この記事が書かれる元となった記事のはてブ欄でこのコメントがトップになっててちょっとびっくりした。
「なんで俺を怒らせたカスのために俺がいちいちアンガーマネジメントなんてことやって対処せなあかんねん」みたいは話だと思った。そういう意味ならよくわかる。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20231130082402#bbutton
このコメント、アンガーマネジメントへの誤解が集約されていると思う。しかもこのコメントについて明確な反論がない。これがトップコメントになる辺り、はてブ民は総体としてアンガーマネジメントを誤解していると考えていいのではないか。
はてなの人たち、一度でいいから「アンガーマネジメント」って単語だけでわかったつもりになるんじゃなくて
ちゃんと通しでアンガーマネジメントについて学んだほうがいいと思いますよ。
アンガーマネジメントって「理不尽な相手に怒らない」ようになる話じゃない。「自分を滅ぼすような怒りの感情を制御する」話だよ
そもそもアンガーマネジメントは「怒るな」という話じゃない。むしろ正当な怒りは肯定してる。
ただ、怒りというのはちゃんとコントロールできないと身を滅ぼすからちゃんとその実態を理解して怒りの感情を飼いならせるようにしようってのが目的だよ。
むしろ「ちゃんと怒れない」人に「自分が怒る必要がないところで怒ってエネルギーを消耗するな」「怒るなら自分自身をよく理解してもっと丁寧に怒りなさい」「怒るべきところで適切に怒りなさい」って言ってる。
わかる!毎日パワハラ受けてた時、帰りにいつも怒り 6秒 おさまらないって検索してた!
だから、こういうのには怒っていいんですよ。なのに勝手に怒りを抑えるのがアンガーマネジメントだと勘違いして勝手にアンガーマネジメントに不満をいだいてまた怒るという滑稽な状況になってしまってるのはもったいなさすぎる。ちゃんと勉強しましょう。
一部のはてブ民みたいに、他人の怒りに便乗したり、娯楽として怒りを消費してるせいで、怒りのハードルが下がりすぎてしまい、もう何に怒ってるのかもわからなくなってしまったお馬鹿な人を救うのがアンガーマネジメントです。
一部のはてブ民みたいに、他人から受け付けられた道徳とか正義にどっぷり浸かりすぎて、他人を攻撃することで自分の現実から目をそらす用になってしまった悲しき左翼系アカウントは……もう手遅れかもしれませんがそういう人たちを救えるかもしれないのがアンガーマネジメントです。
安っぽい怒り中毒になって、もはや「自分は何に怒っているのか」が自分でもよくわからなくなって条件反射で怒るBOTのようになった哀れなはてブ民たちに、「自分のために怒ること」を取り戻そうというのがアンガーマネジメントなのです。
怒りという寄生虫に脳を支配され続けた結果、目の前を人が通りすがっただけで「ウンコダステロ-」「オッパイノペラペラソース!」並みに支離滅裂なことをいっていって襲いかかるどこかのゲームの住人みたいになりかってる人いますよね。そろそろアンガーマネジメントを学んだほうがいいですよ。
まぁともかく。
何がきっかけであれ、アンガーマネジメントを学ぶのは自分のためです。自分を怒らせるような相手のためではない。
アンガーマネジメントというのは、その気になれば3分で仕組みがわかります。
1:自分を振り回している怒りを分解して、構造を理解すること
この部分が、上の増田がいっている「一次感情と二次感情の切り離し」ですね。
2:構造を理解した上で、それぞれのフェーズについて段階的に対処できるようになること
6秒我慢みたいな話は、2の話の入り口に過ぎません。
というかあれはアンガーマネジメントが出来るための下準備に過ぎない。
あれがアンガーマネジメントだと勘違いしてる人は、ちょっと己の勉強不足を恥じたほうがいいですよ。
3:自分の怒りの原因(コアビリーフ)をつきとめることを通じて自分の扱い方を理解すること
の3点から成り立っています。
当たり前ですけど、段階的なプロセスなので、どこかつまみ食いしても意味がないです。
ちゃんと全体像と目的を理解しましょう。
詳細を理解して実践するのは簡単ではないけれど、仕組み自体は本当に3分で理解できます。
特に「コアビリーフ」って言葉を知らなかった人は、「今までアンガーマネジメントについて何も知らんかったんだ」という意識でまっさらな気持ちで臨んでほしいです。
ちょうど私の大好きなマンガ「Shrink」の最新刊がアンガーマネジメントを扱ってくれています
登場人物を通じて、自然とアンガーマネジメントを実践出来るようになっていますからぜひぜひ読んでみてください。
※ただし、11巻の前半に「解離性障害」の話があり、こちらは性被害の描写がありますのでご注意ください