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YouTubeのチャンネル登録者数1000人だと月2000円くらいしか稼げないんだが……

こんな記事がホットエントリに入ってた。
anond.hatelabo.jp


そもそも匿名の記事を真に受けるなという話ではあるけれど、せっかくなのでマジレスするとこの増田についての感想は2つある。

私自身半年かけてYouTubeでなんとか収益化を達成したのだけれどその立場から言うとこの増田はフェイクっぽいと思う。

②はてなブックマークの反応もズレていると思う。

それぞれ説明する。

「増田の記事はちょっとフェイクっぽい」について

まず1つめ。ある程度やる前からちゃんと想像はしていたが、やってみたので実感を持って言える。

切り抜き動画とか人気ゲームの実況、その他時事ネタを扱ってるチャンネルではなく自前のネタで勝負している場合はチャンネル登録者数1000人だと、動画の広告収入では月2000円くらいしか稼げない

このくらいの数字だというのはわかってたしもともと収益には期待しないつもりだったけど、実際に数字として見せられるとちょっと辛かった。さすがにもうちょっとくらい上振れしてくれると思ってた。

これでも始めたばかりだからPVあたりの単価はかなり高い方だと思うが、それでも1PVあたりのRPMは0.3円くらいだ。実際は、PVが稼げないと単価はさらに下がっていくらしいから0.1とか0.2になるだろう。

私の場合は、収益化してからすぐにメンバーシップを導入しており、メンバーになってくれた方の善意のおかげでもうちょっと収益が入る見込みだがはっきり言ってお金儲けが目的なら全く割に合わない。同じだけのPVが稼げるならブログの方が30倍くらい効率が良い


というわけで、YouTubeは知名度がない人がお金のためにやるとかのはマジでおすすめしない。
むしろ今の私は運営を手伝ってくれてる人にどうやって還元すればいいんだってすごく悩んでる……。


好きじゃないと絶対に続けられない。


そういうわけで増田の言ってることはいまいち信用できないし本当だとしてもかなりの特殊例だろう。上の増田を見てYouTubeやってみようかなとか思った人は絶対にやめておいたほうが良いと断言する。普通の人であればたとえチャンネル登録者数2万になったとしてもそんなに稼ぐのは難しいと思う。



とはいえ、はてブの人はもうちょっと良く考えてからコメントしよう!

「増田はフェイクっぽい」だけで話を終わってもよかったのだけれどあえて余計な蛇足をいれる。

はてなブックマークコメントを見ると「5000~7000に単純に日数をかけて再生数を算出する」ということをやってる人がいた。

・1再生1円でも1動画あたり最大7000円、月間30動画投稿して全部7000再生されたと仮定しても21万円、youtubeの広告単価しらんけど1再生1.5円くらいないと30万円には到達しないが、1円でも高く見積もりすぎてる気がする

・この再生数で33万だと1再生あたり1円以上ないと難しいんだけどほんまかいな

・動画25本/月×6000再生/本=15万再生/月だから、広告費が2円/再生くらいって事? 通説の20倍くらい無い?

・月の動画総再生数=6000再生x30日=18万再生 + 過去動画の再生数 で、30万再生だとしても1再生1円googleが払ってる計算なんですが、googleって慈善団体か何かでしたっけ?

・6000再生/動画 * 26動画/月 = 33万円/月 → 1再生 = 2.1円 「1再生2円」が相場(増田によると)。これは知ってる人にしかわからないことだから重要な情報ですね。登録者数1万での再生数の相場は外から見て何となくわかるけど

さすがにこれは「あほかー!」って言いたくなる。


あのですね、よく考えてください。


わかってる人にはいちいち説明しなくてよいと思うが、一応簡単に説明しておく。


たいていの記事はだいたい同じPVだが、たまに特定の記事のすごくPVが伸びることがある

これはこのブログの今月のPVだ。

見ての通り、だいたいの日は同じようなPVが続いているが、とある記事だけはバズっていつもの10倍くらいの数字になっている。ぶっちゃけはてなブックマークで700ブクマされたときよりもPV数が多かった。

これはとある記事がSmartNewsに取り上げられそこそこSNSで共有されたからだ。(なお、はてなブックマーク数は1でありはてなブックマークの人には完全にスルーされている)


毎日ブログを書いているとこういうことは「まれによくある」

普段の記事はだいたい一定の数の人が見てくれている。私はその人たち向けに記事を書いてるつもりだ。

ただ、たまにそうでない人たちの目に留まったり、そこから思わぬ拡散をされたりする。

普段とは違う読者に読んでもらえるという意味でうれしい気持ちもあるが「普段の書き手がどういうものを書いているか」とか全く想像してくれない輩がやってくることもある。はてなブックマークは特にそういう想像力が皆無の人が多い。



ともかく、長く続けていると結構こういう感じでいろんな形でバズったりするのだ。


ブログ全体のPVの半分くらいは一部の「検索に強い」記事が占めている

また、私はとにかく毎日記事を書きたいだけだからほとんどSEOというものを考えずにやっているのだが
それでも気合を入れて書いた記事はかなり長い期間検索流入があったりする。

私のような雑記ブログですらPVの6割は検索流入であり、残り2割はバズった記事である。その結果、上位5%の記事がPVの50%位を占めている。そういうもんである。





私はほぼ毎日記事を書いているが、実は1000PVもいってないものが結構ある。でも、長期間よく検索で読まれている記事とかだと10万PVを越えているものもそこそこある。


毎月必ずしもそうなるとは限らないが長期的に均せば平時の3から4倍のPVが総PVと考えるべきだ。少なくとも私のはてなブログてすらそうなっているし、はてなとかいうオワコンサービスと違って何かと流入口が多いYou Tubeならそれより多い可能性はある。


単純に掛け算しただけの人も、中途半端に1.5倍かけたたけの人も、全然わかってない。



私はそれでも増田は嘘だと思うけどな。




これは別に自分が書き手にならないとわからないということはないと思うのだが。「ブログの書き手にわずかにでも関心を持つ」ことができる人なら、バズったりたくさん読まれてる記事の後ろに、その何倍も読まれてない記事があるくらい想像できるはずだ。それがわかってるひとなら少なくとも単純に掛け算するようなことだけはやらないはずだ。



何気ない掛け算が、普段あんまり書いた記事を読んでもらえないブログの書き手を傷つけた……

と、いうわけで!



アヤマッテ!一生懸命書いたけど全く読まれずに終わってしまった2000以上の記事にアヤマッテ!(笑)

いや、たぶんそんなに深く考えずにコメント書いただけだろうから目くじら立てるほどではないのはわかってるけど。
ただ、PVの計算をそういう風に単純な掛け算でやる人達を見て、勝手に私が傷ついただけなんだ……。*1


実際はYouTuberの人もコンスタントに5000~7000PVを稼いでて大きくブレることはないのかもしれないけどね。

ただ、私の零細YouTubeチャンネルですら

・通常は200~500PVくらいだけど

ネタによっては5000PV越えてるやつあるよ!とは言っておきます。

*1:別に「はてブ民はバズった記事に寄生して楽していいねを稼ぐことに慣れてるせいで書き手の苦しみを味わう機会がないからそんなことも想像できないのだ」みたいなことは思ってないヨ?