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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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「アンチマン」の溝口はジャスティスブレードを女性が演じることは否定してないように読めたんだけど……

note.com

この記事とても面白かったんですが、自分と解釈違いのポイントがあってのでちょっと書いておきます。

なお、ンジャメナさんの解釈を否定するものではないです。おそらく両方の読みを許容する作品だと思うので。

どっちかというと私の読み方が間違ってるような気もするけど自分はこういう風に読めちゃったというのを書いておきます。

特に正解がコレって示されることはないと思うので、他の人も自分の解釈を書いてみないか?

前提の確認

ちなみにンジャメナさんと私は、以下のシーン解釈の前提が異なっていて、私は「ぶつかってスマホを割った」という行為は溝口の妄想だが、ネットの論争は実際にやっていると思っているのでその前提で続きを読んで下さい

溝口にとって正義とは何だったのか。架空のヒーロー「ジャスティスブレード」の扱いに注目してみよう。タイトルの背景に置かれているジャスティスブレードは、おそらく溝口にとっての善良さ、正義の心の象徴だ。ジャスティスブレードを見た一瞬だけ、溝口の眼には光が宿る。しかし、その正義の象徴は、新シリーズでは女性が演じることになったという。

ここには、溝口がフェミニズムを嫌う本質的な理由がメタファーとして隠されている。フェミニズムはそれ自体、女性の権利を守ろうとする正義の運動・思想である。だが、そこに溝口が救われる回路は存在しない。「女性の権利が抑圧される理不尽さに声を上げる」という行為そのものが彼の生き方に背くからである。

私の個人的な解釈なんですが、溝口は、少なくともジャスティスブレードを女性が演じること自体は否定してないと思ってます。

なぜかというと、こういうコマがあるから。

溝口は論争の途中で「ジャスティスブレードの新シリーズは女性が主人公だ」という話が出てきたのでそれを見に行ったんじゃないかなと。


んで、明確に胸があるような衣装なので、これが新シリーズの作品だと思っています。

この新シリーズの画像を見て、溝口は最初明らかに肯定的な表情を見せています。ちゃんと女性が主人公だと知った上で見に行っているからこれを男性だと思っていることはないでしょう。


であれば、溝口は本心ではジャスティスブレードを女性が演じることに対して別に反発は持ってないと思います。





溝口が急にさめた表情をしだすのは、ネット論争相手がこれを絶賛してたからじゃないかなと。

この賞賛を見た途端に輝いていた目が死んでいる。

そういう描写だと思ったんですよね。



もちろん、「割れたスマホ」との対話自体が溝口の妄想なのだとしたら、私はが前提から間違っているのでンジャメナさんの方が正しいということになりそうです。


溝口は、社会が女性にとって理不尽なものであると知っている。だから咄嗟に「繊細さは女性ならではのもんではないでしょう」という言葉が出てくる。しかし、同じく理不尽な目に遭っている自分を置き去りにして他人の理不尽に声を上げることは、その生き方と真っ向から対立する行為であり、それを正義とすることは、「何もしていない」溝口から正義を剥奪することに等しい。溝口がフェミニズムを嫌いなのは、それを認めると自分の人生から正義が奪われてしまうからであり、ジャスティスブレードの主役交代はそのことを象徴している。

あと、別に溝口は「自分が何もしない」自分の人生を正義だと思ってはいないのではないかと思います。
それであればジャスティスブレードの事だって正義だと思わないはずなので。







「作者の人、そこまで考えてないと思うよ」なのか、「作者は明確な答えを持ってるけど私が理解できてないだけなのか」からしてすでにわからない

私はこの作品、複雑なことは理解できないです。

私はシンプルに考えてて、溝口の母親に対する執着みたいなのが話の根っこだと思ってました。

この作品、別にミソジニーとかは主題じゃなくて、ただのマザコンの話じゃないか、くらいの感覚ですね。

フェミに対する反発も、元をたどれば母親に対する執着みたいなもんかな、くらいのあっさりした解釈でした。

ンジャメナさんのnoteを読んで、全然ちゃんと読めてないなってのがわかったのですが、

正直この作品、まじめに考えても答えが出なさそうな気がしてるのでそこまでやる気が出ない。