◇1月3日から1月8日まで実家に帰省していました。
とにかく夫婦仲が微妙であり、今回も結局母と父が食卓を一緒にする場面はありませんでした。ただ、お互いがお互いの事を嫌っているというわけではなくとにかくコミュニケーションがうまくいかない感じなのもそのまんまだった。
◇実家に帰るたびに思うことは、二人とも別のベクトルで自分にはとてもできないようなとても丁寧な生き方をしているということです。
まず母ですが、とても家庭内環境を整えることに強いこだわりがあります。そのため家は綺麗に掃除され、合理的・効率的に整えられており「客」として滞在する分にはとても居心地が良い。数日この居心地の良さを味わって慣れることで、現在の住処に戻った時に「自分の生活環境をもっとよくしよう」という気になります。昨日は深夜に帰ってから不要なものを分別してゴミとしてだす準備を行い、掃除洗濯を頑張り、着るものや下着をすべてきれいに整理しなおしました。さらに床や壁をできる限り手で磨きました。1日まるまる潰れましたが、数か月はとても快適に過ごせるのではないかと思います。
そして父ですが、こちらも祖父の介護について丁寧に行っており、日々のいろんな様子や体調の記録をきちんとメモして1日も欠かさず管理していました。自分自信の興味関心の範囲でも読んだ本の内容を整理し、それをまとめています。父はバリバリの理系で研究職でしたが、一方で歴史や史跡にとても興味を持っており、文化面でもかなり教養がある人だと感じています。私があまり父の話を理解できないことを残念がっていました。
このように私の両親はどちらも尊敬できる人だと今なら思います。
しかし実際に養ってもらっている間は二人とはどうしても仲良くできなかったなあ・・・。
死ぬまでには両親に対して抱えてるモヤモヤを解消したい
◇二人とも立派な人であるがゆえに、他人が自分と同じようにできないことを許容できない人でした。
二人とも口癖は「一回言われてその通りにできないということは相手を軽んじているということだ」ということです。私は発達障害でありそもそもちゃんと聞いていないこともあったし、ちゃんと聞いていても1度や2度では言われたことができないようになることが多かったです。その都度馬鹿とかアホとか言われるならよかったんですが「お前は他人をないがしろにしている」「お前は人としての思いやりがない」みたいな感じでなじられ続けました。
◇また両親は夫婦同士でよくケンカしていました。
その際に父はとにかく論理詰めで相手を言い負かそうとし、母は「より不機嫌になった方が勝ち」のような感じという感じで不機嫌であることによって相手を支配しようとしました。両者の戦略が子供の自分にも及ぶようになると、いよいよ抑圧がきついと感じるようになりました。<自分が納得していないにも関わらず、相手の顔色を窺って相手の望み通りに動かないといけないと思うように仕向けることは「モラルハラスメント」>であり、たとえ親子間でもモラハラというのは成立するのですが、そのことを知ったのは大学に入ってからでした。だからこの時は自分が親と同じように考えたり行動できないことが間違いだと感じており、ひたすら自己否定的になっていました。
◇自分は両親が自分を愛していないとグレることができませんでした。
発達障害だったことから学校でもいじめにあい、けがをさせられるようなことがあったときは両親は会社を休んでも学校やいじめを行った両親に抗議をしてくれたこともあり、両親に大事にされているという感覚があったからです。結局小学生の時はまともに友達もおらず両親とだけ接していたので、もろに両親の価値観に支配されており、自分は親に愛されているのにその期待に応えられないゴミクズという自己認識になっていきました。
◇こういう経験すると親とはコミュニケーション取れなくなるよね…
この辺りから、自分が思ったことや考えたことは、もう親には語れなくなっており、ノートに書いて消化するというクセが完全に定着しました。今私がやっているブログはこの時からずっと続けてるノートの習慣の内、他人に公表してもかまへんか・・・ってやつを垂れ流してるようなもんですね。そういう意味では小学生のころから自分ってあんまり成長してないなあと思います。
※まぁこのあたり、悲劇っぽく語ってますが、当時はあるあるだったと思います。小学生までであれば本当にこういう子は今でも結構いるんじゃないかな。
◇それでも阪神大震災さえなければ…と思うことはある
まぁとにかく、そんなわけで中学に入るころにはもうすっかり他人と接するのが怖くなっていたし、両親の事が嫌いになっていました。中学に入ると部活動ができるようになり、家に帰りたくない自分は夜遅くまで活動できるバスケ部に入ってへたくそなりに楽しい時間を過ごしていました。親とも適度に距離が取れたし、親以外との接点も増えてきてちょっとずつ自我みたいなのが目覚めてきました。
このままいけば小学生のモヤモヤは解消されていたかもしれません。
でもここからがちょっとした不運でした。
関西に住んでいた私たちの一家は阪神大震災に巻き込まれました。それからかなり長い時間、いくつかの部屋がつぶれて使えなくなったこともあり、狭い空間で両親とともに過ごすことが必要となりました。 この際にいろいろあって、両親嫌いがアレルギーレベルまで悪化してしまうことになります。(いい年になりましたがいまだに許しきれてないことがあるのでまだ具体的に書けない)
◇高校からはほとんど親と口をきかない関係でした
そのあとはもうひたすら「家を出たい、なんでもいいから家を出たい」という気持ちだけで大学受験頑張っての気持ちでした。別に頭がよかったわけじゃなくむしろ他人より要領が悪い人間だったから、高校時代はひたすら勉強頑張ってたって記憶しかないな・・・。(それでも中高時代は自分みたいな人間でも仲良くしてくれる人がいて、その人たちとは今でも年に1~2回会ったりします。本当に感謝しかない)
◇大学時代はもっと自分を大事にすべきだった…
親とはほとんど連絡を取らず、文句を言わせないために成績だけは最低限キープしつつ、でも就職とか先の事は考えずに遊びまくってたような気がする…。ここでもうちょっとよく考えていればもうちょっとまともな人生送れていたかもしれませんが、この当時の自分は小学生からあまりメンタルが成長してなかったので、ただ親への反抗心で「親が希望するまともな進路なんか絶対に進んでやらねえ」ってことしか考えてませんでした。よくよく考えると他人のために自分の人生台無しにするとかアホすぎるんだよなあ…。
ところで全然話が変わるけど「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のスレッタが素晴らしい……
※12話まだ見てない人はネタバレ注意!
今までのは「水星の魔女」です。 pic.twitter.com/KMKzdMkpnl
— 夜ト★海産物は敵 (@Yototeitoku) 2023年1月8日
12話見た人がなんかつらいつらいといってますが、私からすると「これが見たかった」という展開通りでした。
スレッタは最初からこういう描かれ方をしてたと思うのでようやくしっくりくる状態になった。
とてもよかったです。
スレッタは母の言うとおりにすることが何よりも大事。逆らうことなんか想像すらできない。
明らかに歪みまくってる子であり「他人から必要とされる」ことに飢えまくってる。「必要とされてない状態」は存在の全否定と同じように感じるし、必要とされるためだったら何でもやる。善悪の区別がないわけではないが、優先順位が普通の人とは違う。
私からしたらむしろ今までのスレッタに対してイライラしてたので、こういう壊れた子が本性を発揮したときに周りからドン引きされるシーンを見るとむしろ落ち着くんですよね……。スレッタはプロスペラに精神的に虐待されているんだよってことをこの上ない形で身をもって告発したシーンだったと思います。
「ようやく納得できた気がしたの。あ、私がチエちゃんちに思ってた、しっくり来ない感じ。そうだ、気持ち悪いって事を認めさせったかったんだって」
「本当はあんな家、絶対にごめんだけど、あの子のそういう無邪気さをいいって、かわいいって思う人もいるんだろうけど、私にとってはいちいち地雷を踏まれてる感じ。しかもピンポイントのど真ん中」
「すべての娘は、等しく自分の母親に傷つけられている」誰の言葉だったか。傷つけられた娘。「傷つけられても反感を覚えない娘」に苛立つ娘がここにもいる。
すでに何度もシグナルは出てたんですよね。スレッタの明らかにおかしなところはちりばめられていた。ところが、ミオリネはそれをスルーした。最初こそいらだちを見せていたけれどスレッタが「よい子」だったから問題だと感じなくなった。
そもそもミオリネは父と関係は捻じれているけれど、親に対して反抗を示し思いを素直にぶつけることを許されていた。めちゃくちゃ甘やかされていた。だから「本当に嫌ならスレッタが自分でいうでしょう」とでも思っていたのか。あるいはスレッタの異常性を見ても「それでも母親に愛されているのだからいいじゃん」と思ったか。いずれにせよ、「傷つけられても反感を覚えない娘」は今まで見過ごされてきた。
視聴者のみんなもなんとなくスレッタをどう扱っていいのかわからんからぽんぽこたぬきみたいにして「愛すべきキャラ」として扱っていこうとしてた気がする。デリングとヴィムの存在によって意識的に目をそらされていたともいえる。
水星の魔女。
— 相楽 (@sagara1) 2023年1月11日
デリング、ヴィムと続けて"外形的には子に厳しくあたり続けていたが、当人の心情としては子を思う親"が描かれた中、ではプロスペラ・マーキュリーは?というのはあるけど。
一つ大きな問題としてその「愛する娘」はスレッタでなくエアリアルでは?という疑惑があるわけで……。#G_Witch pic.twitter.com/XxzZcUVTlC
けど、少なくとも絶対に「みんながスレッタに対して恐怖を覚えるかさもなくばいらだちを感じる」展開は絶対に必要だったと思う。
最終回を第一話の名場面で締めるスレッタ#水星の魔女 pic.twitter.com/BUtDhgYgHK
— 山田一族。 (@yamada_doujin) 2023年1月9日
ミオリネの親子関係問題が解消するの早すぎるのがやや不満だけど……親子関係に難を抱えた者同士がひかれあって、でも根本的なところでまったくすれ違っている、という展開は本当に素晴らしいです。
#水星の魔女 pic.twitter.com/FP59KuyNxy
— 荳吉 (@mm_kc24) 2023年1月8日
スレミオと血とキスの漫画 #水星の魔女 #G_Witch pic.twitter.com/bfi77QrftU
— 沼地どろまる●いきえら連載中 (@Ndoromaru) 2023年1月8日
~#水星の魔女 pic.twitter.com/cqemqmHJS0
— 南 (@MMMinamiP) 2023年1月8日
ラスボスとなったスレッタをミオリネがいろいろ頑張ってぶったたいて目を覚まさせた後みんなでヨシヨシする展開はよ。