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「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

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テイカーとかギバーとかうるせえええええええええ! →作者のTED動画見たら中田大学で言ってることとぜんぜん違う話でびっくりした。中田敦彦まじで信用できねえ・・・

togetter.com

マニュアル読んだけど、前提として書いた人が逮捕されてる点といただく過程で精神安定剤飲んでる点を踏まえると
「テイカーを即切りする」「ギバーを育てる」の2点ぐらいしか応用効かなくない? 結局こんなん緩慢な自殺行為だし、物理的に殺されるか自分で自分を殺すかの違いしかない

一番成功したのがテイカーを避けるギバーで、一番失敗したのがただのギバーらしいので、普通にテイカーを避けりゃいいんじゃないですかね。


なんかりりちゃんマニュアルが話題になったせいでギバーとかテイカーとか言う言葉が出回ってたんだけど・・・


この単語自体がもうしゃらくさい。


申し訳ないのだけれど、この言葉を使うやつ超気持ち悪いと思ってしまいました。






ギバーとかテイカーとか最近流行ってるのはこの本が元ネタらしい

www.youtube.com

www.youtube.com

概要が知りたかっただけだから別に中田大学でもええやろ。いちおうそれ以外にもう一つ別の動画も見ました。


感想として、やっぱり「ギバー」って言葉いらんわとしかおもわんかったです。



私はだいたい批判する時ちゃんと本読んでからにしますが、この本に関してはマジでアホくさくて読む気がしません。



読まずに自分の思ったこと書くので、「本を読んだ人が」それは違うよ!って思うのであれば指摘してください。

当然本読んでないから私が間違ってる可能性はとても高いです。なので、ちゃんと説明してもらって考え方が間違ってたら間違いを認めて訂正します。





私はギバーという概念がまったくもってしっくりこないしごまかしにしか聞こえないし不要だとしか思わない


まずテイカーという概念は有用だと思う。

「テイカーに気をつけましょう」という話はとてもわかる。

実際に、ちゃんとした対価を払わないとか感謝をしない人間に何かをくれてやるのはやめようって話は重要だ。





あとマッチャーの話もまぁわからなくもない。

「欲しいものがあるならちゃんと明確にそれをちゃんといって、それに対価を払いましょう」って話だ。

自分が何かの価値を提供する時に自信を持って請求出来なかったり、自分が対価を支払って他人に何かを要求することが出来ない人は

価値というものについて鈍感になってしまい、相手がつけた値札に支配されてしまう。

だから、普段からちゃんと価値というものについてもっと意識を高めましょうって話だ。

(わたしは結構苦手だが・・・)




つまり

1 テイカーやフリーライダーを避ける

2 価値についてちゃんと感覚を鍛えて、自分が良いと思ったものには惜しみなく投資する(そこに全力でコミットすることも含めて)。

3 投資で得られた余剰はもちろん消費に使ってもよいが、好きな人を応援するために使えばより大きな見返りになる。



これだけでよくない?

投資という観点で考えれば極めて合理的な話であり、新しい話はなにもない。

実際、成功ギバーの典型例が「エンジェル投資家」なのだし、これエンジェル投資家とか、WORKSHIFTで語られたスタイルの働き方を推奨するだけの本でしょ。

それをラベルとパッケージかえて売り出してるだけじゃん。アホくさ。




という印象しか持たなかった。


これについて、ギバーって言葉は重要だと主張する人はこういうことがいいたいっぽい

「いや、3みたいな考え方をする人は戦略的テイカーっていうんだ。成功ギバーはそういう将来の見返りすら求めないで好きなことをやってるだけだ」

「私を主語にする人はテイカーだ。成功ギバーはWeを主語にするんだ」

「レック行動というのを使えば判別できる」



なんだってさ。




じゃあなおさらギバーって概念いらんじゃん。

「見返りのこととか考えずに好きなことをやってて、たまたまそれが人にとって価値があれば成功する」ってだけじゃん。

それ要するに「時代にあった才能があれば好きなように生きてても成功する」ってはなしでしかない。

結局「テイカーを避けろ」って話ばっかり延々としてるし、だったら最初からそういう話だって認めろや。




「私の感覚では」ギバーという単語は要らないどころか実態にあってないから有害だと思う

ただの聞こえの言いごまかしでしか無い。

なにより、ギバーとかテイカーの枠組みはあまり役に立たないと感じる。

自分の中で自分がギバーとかテイカーって考えても、周りがその当てはめどおりに動いてくれるわけじゃない。

だったら、そんなことより、動画で語られているように

「相手はどういう思惑で動いているのか」とか「今いる場でどういう力学が働いているか」を冷静に判断できる方がよほど大事だ。

そこでギバーとかテイカーみたいな言葉を知ってても、解像度が低くなるだけで役に立たない。




「ギバー」の概念は特に必要ない。

むしろ脳のリソースを無駄に使うから無い方が良い。

最底辺のギバーとして描かれてる人たちは「正当な対価を請求ができない」=「責任を取りたくない」=「自分で自分を評価できなくて評価を他人に委ねてる」みたいに認識してる。

tm2502.hatenadiary.org

自分の価値を、自分が認めた人からの承認という外部に置いているから、他人からどれだけ直接自分がおかしな人間であるかを指摘されても全く自分を省みることはない

自分はギバーなんだとかいって慰めてもしょうがない。そうやって自分をごまかすのに使えそうだという意味でもやはりギバーっていう単語はないほうが良い。




というわけで、一応興味持って簡単にチェックしたけれど、ギバーという言葉を使ってる人間はキモい!っていう気持ちがより強くなっただけでした。



私の考え方が間違ってたらぜひぶん殴って正しい理解に戻してください。よろしくお願いします。


追記 作者のTED動画教えてもらった

www.ted.com

組織心理学の研究者さんのようです。

すげえ。中田大学で中田が一生懸命語ってた所全然作者の主張したい焦点と違う!!!!


まさしく「的外れ」だ!





作者が強調しているのは「ギバー的な人がもっと活躍できる場を作るにはどうしたら良いか」だった。

つまり「成功」の定義を変え、競争を勝ち抜くことではなく貢献そのものに切り替えることの重要性について語ってる。




1:protect givers from burnout.
リフキンの「5分間の親切」のエピソードが紹介される。「頑張ってるのに評価されてない人を称賛できるかやってみよう」

2:encourage help-seeking
人に頼るのが当たり前、誰もが頻繁に助けを求める企業文化を作る。助け合いが当たり前になる環境を作る

3:get the right people on the bus  → Keep the wrong people off the bus.
おひとよしが安心して人を助けられるようにTakerを排除する。
マッチャーはその場の空気に合わせるので、テイカーさえいなければ勝手にギバーに合わせるようになる



アドラーが「承認欲求」ではなく「貢献欲求」を持てというのと同じ話だし

www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com

共同体感覚を身につけるための「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」


私が死ぬほど好きな漫画「いいひと。」のゆーじくんの話と同じだ。



どうして中田大学はこの話を、ここまで駄目な話にすり替えてしまうのか・・・

まあ理由はわかりきっていて、この本のゴールは「成功の定義を変えよう」だったのに中田は成功の定義を変えずに「どうすれば個人が成功できるか(競争社会で生き抜けるか)」を考えてしまうから、なのかなあ。

なんにせよ、動画による本の書評がこれほどまでに危険なものだとは思わなかったぜ・・・。

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