頭の上にミカンをのせる

「命令されなきゃ、憎むこともできないの?」(ブルーアーカイブ#3 エデン条約編3.私たちの物語)

最近のこのブログのお気に入りは「アークナイツ」です
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「マネーモンスター」 

財テク番組「マネーモンスター」のパーソナリティを務めるリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)は、巧みな話術と軽妙なパフォーマンスを織り交ぜながら、株価予想や視聴者へのアドバイスで番組の看板スターとなっていた。いつもの通り、ディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)の指示を無視して、ノリのいいアドリブで視聴者ウケを狙う生放送中、リーの背後に一人の男が現れる。完全にテレビ画面にフレーム・インしてきたその男は、拳銃でリーを脅し、番組で語られた株式情報を鵜呑みにして全財産を失ったと言う。復讐のためにリーを人質にとり生放送を続けるように指示。<史上空前の犯罪現場の生中継>が始まった!

株やってる人がおすすめしてたので見に行きました。確かに株の番組が舞台になっていますが、株の知識は特に必要ありません。

わたしが映画作りで興味を引かれるのは、映画のキャラクター。今回の映画で描きたかったのは、キャラクターたちの葛藤や、人間同士の力学がどう変化するのかということ。だから金融や株といった要素は背景に過ぎないの。

真相を追及する社会派サスペンスものとして誰でも楽しめると思います。

まさにこのコメントにあるように物語の開始時点と、終わった時点では、登場人物の立ち位置が大きく変わっており、それに合わせて読者の視点も揺さぶられます。その「変化」がとても面白いです。


切羽詰まった環境において、「敵」であったはずのものが「味方」とまでは言わなくとも「共闘するパートナー」となり、「自分たちが昨日まで賞賛していたもの」「自分たちがよりどころにしていたもの」の違った一面が見えてきたとき、人は、その急激な認識の変化に対応できるのか。そして、どのようにふるまうのか。


深く考えずに「当たり前」だと思っていたものが崩れる。 みんな「おかしい」と思いながらも、「仕方がない」といってあきらめそうになる。もっとよく考えなければいけないのではないか、と思っても、人ってそれを確かめたり追及することを避けてしまいがちです。

システムはさらに複雑化している。それは意図的に普通の人には分かりづらくしているのではと思うくらいに複雑なシステムになっている。ちゃんと規制があるという意見もあるけど、結局そのシステムを作っているのは、高度なシステム化による恩恵を享受できる人。まさに富を持つ数パーセントの人たちに向けて作られたのでは?

この作品では、過激な形ではあるけれど、そこに「ちょっと待った!」を突きつける人が出てくる。そしてそれをきっかけにして物事が動き始める。 そうしてみたら、意外と「でかくて歯が立たない」「得たいが知れなくてあらがいようのない流れ」だと思っていたものが、ちっぽけな人間の仕業で、知ってしまえばたいしたことない、って話になるかもしれない。

そういう意味で「複雑に見えても、やっぱりおかしいと思ったことは考えて問いただしてみる」ってことが大事かもしれない。そうすれば、これだけネットワークがつながってる世界では、意外とポロっと真実が出てくるかもしれない。

そんなことを考えさせらえる映画でした。


主演が「ジョージ・クルーニー」「ジュリア・ロバーツ」なんですよ!

話の内容とは関係ないかもしれないけど、このコンビ素晴らしいですね。

今回は、この二人の「らしくない」部分、それから「やっぱり超絶格好いい部分」の両方が楽しめました。

最高です!!

なので、とりあえずこの二人のアツアツぶりを見るためだけでもこの映画見に行く価値がありますよ。

(余談ですが監督は「エイリアン」「羊たちの沈黙」では女優だったジョディ・フォスターです)




とにかく、面白かったのでぜひぜひほかの人にも見てほしいです。
そして、見た人は、ぜひ感想をコメント等で教えてください。よろしくお願いします。


おまけ 映画を見る前にあるとよい知識 アルゴリズム取引について

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この作品に出てくる「アルゴリズム取引」だけはちょっと知っておいた方がより映画を楽しめるかもしれません。

つい先日、トラリピ(=トラップリピートイフダン(R))をやってたら、株価の設定範囲を超えて1000万円失ったという人の記事が話題になってましたよね。あれも簡易ですがアルゴリズム取引です。

仕組みがよくわかってない人が安易に使って依存してしまうとああいうことが起こりえます。一方、それをプロが使って大資本を動かしているのが今の株式市場という世界です。

アルゴリズムの大別 | 塩漬けマンの株奮闘記

HFT業者とは高性能サーバ、高速ネットワーク、コロケーションサービス等を使い、ナノ秒で素早く注文を出したり取り消したりし、次々と数ティック利幅を抜いていくコソ泥です。彼らが許容される理由は流動性の確保にあります。HFT業者がいるから板が厚くなって、我々は売買したい株を売買したい時に売買出来るのです。

焦点:株式市場歪める「ダークプール」、超高速取引より深刻な脅威に | ロイター


今の市場において、アルゴリズムによるHFTは憎まれつつもなくてはならないものとなっています。これによって、市場取引はそれまでと別のものとなり、人間同士の戦いではなく、アルゴとの闘いという要素も出てきています。

こういう場所で気を抜くと一瞬でやられることがあります。

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株やってない人は本を読むのは面倒でしょうから、せめてこの記事だけでも読んでください。株やってない人でもめちゃくちゃ面白いです。

『ウォール街のアルゴリズム戦争』第一章「孤高の天才ハッカー」 | 塩漬けマンの株奮闘記
『ウォール街のアルゴリズム戦争』第二章「電子プールの鮫とAI」 | 塩漬けマンの株奮闘記

今から株やろうと思ってる人は、人気株のやりとりってこういう世界なんだってことをちゃんと理解しておきましょうねー。



アルゴリズム取引に関するおすすめはこちらですー。

特に最後の本が超面白くて、「人工知能は我々を滅ぼすのか?」というテーマの最前線といってもよいでしょう。