評価なし(個人的評価★★)
え、なにこのマンガすごい。中身がなさすぎて逆にすごい好き。
真っ暗な校舎に閉じ込められ、救助を待ち続けるクラスメイトたち。終わりの見えないサバイバル生活によって心まで蝕まれ、対立と混乱が広がっていく…。
そして校舎の地下で起きる、さらなる異変! 絶体絶命の状況で、彼らは生き残る道を見つけられるのか…!?
こ れ は ひ ど い 。
面白くないということが問題なのではなくて、作者のキャラに対する向き合い方がひどい。
先に描きたいことというか結論が決まっていて(極限状況での人の思考や、人間が無社会状態からどうやって秩序を作っていくかなど)
それに合わせてシチュエーションやキャラを作ったのだなぁという感じがありありと伝わる。
しかも、10人のうち一人は、作者を代弁させるキャラが登場しており、
そのキャラクターは、なぜか突然のサバイバル状況に陥ったにも関わらず、全くの無関心。
歴史家を気取りながら他の9人が愚かな争いをしているさまを観ながら「これは王権の誕生だ」とか「大統領制が誕生した」などと論評していく。
そういうのは地 の 文 で や れ。
それならそれで最後まで傍観者気取りでいればいいのに、最後に残った登場人物に余計なことを吹き込んだり、
本来助からない人間を助けたりとご都合主義的な展開の道具として使用する有様。
別にこの作品にリアリティなんて求めちゃいませんが、それにしてもちょっとひどすぎませんかね。
キャラクターは、ストーリーの完全な奴隷であり、全く作者の愛情を感じない。
展開がすでに決まっていて(閉鎖区間で全滅すること)、それに合わせてキャラクターが都合よく歪められていく様を観ていると、メタいけど、キャラクターがかわいそうになってくる。
「Re:Creator」を観た後だからというのも有るけれど、登場するキャラクターに対して、同情したくなってしまった。
しかも、キャラを犠牲にしてまで描きたかったことが、身もふたもないというか、何の希望もないというか。
できの悪い、togetteのセルフまとめを読んだような気持ちだ。
マジで、読んだ後の「時間の無駄だった」という徒労感は最近呼んだ中でもずば抜けて高いかもしれない。
原作ではこういう話だったらしいので、マンガ版のシャクが足りなかったのかな。
極限状態での人間の恐ろしく愚かな思考と行動や、私達の友情や愛情といった人と人を繋ぐものがいかに「状況」によって守らているかなど、哲学的示唆がこの下巻には込められています。人と人との関係が根本的にはとっても脆弱なものなのかもしれないいう感想を持ちました。親友の絆、親子の絆、恋人の絆。こういう絆が成立しているのは、今私達が暮らす「状況」に支えられているからだ、そんな示唆がされています。
みんな、こういう話が読みたいなら「Swan Song」オススメだぞ!
この作者さん、人間の闇みたいなのを描くのが好きなのかな?
学校裏サイト (アルファポリス文庫) | ||||
|
殺人鬼(サイコパス)狩り | ||||
|
最後の医者は桜を見上げて君を想う[Kindle版] | ||||
|
自分の余命を知った時、あなたならどうしますか?死を肯定する医者×生に賭ける医者。 対立する二人の医者と患者の最後の日々――衝撃と感動の医療ドラマ!
あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが、副院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。対立する二人が限られた時間の中で挑む戦いの結末とは? 究極の選択を前に、患者たちは何を決断できるのか? それぞれの生き様を通して描かれる、眩いほどの人生の光。息を呑む衝撃と感動の医療ドラマ
私は苦手だけど、15万部売れてるらしいので、読ませる文章を書ける人。。。のはず。
最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常―[Kindle版] | ||||
|
入試倍率は東大の3倍!卒業後は行方不明者多数?才能勝負の難関入試を突破した天才たちは、やはり只者ではなかった。口笛で合格した世界チャンプがいるかと思えば、ブラジャーを仮面に、ハートのニップレス姿で究極の美を追究する者あり。お隣の上野動物園からペンギンを釣り上げたという伝説の猛者は実在するのか? 「芸術家の卵」たちの楽園に潜入した前人未到の探検記。
全14学科を完全制覇!非公式「完全ガイド」誕生。謎に満ちた「芸術界の東大」に潜入した前人未到、抱腹絶倒の探検記。
この作品はタイトルやあらすじ見たらめちゃくちゃ面白そうですごい興味あるのだけど、この「暗黒学校」の出来がいまいち過ぎてちょっと悩むな……。