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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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みんなだったら「葬送のフリーレン」を知らない人に、作品の魅力を1~2分で伝えるためには何の説明をする?

今更だけど、人に教えることを通じてブログ記事の書き方について考えてたりする

最近、ブログの作り方についてとある人と一緒に学びつつ、「つみたて投資」に関するブログを書いてもらうという取り組みをやっている。
その中で、文章の書き方についてはある程度経験があるのでライティング部分は指導したりしている。

しかし自分自身の書き方は一定のセオリーはあるものの感覚的な部分が多く、まだうまく体系化・言語化できていないので、効率的に教えることができていない。添削しながら「こういうふうにしたほうが読者は読みやすいよ」「こういう部分を重点的に書こう」と逐次的な説明になってしまっている。

当然、自分自身がうまく説明できていない以上、教えている相手にも伝わっていないのがはっきりわかる。もどかしい。


まずどこから伝えたほうが良いんだろうと悩んでいるのだけれど……



そういうときにちょうど骨しゃぶりさんがnoteで記事を書いてたのが参考になるので、みんなも読むよろし。



たとえばフリーレンのアニメを他人に紹介したいならまず何を伝えるべきか

「まず作品の魅力はなにかを考え」「相手の興味と結びつける」という2つを意識することが必要だと書いてますね。

note.com

・まず考えるべきは、その作品の魅力は何かを考えること
  ・感銘を受けたポイントを考える
  ・それが最も伝わるストーリーを語る
・次は相手を引き込む導入を考える
  ・素早く大筋を理解してもらう =相手の知っている知識を利用する
  ・興味を持たせる =「問い」を与える

さて・・・。

こう言われたらだれも反対する人はいないと思うけど、「言うは易し行うは難し」で実際は結構難しいよね。

作品によってはそのあたり簡単で、なろう原作系ならやりやすいだろうけれど多面的な魅力がある「フリーレン」は相当難しいのではないか。

人によって答えが違うだろうから、その中で自分の答えを選ぶことには勇気もいるだろう。

でも、あえてそれをやってみることで、人に何かを伝えるってのがすごく難しいことだとわかるだろう。

「自分なりの答えを出して、それが他人に伝わると嬉しい」って気持ちがわかるんじゃないかと思う。


このあたりの経験が一度でもある人は、人の記事を見たときに自分の意見と違うからって安易に暴言をはくようなことにはならないと思う。

ブログ書いてる人って、みんなからみたら稚拙に見える記事かもしれないけれど、一生懸命考えて記事書いてます。自分の意見が唯一の正解だとか思ってるわけじゃなくて異論は認めてるから、意見が違うというだけであんまりいじめないでくださいね。それでもいじめたい人は反撃されるのを覚悟してね




というわけで、「言うは易し行うは難し」でおわらせずにやってみる。

「私が」フリーレンについて魅力的だと思っている部分は「異文化コミュニケーション要素」と「ノスタルジー要素」かな……

「葬送のフリーレン」はかつて敷居さんやペトロニウスさんが「まおゆう」が話題になった頃に
これからは「丘の向こうの話」「行きて帰りし物語」の時代がくるぞと言ってたが、まさにそういう物語である。

勇者の冒険が終わった後、明確なドラマツルギーを求められない世界に生きる人達の物語だ。
作中でも「平和な時代の魔法使い」と明確に表現されている。

戦後処理を描いた「パンプキン・シザーズ」「ドキュン・サーガ」みたいな作品も好きなのだが、さらにそれを先に推し進めた作品だと言えるだろう。
なろうで人気になっていた「追放系」の話も土台になっていると思わなくもない。

そういう要素で語っても良いのだけれど、別に私はこの部分はそんなに魅力を感じてない。




どちらかというと私がフリーレンとく作品で好きなのは「異文化コミュニケーション」要素だ。

「人外(エルフ)が主人公」だし
「人外(魔族)がたくさん出てくる」という部分。

・明確に人と違う存在の視点で世界を見ること
・人外とともに過ごす人の視点
・人外からみた人の視点
・人外同士でも異なる視点

が入り混じっているところが好きだ。魔法という要素がそれぞれの人物に個性を持たせている点も良い。

旅をしているか日常かという違いは大きいけれど、
フリーレンはベースとしては「小林さんちのメイドラゴン」と同じことをやってると思っている。



もう一つ好きな要素が「ノスタルジー(失われたものへの郷愁)」だ。

大切な存在(ヒンメルやハイターなどの旅の仲間)などが失われた後の世界で
フリーレンは旅の中で何度も繰り返しかつての仲間たちとの想い出を確認し「ヒンメルならそうする」という言葉を繰り返す。
弟子のフェルンやシュタルクも、師との想い出を懐かしむし、旅先でヒンメルたちの冒険の名残もよく見られる。
長い時間を経て失われていくものと、人を介して残り伝わっていくものが丁寧に描かれている。



「どうやってもわかりあえぬもの」とわかり合おうとすること
「もう取り戻せないもの」を懐かしむこと

本来無駄なはずの行為の中に、作中ではきちんと意味が与えられている。
こういう描写が、今まで無駄な時間をたくさん過ごしてきた40過ぎたおっさんにはすごく刺さるのだ……。


この2つの両方の要素をあわせて描かれているのがデンケンであり
フリーレン本人よりも、デンケンとマハトのエピソードは「葬送のフリーレン」という作品のコンセプトが
ギュッと詰まっていて便利かもしれない。


言いたいことはやっぱりたくさんあるのだけれど、一分でフリーレンの魅力を語れと言われたら……。どうしよう。

・「フリーレン」という長命のエルフが主人公で、人間の少年・少女と世界各地を旅していく物語である。
 人間とはいろいろ時間の感覚や考え方が違うのだけれど、人間の少年少女と仲良くやっている姿が楽しい。


・旅の途中で魔族との戦いに巻き込まれることが多いのだけれど
 魔族も明らかに人間と思想が違う存在として描かれているので、他作品では見られないやり取りやバトルが楽しめる。
 

・主人公の旅の目的はかつての旅の仲間の魂ともう一度出会って話をすることなのだけれど
 随所でかつての仲間との思い出を振り返るノスタルジーの要素が見られてとてもしんみりする。


こうした独特の要素がもたらす掛け合いが面白いため非常に人気が高く、インターネットでは多くのネットミームを生み出している


・・・うーーーん。1分で整理できたのだけれど、これだけだと聞いた人の興味を引くのは難しい。

キャッチーな要素がほしい。


となるとやっぱり「フリーレンのミーム」とか「フェルンカワイイ」「もう付き合っちゃえよ」になるんだろうか。
「興味を引く」という部分が難しいです。たすけて骨しゃぶりさん! > id:honeshabri



補足
manamina.valuesccg.com

ユーザーは男性が過半数の54%、年代は40代が最多、次に50代が多いことがわかりました。
「サンデーうぇぶり」全体のユーザー属性と比較すると、女性比率が高く、年代も高め(ミドル層が多い)であることがわかります。

フリーレンは30代・40代に人気が高いようですね。



おまけ:読者のコストを下げるために、書き手がどれだけ「気遣い」ができるかがポイントになる

こちらはブログ書く人向けのお話です。

note.com
(ブログ向けにちょっとアレンジしてます。noteの有料部分については一切言及してません。)

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