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バービー問題を見て、「アファーマティブアクション」が米最高裁で違憲判決が出た件を思い出した

グーグルで「バービー」と検索したときだけなぞの演出が入るんだけど何だこれ?(挨拶)


バービー問題のおかげでフェミニズムがただのアイデンティティ・ポリティクスに堕しているという指摘、かなり面白い。

anond.hatelabo.jp



この問題で思い出したのが、「アファーマティブアクション」が米最高裁で違憲判決が出た件ですね。



今年の6月末に「アファーマティブアクション」が米最高裁で違憲判決が出ている

日本でLGBT理解増進法が通ったのと同時期だからプチ話題になっていましたね。


読売新聞の記事がわかりやすく問題を整理してくれているのでぜひ読んでみてください。レガシー採用違憲判決と合わせてみるとより面白いです。

www.yomiuri.co.jp
www.bloomberg.co.jp

連邦最高裁が、人種を考慮することは、「法の下の平等」を定めた憲法修正14条に違反すると判断した。
最高裁は1978年の判決で容認してから、実に45年ぶりに判断を覆し

日本の入試と異なり、大学進学適性試験(SAT)などの点数以外に高校の成績や課外活動、人物評価を基に書類選考で合否が決まる米大学の入学者選抜では、是正措置が広く導入されている。同じ少数派であってもアジア系は対象でなく、今回の訴訟では、ハーバード大などの入学者選抜を巡り、保守系の非営利団体が「アジア系の入学者数が不当に抑えられ、人種差別にあたる」などと主張していた。

最近のバービー問題にも絡む問題です。アメリカでは「黒人とヒスパニック系」は優遇する代わりにアジア系にはこの是正措置がないためアジア系に対する差別扱いがよりひどくなっているというのはよく言われてました。実際、アメリカ人は黒人やヒスパニック系は、差別意識を持ちつつも国民としては認識しているでしょうが、アジア系についてはそれ以下とみなししていると感じた体験談なんかもチラホラ語られてますよね。

note.com
我々はアメリカ人から見たら当然「アジア人」に分類されますから、関心を持っておきたい話です。

この記事では、こうしたアファーマティブアクションの問題点を取り上げつつ、一方でサンデル教授の話を引用してアファーマティブアクションの必要性にも触れています。

サンデル教授の指摘は、富裕層の子どもは進学や就職に多くの選択肢があるが貧困層の子どもはその環境から抜け出すことが容易でないことを浮かび上がらせる。格差や階層が固定化されれば、社会の活力は失われかねない。

Twitter左翼や東京新聞・ハフポストなど、一部メディアがやらかしがちな偏った記事と違ってバランスが取れていて読む価値があると感じます。最後に「東京医大は女子・浪人差別、逆に東工大は新入生14%を女子枠に」としている件についても触れており網羅的にこの問題が理解できます。

この問題で「黒人優遇をなくせばアジア人が有利ということにはならない」と言ってる人は、ぜひ東京医大や東工大の問題についても同じ水準でしてみると面白いなと感じます。
www.nikkei.com



アメリカの「多様性」の議論はかなり複雑だが、それに対して日本のリベラルは幼稚が過ぎると思う(特にはてブ)

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