頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
アークナイツ
kindleセールの紹介
新NISA解説ブログ
発達障害

「極限夫婦」感想:きづきあきらさんがこんなに「負の性欲」に忠実な漫画を描いてると思うとゾクゾクする……

今月は頭痛というか、頭の後頭部がすこししびれたような感じが続いてて、マンガを読んでもあまり頭に入ってこないので

あまり頭を使わなくても読める「ダンガンロンパ3」のアニメを見たり
1000文字くらいで感想が書けそうな軽いマンガだけを読んでます。

note.com
note.com
note.com

というわけで昨日は「やったね、たえちゃん!」を紹介しましたが今日はこの漫画。

Twitterでやたらしつこく宣伝してたので早速読んでみました。


本作品は復讐劇にあらず。「女が自分のドS性を思う存分発散する」という性癖モリモリマンガ!



きづきあきらさんメガネイケメン大好きだからなあ……。

もともとの言葉の使われ方と違いますが「負の性欲」という言葉がとても似あう、すっごい後ろ向きなスカットジャパン系マンガです。

お話の展開は「モラハラの被害者」や「サレ妻(浮気された女性)」が突如覚醒していきなり強者女性に返信し、笑顔で夫を地獄に叩き落すというもの。



スカッとすることに特化しているためお話としては無茶苦茶雑です。



前半の妻は「戦闘力5のゴミ」みたいなそぶりをしているのに後半いきなり「スーパーサイヤ人」みたいに強くなります。



例えば5話。
前半では数年かけてコツコツと158万円貯めるようなドケチな主婦であり

夫はそんな妻に我慢できなくなって浮気をしてしまう・・・というような展開でした。




こんなに頑張ってるのに浮気されてかわいそう・・・って思ってたら

後半は4000万円持ってるのにそれを夫には隠して夫にはひたすら倹約生活を強いていた「強者女性」だったという展開に。

前半の妻の描写嘘やんww
最初から夫の事は全く信用してなくてずっと試してたやんwww
何ならお前最初から「夫を地獄に叩き落す瞬間」を期待してワクワクしてただろwww

って言いたくなるくらいひどいです。


とにかく「復讐劇」というのはただの言い訳。実際は時代劇。もっといえば「チープななろう小説」みたいな感じです。

だいたいどのエピソードもこんな感じ。

「お釈迦様なみに強い女様に対して、それを知らずに調子に乗っていた孫悟空役の男」に現実を叩きつけて土下座させるのが楽しい、という感じでひたすらドSな展開になっています。
きづきあきらさんといえば、もともとは*1「蜘蛛の糸に絡まった昆虫の姿を見ているような、自意識をこじらせまくった人間がシンプルな話をやたらと複雑にしてもだえ苦しむ姿を鑑賞する作品」みたいなのがウリだったはずなのですが

www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com


本作品はひたすらにシンプルでチープです。欲望にド直球です。


あらすじは全部こんな感じ。
「調子に乗って私にマウント(or浮気)してくる夫を懲らしめるために本気出す私。
 夫が反省して土下座してきたがももう遅い」



「めんどくさい人間を描く」ことで人気を得てきたきづきあきらさんが、
こんなチープで欲望に忠実な「スカッとジャパン」漫画を描いてると思うとゾクゾクします……


とはいっても、「うそつきパラドクス」「バター猫のパラドクス」のころからこっち路線に傾斜するようになってたので今更かもしれませんが。やっぱり自意識だなんだみたいなのは、恋愛とか結婚という絶対的なパワーの前では何の役にも立たないのだろうか……。

*1:あままこさんが大好きな「ヨイコノミライ」や「メイド諸君!」のように