたかったはずなのに「野獣」の描写が貧弱すぎたせいで単なるオネショタものになってしまった。



⑤理解のある超イケメンの幼馴染の男の子や優しい大人たちの後押しで勇気を出した主人公は自己肯定感がMAXになったのでもはや「BELLE」というアバターを必要としなくてもよくなり生身の自分をSNS上で晒して歌を歌い、全世界から称賛される(??????)


⑥子供たちの身元が分かったけど、児童相談所が子供たちを助けてくれないとのことだったので(?????)
 主人公は「一人で」虐待された子供たちのもとに向かう。(???????????????)
 この行動によって、母親の行動を受け入れて肯定できるようになり、母親の死後疎遠となっていた父親との関係も修復する。

⑦子供を虐待する暴力的な親と「一人で」対峙し「一人で」撃退する主人公。(?????????????????)
 試練を乗り越えて戻ってきた主人公を受け入れる優しい人たち。
 理解のあるイケメン彼氏に告白され、全世界からも受け入れられ、人生すべてうまくいきました。



結論:(子供のころの英才教育とイケメンの彼氏と超絶優秀なハッカーと超技術があれば)後は本人の気持ち次第で人生何とかなる

描きたいシーンが先にあって、残りは適当につなげただろ感が凄い。

正直このシーンを見たことによって、下のtogetterまとめまで信じられなくなってしまった。
togetter.com


あのですね……

僕は進研ゼミの広告を見たかったわけじゃないんだよ!

なぜ細田作品はいつも「問題解決の物語」を描こうとするのに視聴者が共感できないような謎の設定と筋書きにしてしまうのか……。

納得感がないというか、最初から最後までふわふわしてて見ててしんどかったぞコレ。


でも、映像や音楽は本当にすごかった! 

OPのワクワク感とか壮大なライブシーンとかは映画館で見てたら感動してたと思う。

背景も美しくて「絵」の面では大満足でした

多くの人が言ってる通り、素晴らしいシーンとそれ以外の差が激しくて「映画」になってないと思いました。

www.tyoshiki.com