面白い!という以上に「コスパが高い!」「短い時間で読めるのに満足度がすごく高い」恋愛漫画でした。
直感的な右脳と、論理的な左脳。相反する2つの性格をもつ脳によって、人間の意思決定は行われている。
しかし些細なことをきっかけに、彼らのバランスは乱れ、平穏な日常は崩れ去る…!
従うべきは右脳か、それとも左脳か。感情と論理のはざまで揺れ動く、ある人々の物語。
なにこれ私めっちゃ好きなんですけど!!!
本作品は、私がとやかく説明するよりとにかく読んでもらいたいやつ!(説明放棄)
いいからとりあえず読んで!
カップルが、大事なイベントシーンにおいてそれぞれどういうふうに悩んでいたかをすごくわかりやすく示してくれている。
男女ともに、己の脳内で右脳と左脳が喧嘩しながら恋愛していく様子をコミカルに描いた作品だ。
1巻は「坂田慎太郎」と「橘珠緒」という幼馴染が恋人になって結婚するまでの様子を描いている。
・高校生編
・社会人~プロポーズ編
・(結婚を躊躇している間に)倦怠期編
・(結婚が決まったあとに)結婚式準備編
・最後に小学校の時の出会い編
まずはお互いに内心の葛藤を全部読者に晒してくれるから、どちらの気持ちにも共感しつつストレスがないのがすごく良い・・・。
また、それだけでなくて、本作品はテンポの良さも素晴らしいと思います。
「決定的な選択」を行うシーンにすべてを圧縮する描写が素晴らしい。他の恋愛漫画も参考にしてほしい
本作品はこのように「決定的なシーン」において男と女がそれぞれどう悩むのかだけを切り取って見せてくれている。
でも実際そうだよね。日々の積み重ねとはいっても大事なのはやはり分岐点。
・なんで私はこの人を好きになったんだっけ
・なんで私はこの時こういう決断をしたんだっけ
っていう部分が一番色鮮やかなわけじゃないですか。
そのシーンに、それまでの関係性をギュッと圧縮して描いてくれてるのすごくない!?
おかげで話がサクサク進む上に、情報量も多い。
短い時間で「いい話を読ませてくれてありがとう・・・」っていう満足度がすごく高いんですよこの作品!
私は恋愛漫画が嫌いなわけじゃないけれど、やはり「決定的なことが起こらないままダラダラと続く描写」を見ると間延び感を感じる時がある。
でも本作品は密度が濃くて、頭から尻尾まで全部楽しめた。
いわゆる「コスパ」の面でもすごく良い漫画だと思います。
恋愛漫画苦手な人や、逆に恋愛漫画好きな人ほど「オッ!これは・・・」って思わせてくれるような作品だと思いますので是非読んでみてください。
個人的に好きなシーン。
ちょっと倦怠期に陥って、彼氏のことを信じきれなくなりそうになってる時の話。
人間関係の中で迷うことはあるだろうけれど、基準を持たずにその場の雰囲気とか気分でエイヤで大事なものを投げ捨てちゃいたくなることってあると思うんですけど、そんな時にこのコマを思い出したいですね。