について他の人のツイートを引用しながら思ったことをつらつらと。
ドミノ・ピザは今年限りの広告戦略のミスで来年は改善されそうだけれど佐川の問題は経営レベルでどうにもならないような気がする…
ちなみにドミノピザ地獄絵図は本社広告戦略ミス。元々持ち帰りで1枚無料は他のピザチェーンでも採用してるが、積極的に宣伝してなかったのであまり知られてなかった。そこへ「ケンタッキーの”あの曲”流してサンタがピザ買いに来る→もう1枚無料」CMなんかこの時期に流したら…つまりそういう事_
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2016年12月25日
全国的に遅配中の佐川急便「営業所へのお電話もつながりにくい状況となっております」 : 市況かぶ全力2階建
佐川は営業所数が約400ほどで全国をカバーしている。ヤマトが営業所及び配送センターが6000以上ある事を考えると佐川は一つの営業所で大量の荷物を捌いてる事になるだろうから、一度物流が混乱すると本当に修羅場だろうね
— longlow (@longlow) 2016年12月23日
顧客にちゃんとサービス料を転嫁したり、窓口制限をかけることも今後必要になる
残業って「通常では終わらないほどの仕事が突発的に発生した場合に対応するための冗長性確保システム」なので、残業当たり前の会社は「エンジンをレッドゾーンぎりぎりで回し続けてる状態」なのですよ。なのでちょっとでもエンジン回転数が上がると限界超えて壊れる。余白、余力大事、ちょ~大事。
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2016年12月25日
佐川急便も宅配ピザもそうだが、ある程度のキャパをオーバーしそうになったら割り増し料金にするとかってんでうまく需要をコントロールできんのだろうか。後は窓口制限をかけるとか、、せっかくのビジネスチャンスなのに経営がパンクして悪評がってのはある意味マネジメントの失敗かと。
— mockmoon (@mockmoon2000) 2016年12月25日
この十数年の間に「余力」を「無駄」と断罪して切ってきたんだけど「現場の努力」とやらでどうにかなってたのは「余力」使い潰しだったってだけの事なんだよね。補充せず使い潰し続ければそのうち詰むに決まってんだろ。目覚ませ
— 🎍八さん🐤@半可通 (@Hachi5963) 2016年12月25日
「余力」で新人や非正規の教育もできてたのだけど、その辺りも「無駄」に含めて切ってきたからね。そんなん継続にすら支障がでるに決まってんだろ。切りまくってマイナス減らす経営は上手かったのかもしれんけどその場しのぎの為に自身の手足食い尽くすのは無能であろうね
— 🎍八さん🐤@半可通 (@Hachi5963) 2016年12月25日
まぁ経営者ばかりが悪いわけじゃなくて、労働者側も素直に言う事聴き過ぎたし、顧客側も要求上限上げ過ぎたよね
— 🎍八さん🐤@半可通 (@Hachi5963) 2016年12月25日
経営者からしたら、そんなことは分かってるが、それが出来ないから困ってるんだよ、という話なのでしょうが。
「日本の労働生産性が低い」系の議論って、殆どが顧客が値上げを受け入れれば解決する問題だったりします。でもあまりにデフレが続きすぎてそれがほとんど不可能になってるというのが最大の問題ですよね。
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/argument/mron1302-1.pdf
少し古いデータですが、日本のサービス価格は全く上がってないんですよ。まして、賃金にいたっては最近マイナスになってるときすらある。 私は株やってるから毎月CPI統計を日米で比較してますが、アベノミクス以降でもマイナスになるときが結構ある。
業種別はこちらですね。
http://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/bunseki/pdf/h13/h4a1203j048.pdf
通信やリースなど技術的確信に依るサービス価格低下はもちろん有りですが、運輸業などにおいてほとんど上昇が見られないというのはやばい。
ちなみに企業向けサービス価格の推移は月次で常に好評されているのでその気がアレば運輸業についての最新版のグラフ作れますので誰かやってください(笑)。全体としてみれば明確に2014年から「企業向けサービス価格」は向上しているのがわかりますが、はたして運輸業は……。
http://www.boj.or.jp/statistics/pi/cspi_release/
そもそもなんで今年になって急にこんなに問題になってるの?=サービス増量が問題?送料無料による配送コストが問題?景気回復に依る「人員確保」が問題?
佐川遅配問題。通販急拡大で個配急増、デフレによる独身共働き増加と核家族化の急速進行で再配送無茶苦茶増えた事、送料無料が通販店の売りになってて急増している配送コストが料金に転嫁出来ていない事が原因。そこにクリスマスの荷物増。これも荷主運送業者双方に余白と余力がないために起こってる。
— 青木文鷹 (@FumiHawk) 2016年12月25日
(ネット)通販拡大、世帯数の増加、サービスの多様化(指定時間など)による1配送あたりのリソースの増大などは今年に限った話では無いですが、人員確保の問題はこの1、2年の話でしょうね。雇用市場の回復とバイト単価の上昇は顕著ですから。https://t.co/OhwgZi2nn9
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年12月25日
全てのツケを従業員に背負わせるビジネスモデルは崩壊するとして、ではどうするか?
クロネコヤマトのファクトシートからとりあえず引っ張ってきた、取り扱い個数動向。各年年度(~3月31日)。これに時間指定や利用地域の広域化、スタッフの人件費なども合わせ考えると。 pic.twitter.com/gxj5f91F8X
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年12月25日
見方を変えれば居酒屋チェーンのWや少し前のすき家のワンオペ問題同様、デフレ時代のイケイケスタイルなビジネス様式が通用しなくなっている次第です。ある意味、時代の流れの中での動きであり、どのような対応を各方面が見せるかが見所です。https://t.co/LKLdee7e1E
— 不破雷蔵(懐中時計) (@Fuwarin) 2016年12月25日
ひたすらサービスは無料でやれ、もっと安くしろ、でもサービスの質を落とすなという根性や気合によるイケイケ経営の限界は、それ以前からワタミや大庄などの自殺者などで個別のケースとしては一部話題になっていました。
しかし企業単位で大きく問題とされたのはすき家問題がやはり大きいでしょう。第三者委員会を入れてその後労働問題はかなり改善した上で業績を上げました。その大きな要因は「値上げ」と「原料コストの低減」です。
復活「すき家」、業績急改善が止まらないワケ | 外食 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
すき家のブラック状態はかなり改善している印象を受けた – DetaraMe WEB
①以前、アルバイト募集の広告を見て応募した求職者が、外部委託の個人事業主として扱われたため、残業をしても残業代が払われず、労災もないなど労働者として扱われなかった問題については、すでに解決しており、現在は労働者として扱われ、残業代も支払いは行われている。
②労働組合については、ゼンショーユニオンがあり、アルバイトも含め全員が加入することになっている。アルバイトの採用説明時に労働組合加入説明がある。組合費は毎月200円と聞いている。組合を辞めた場合、アルバイトも辞める形になる。(ユニオンショップ制を採用しているようだ)
価格を引き上げつつ、過密労働による従業員離れやサービス低下を防ぐという形が取れれば、それはサービス利用者にとっても良いことのように思いますがそれができるかどうかが問題ですね。
今年に入ってからは国が企業を名指しでブラック企業指定したり
ブラック認定!?エイジス長時間労働の実態を元アルバイトが語る | なぜなにチャンネル
ブラック企業対象では、不可侵と言われていた電通が指定されたり、さらにブラックバイト問題もきっちり取り上げられたりしてきています。
【ブラック企業大賞2016】電通が大賞「何人もの労働者がこの企業に殺された」
玉石混交ではありましたが、やたらと「労働生産性」についての議論が多かったとしでもあったと思います。日銀の金融政策による景気刺激が限界を感じさせるようになり、いよいよ実態での改善が必要とされるという空気も高まってきているのも大きいかもしれません。
そんなわけで、おそらくこういう「ブラック企業なんとかしろ」の流れが一巡したら、その次には「顧客側が企業努力を受け入れる順番」=「すでに見えない形では進んできているけれど、はっきりとサービスの値上げを受け入れる時」がやってくると思います。
今年は暗い話題が多かったし、来年以降も厳しい時が続くと思いますけれど、何かしら希望が見える展開になってほしいところですね(他人事)