マヨイガっていうテーマが好きなので、この作品にはなんだかんだ期待せざるをえない……。
さて、作品の舞台であるナナキ村と遠野物語のマヨイガは関係があるのだろうか?
いまのところナナキ村は謎が多く不気味な環境である。
①辿りつけた人以外は場所を知らない
②住居には1年以上人が住んでいた形跡はない。
③にも関わらず畑や自然などは直前まで人の手によって手入れされている様子が観察される
④熊の姿を見たものはいないが、熊の存在を示す痕跡などはわかりやすく示されている。
これ極めて人工的な香りがする環境なんですよね。
このあたりはマヨイガ伝承あたりをイメージしてるのだろうか
遠野物語のマヨイガ伝承との関連は?
立派なる黒き門(モン)の家あり。訝しけれど門の中に入りて見るに、大なる庭にて紅白の花一面に咲き鷄多く遊べり。其庭を裏の方へ廻れば、牛小屋ありて牛 多く居り、馬舎ありて馬多く居れども、一向に人は居らず。終に玄関より上がりたるに、その次の間には朱と黒との膳椀あまた取出したり。奥の坐敷には火鉢あ りて鉄瓶の湯のたぎれるを見たり。されども終に人影は無ければ、もしは山男の家では無いかと急に恐ろしくなり、駆け出して家に帰りたり。
此聟実家に行かんとして山路に迷ひ、又このマヨヒガに行き当たりぬ。家の有様、牛馬鶏の多きこと、花の紅白に咲きたりしことなど、すべて前の話の通りな り。同じく玄関に入りしに、膳椀を取出したる室あり。座敷に鉄瓶の湯たぎりて、今まさに茶を煮んとする所のやうに見え、どこか便所などのあたりに人が立ち て在るやうにも思はれたり。茫然として後には段々恐ろしくなり、引返して終に小国の村里に出でたり。
今のところそれほど一致はしてませんね。
AngelBeats!になるか、それともSHIROBAKOになるか
『迷家-マヨイガ-』(アニメ)のあらすじを考察してみた。原作はあるのか。
このアニメ『迷家-マヨイガ-』の『納鳴村』は、一度入ったら何か条件を満たさない限り、出られないタイプの村なのではないでしょうか。
さらに、なんらかの基準があり、その基準を満たしていない人物から消えていく。そう考えると、登場人物たちが協力してこの『納鳴村』から脱出するというストーリーが考えられます。そしてその過程で、登場人物たちはそれぞれが心に抱えていた闇や傷を癒していき、希望を胸に抱き出してゆく・・・。
うーん。こんなんでいいのだろうか。こういう話だと「ひぐらしのなく頃に」や「SHIROBAKO」を超えるような作品にはならない。 せいぜいがAngelBeats!どまりだろう。
せっかく30人もいるのであれば最後にみんなで力を合わせて何かを打倒したり、何かを作り上げたり、何かを達成したり。やっぱりそういう作品が見たいよねー。逆に、前の記事で書いたようにみんなで殺し合いになる話でもいいです。これだけ登場人物がむかつくキャラばっかりだと本当にそうなってもおかしくないなと思ってます。
マヨイガにおける成功を分けるのは「欲」「我」である。このストーリーはどちらに成るか
「遠野物語63(マヨヒガ)」 : 不思議空間「遠野」 -「遠野物語」をwebせよ!-
「遠野物語64(迷い神)」 : 不思議空間「遠野」 -「遠野物語」をwebせよ!-
誰もがその恩恵に与れるわけではなく
「六三」は無欲ゆえに富を授かった三浦家の妻の成功譚となり
「六四」は欲をもった村人を案内したせいで富を授かれなかった若者の失敗譚を描いている。
個人的には後者だと思っており、バスツアーをやってる男性に注目して見ていきたいなと思ってます。