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「一億総活躍社会」について調べてみた

けどよくわかりませんでした。


保育業務が無資格でも従事可能に 厚労省の規制緩和策にTwitterユーザー怒り - ライブドアニュース
無資格でも保育OKに⁉︎ 保育士の人手不足解消のための規制緩和に現職の方や学生から疑問と怒りの声 - Togetter
http://matome.naver.jp/odai/2144945150264489801

という件が話題になってるようです。

やっぱり「一億総活躍社会」ってやばいのかな、と思って簡単に資料見てみました。


一億総活躍社会、ってめっちゃわかりにくいな!

「一億総活躍社会」については、菊池桃子さんの「社会的包摂」の議論で少しだけ話題になった時に見た、くらいでまったく興味がなく、中身は全然把握してませんでした。

今までは「労働力不足解消と社会福祉費の削減を成し遂げGDP=税収アップしたいです」という欲駄々漏れだけど言葉だけポエム化しとけばいいや、みたいなもんなんだろ?とか勝手に決めつけていましたすみません。

そんなわけで、スローガンしか理解してなかったんですが言及するのであれば最低限のことは知っておくべきかなと思ってメモしておきます。ちなみにほんとにわかりにくいため、間違ったことを言ってる可能性が有りますので注意してください。


主目的は少子化対策。50年後に1億人を維持するため、新三本の矢に基づく経済政策を実施すること?

我が国の構造的な問題である少子高齢化に真正面から挑み

「強い経済」(GDP600兆越え)
夢をつむぐ子育て支援」(出生率1.8)
「安心につながる社会保障」(介護離職ゼロ)

の「新・三本の矢」の実現を目的とする

http://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/

「三本の矢」政策の中でも安倍首相が本当に興味が有るのはGDP600兆という数値目標の達成だけだと思いますが、それだけだと「社会福祉」がおざなりになるということで社会福祉面の充実を訴えることが目的なのかな、と。


「機関」がよくわからない……。実際に政策を実行する人は?地方創生相や女性活躍相との重複は?

社会保障政策や経済政策については、明確に担当官庁が決まっていますから、やはり子育て支援や高齢化対策などが担当業務となる可能性が高いでしょう。

 そうなってくると、やはり気になるのが、地方創生相や女性活躍相との重複です。両大臣が担当する業務とはかなりの部分で重複する可能性が高く、このあたりをどう切り分けるのかが課題となりそうです。ちなみに女性活躍相は加藤氏が兼務していますから、担当大臣という意味ではあまり混乱はないかもしれません。ただ組織が二重になってしまうと、調整に時間がかかり政策実行のスピードが落ちる、二重に予算配分が行われムダが発生するといったリスクもあります。

どうも「機関」がよくわかりません。
担当大臣は加藤勝信さんですが、これは女性活躍相と同じですし担当省庁があるのかどうかもわからない。

表に出ている部分では「国民会議」というポエムっぽい名前の閣僚会議や諮問会議があって、懇親会みたいなのもあって、必要な政策を決めていくようですが、政策が決まった後はどの省庁の誰が実行していくことに成るんでしょうか?

行政ってよく縦割りだと批判されることが多いですが、縦割りが嫌なのは末端の利用者が「どこが担当かわからない」ことと、費用的に無駄があるからであって、政策決定者や実行者からすれば明確な担当責任者が存在することは決して悪いことではないと思うのですが、そこらへんがよくわからないんだよなぁ。


三本の矢の2本目である子育て支援は「若者の結婚・出産支援」「待機児童解消」「子供の教育支援」の3本が柱かな?

(2)「夢をつむぐ子育て支援」
①目的=「希望出生率 1.8」の実現
これに向けて希望通りに結婚ができない状況や、希望通りの人数の子供を持てない状況を抜本的に改善するために若者の雇用・経済的基盤を改善するとともに、仕事との両立ができる環境づくりと、結婚から妊娠・出産、子育てまで切れ目のない支援を行う必要がある。

②具体的な検討項目

・若者の雇用・経済的基盤を改善するため、若者の円滑な就職支援や非正規雇用労働者の正社員転換・待遇改善の推進、被用者保険の更なる適用拡大の検討などにより若者の雇用安定化と所得向上に取り組む。

待機児童解消を確実なものとするための保育の受け皿や多様な保育サービスの確保、保育人材の育成・確保、その他結婚から妊娠・出産、子育てまで、結婚を希望する若者や子育て家庭などの様々な悩みや課題を解決する切れ目のない総合的な支援を進める。また、家族の支え合いにより子育てしやすい環境を整備するため、三世代同居・近居の環境を整備する。


・経済事情に左右されない教育機会を提供するため、財源の確保とあわせた幼児教育の無償化拡大、教育費の負担軽減などに取り組むとともに、ひとり親家庭、多子世帯等への支援、子供の貧困対策を進める。また、いじめや発達障害など様々な原因で既存の学校に馴染めなかった子供たちのため、複線的な教育の充実を進める

とりあえずやったらいいんじゃない?って思うことを列挙してる感じだけれど……やれるのかな? このあたりわかってるならなぜ今までやってこなかったのかって考えたら疑問点大きいな。


今回話題になってる保育士の人材確保について

保育士の人材確保を図るため、
①資格取得に向けた支援
②保育補助者の雇用による勤務環境の改善や、
③離職した保育士の再就業支援などを行う。

④また、資料作成等の事務を簡略化して保育士が専門性の高いサービスに専念できるように ICT の活用による業務の効率化を推進する。
⑤さらに、朝夕の保育士配置要件の弾力化など、多様な担い手の確保についても年内を目途に検討する。

ここに書いたとおりでよかったんじゃないのかな。③と⑤はやばいと思うけど。

「資格取得に向けた支援」って要件緩和とは違うと思うんだ。
なろうと思える人を増やせるように、やってる人が続けられるようにどうしたらいいのかって話なんじゃないのかな。