頭の上にミカンをのせる

マンガアニメ大好き兼業投資家の日記です。WORLD END ECONOMiCAアニメ化のCFを応援しています。

「今後コミケで脅迫が起きたらどうするんだ?開催中止か?」を考えるための「コミケ開催危機の歴史」のまとめ

なるほど。山田太郎の発言に対してはてなブックマークやtwitterで意味不明な曲解をしてる人があまりに多くて「???」となったのですが、こういう物言いをしている人たちなら、山田太郎の発言が脅迫めいたやくざ論法に聞こえるのかもしれませんね。(自分が普段からそういう「俺たちの言う通りにしないとお前らが不利益にあうぞ」というメッセージングを平気で行っているから相手もそうだとおもっちゃうカイジ現象)

キャラクタースリーブコレクション 逆境無頼カイジ 「カイジVS利根川」

キャラクタースリーブコレクション 逆境無頼カイジ 「カイジVS利根川」

さて、このツイートについては、はてブコメントはいろんな指摘があって参考になります。私は党派性が強すぎて知能指数がマイナスまで突き抜けてるときのはてブは大嫌いですが、一方でこういういい面があるのでやめられないところありますね。


あいちの場合は、そもそも官民連携が全然取れてない脆弱性があるし、脅迫はあくまでダメ押しであるのに対してコミケは今までの積み重ねや実績があるんだから津田ごときと一緒にするんじゃねえ、という意見もあるとは思うのですがそうはいっても実際この問題は今年じゃなくても今後考えていく必要があると思ういます。今までのコミケの歴史や対応をちゃんと確認しておきたいところです。


とりあえず自分がさっと見返せるようにまとめておきます。 

ほかにもこういう大きな事件があったよ!よというものがあればぜひぜひツイッターやはてブで補足をお願いいたします。 皆さんも、コミケについて今後こういう話が出てきたときは、これらのコミケの歴史を踏まえたうえで議論してほしいなと思います。


全体の概要を大雑把につかむにはこの記事

www.comiket.co.jp
https://www.buzzfeed.com/jp/yuikashima/comiket01

昔は女性7割、男性3割ぐらいで女性が多かったんですが、当時に比べたら男性が増えました。でも、サークル数は女性の方が未だにやや多いですね。

里見:アキバブームの影響からか、同人誌文化って男の子のものだと思われがちなんですけど、もともと女性の方が多いんです。同人誌文化って「女性ファンが多いもの」と「男性ファンが多いもの」のブームが交互にやってきていたんです。とはいえ、今や女の子、男の子って区切りも曖昧になっていますけどね。

現在は海外の人の迷子などが問題になっているらしい。



1991年 宮崎勤事件(1989年)以降のマスコミによるオタクバッシング・有害コミック騒動の余波で「幕張メッセ追放事件」が起きる

ja.wikipedia.org

当時、1989年に起きた宮崎事件の影響によるオタクバッシングや、1990年8月に和歌山県田辺市の主婦による「出版物の行き過ぎを規制するよう行政当局の対策を強く促したい」という旨の投書が地方紙「紀州新報」に掲載され、これを契機として主婦を中心とする住民運動に発展して性描写を含む青年向けコミック誌を警察・行政に持ちこんだことに端を発する有害コミック騒動の流れが続く中、1991年2月、男性向け同人誌を委託販売していた東京都内の書店、「コミック高岡」・「まんがの森」新宿店・「書泉ブックマート」の店長及び店員が猥褻図画販売目的所持で警察の取締りを受ける。また、『ミニーズクラブ』等美少女系同人誌サークルが摘発を受ける。この他印刷業者なども含め女性3人を含む総計75人が逮捕または書類送検されている[5]。

そういった最中、幕張メッセを管轄する千葉西警察署に届けられた拾得物の中に無修正の同人誌が含まれていた。この同人誌を問題視した千葉西署は、コミックマーケット準備会(以下準備会)と幕張メッセに対し事情聴取を行った。春頃、宗教団体関係の催事(例:夏に開催されるエホバの証人の地区大会)について会場の貸し出しを認めないなど社会的認知度の高いイベントへの貸し出しを優先する方針をとっていた幕張メッセはこの事情聴取を受けて、すでにコミケの開催告知やサークル申込が済んでいたにもかかわらず、使用拒否を通告した

戦国コミケ原書

戦国コミケ原書

この件に関しては、無修正の同人誌などの問題もあったから一概に不当なバッシングとは言えないけれど
バッシングによって行政や会場提供者に圧力がかかると開催そのものが危ぶまれるというのは30年近く前に経験済みということですね。
www.tyoshiki.com
www.tyoshiki.com



1998年 時限発火装置事件

blog.livedoor.jp

・犯行動機は「自分に似ているキャラをいじめられているのでやった」「好きなキャラがけがされているのが許せなかった」など、特定作品の同人誌への恨みが原因だった。
・犯人の精神鑑定の結果、責任能力なしとなり事件として立件できず。損害賠償もとれなかった。
(責任能力があれば数千万円規模の請求ができたはず)

今もコミケ行われている「参加者全員に不審物チェックを促す放送」のきっかけになり、
「警備員を増員せざるを得なくなった原因」にもなった事件であり、現在に至るまでコミケに深い爪痕を残しています。


<ここから10年の間にも何かあったと思うんですが、だれかご存じの方いたら補足をお願いいたします……>

コミケと直接関係ないけど記憶に残ってる3つの事件を紹介しておきます。

2002年 松文館裁判

ja.wikipedia.org

2002年、「松文館」から発行された成人向け漫画が猥褻物にあたるとして、同社の社長貴志元則、編集局長及び著者である漫画家のビューティ・ヘアが逮捕された。

「蜜室」だけが特別取り上げられた理由を、検察側は裁判の中で「絵が上手すぎるから」と説明した。また、この漫画では生殖器を作画した部分には、範囲の40%に当たる面積を黒く隠蔽する「網掛け」が自主規制として行われており、これは成人向け漫画のなかで一般的な水準、ないしは厳しい方だった。取調べの際に検察官が「争うなら社員を全員逮捕するぞ」「文句を言うなら釈放を取り消すぞ」と脅したり、警察が「認めなければ社員や家族を全員逮捕して、マークして何度でも逮捕してやるぞ」と脅すなど、人権を無視した違法な捜査が行われていたとの証言が存在する

裁判後、局部の修正の強化が各社でなされ、モザイク修正・黒ベタ修正・ホワイト修正などが施され、局部が一部または全部が見えない状態が一般的となった

コミケにおけるモザイク処理などのチェックはこれ以前から厳しかったのかな?


(コミケには直接関係ないけど)2007年 京田辺市警察官殺害事件によるNiceBoatは覚えてる

京田辺警察官殺害事件 - Wikipedia
「スクールデイズ」「ひぐらしのなく頃に解」 アニメ休止は「過剰反応」? : J-CASTニュース

一部メディアは、少女が中学2年以降からゴシック・アンド・ロリータ(ゴスロリ)に興味を示すようになり、犯行時もそれらの服を着ていたと報じた[10][3]。また、同年9月24日には、長野県で少年が斧で父親を殴打し負傷させる事件が発生し、逮捕された少年は、テレビで京田辺の事件を見て斧を凶器に選んだと供述している[11]。また、東海テレビ、チバテレビなどで放送されていたアニメ『ひぐらしのなく頃に解』や、独立UHF局などで放送されていたアニメ『School Days』が本事件を想起させるとの理由で、数局で放送が打ち切られた

この時も若干コミケに圧力がかかってたような気がする……。


2007年 会津若松母親殺害事件

会津若松母親殺害事件 - Wikipedia
この事件以降「青少年育成条例」の見直しの議論が勢いを増し、2010年の東京都条例改正につながるとかつながらないとか?



2008年 秋葉原事件 アキバのホコ天は中止になった後再開された

ja.wikipedia.org

通り魔事件は、事件当時秋葉原で実施されていた歩行者天国にも悪影響を与えた。事件発生を受けて、千代田区と万世橋警察署、地元町会で歩行者天国のあり方を検討することとなり、毎週日曜日および祝日の12時から17時まで中央通りで実施していた歩行者天国の当面の中止を、東京都公安委員会が決定した[注 4]。

その後、自治体や地元町会・商店街の検討会により、住民によるパトロールの実施・監視カメラの設置、安全に関する協定の制定など防犯体制の案がまとまり、2010年(平成22年)の夏休みをめどに再開することを予定していた[61]。しかし警察庁から、地元からも警備要員を出すように要望があり、その体制がまとまらなかったことから、歩行者天国の再開時期が報じられては延期という状態がしばらく続いていた[62]。最終的には、路上パフォーマンスを警戒する警備要員を一定数、常時巡回させる計画でまとまり、地元住民の同意もほぼ得られたとして、2011年(平成23年)1月からの歩行者天国再開を、2010年(平成22年)12月中に東京都公安委員会に諮ることとなった[63]。

歩行者天国の再開
その結果、毎週日曜日のみ、実施時間を13時から17時(4月以降は18時)まで[64]とし、実施区間も従来より200メートル短縮したうえで、2011年(平成23年)1月23日より歩行者天国が再開されている[65]。また、歩行者天国実施中は事件再発防止の観点から、事件が発生した交差点への車両の進入が禁止となった。再開は試験的なもので、期間は2011年(平成23年)6月26日までを予定していたが、2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による余震や計画停電が懸念されたため一時中止[66]された。その後、計画停電の影響が薄れたことや地元商店から再開の要望が多かったため4月17日より歩行者天国が再開された[67]。

秋葉原事件 加藤智大の軌跡 (朝日文庫)

秋葉原事件 加藤智大の軌跡 (朝日文庫)



2010年12月 東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案可決

改正案は、「違法な性的行為や近親相姦を、不当に賛美し又は誇張しているかどうか」を規制の基準とし、「非実在青少年」という用語を削除した。以下の改正内容は犯罪となる性交又は性交類似行為の描写を規制の対象とすることから、「非実在性犯罪」や「非実在犯罪」規制と呼ばれる。
児童ポルノの単純所持禁止の努力規定は削除され、また「青少年性的視覚描写物」に相当する箇所は「青少年を性欲の対象として扱う図書類等」(ジュニアアイドル写真集を指す)に置き換えられ、創作物に関する箇所は削除されている。12月15日に「作品に表現した芸術性、社会性などの趣旨をくみ取り、慎重に運用すること」という附帯決議が為され(附帯決議案は民主党、自民党、公明党の総務委員会メンバーの連名で提出)、賛成多数で可決された

図書類の発行、販売又は貸付けを業とする者並びに映画等を主催するもの及び興行場を経営する者は、図書類又は映画等の内容が、次の各号のいずれかに該当するものと認めるときは、相互に協力し、緊密な連絡の下に、当該図書類又は映画等を青少年に販売し、頒布し、若しくは貸し付け、又は閲覧させないように努めなければならない。

第二項 漫画、アニメーションその他の画像(実写を除く。)で、刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を妨げ、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの。

非実在青少年◆読本 (ロマンアルバム)

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非実在青少年〈規制反対〉読本

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マンガはなぜ規制されるのか - 「有害」をめぐる半世紀の攻防 (平凡社新書)

マンガはなぜ規制されるのか - 「有害」をめぐる半世紀の攻防 (平凡社新書)


2012年 黒バス脅迫事件  黒バス関係のサークル参加が制限される。犯人は懲役4年9か月

ja.wikipedia.org

11月、12月22日・23日に開催されるジャンプフェスタ2013の会場である幕張メッセに脅迫状が届いた。脅迫状は『黒子のバスケ』関連のステージ・イベント・展示・商品販売の中止を要求し、集英社は来場者の安全を最優先するとして中止を決定した[14][15][9]。
12月29日から31日にかけて東京ビッグサイトで行われる同人誌即売会「コミックマーケット83」において、『黒子のバスケ』に関わる同人誌やグッズの販売の中止を決定した[16]。これは10月29日にコミックマーケットを主催するコミックマーケット準備会に対して「『黒子のバスケ』のサークルをコミックマーケット83に参加させない」ことを要求する脅迫状が届いたこと、他の同人イベントやジャンプフェスタ2013での『黒子のバスケ』関連イベント・グッズ販売中止、会場側から以後の東京ビッグサイト使用が困難になることの示唆を受けてのものである[16]。コミックマーケットには過去にも脅迫などがあったが、サークルの参加が制限されたのは初めてのことである[17]。

togetter.com

この事件ではさらに脅迫がエスカレートしていき、意外とこの手の犯人は捕まえるのが難しいことが明らかになってしまった。

『黒子のバスケ』関連の菓子に毒を入れて置いたことが示唆されており、商品の取り扱い中止・撤去を要求していた。これを受けてセブン-イレブンは該当商品を店頭から自主回収・撤去した[25][26]。同様の脅迫状は菓子を取り扱うサークルKサンクスや製造元のバンダイにも届いていた[26]。封筒の消印は最初の文書発見からちょうど1年後となる2013年10月12日であった[27]。ファミリーマートとサークルKサンクスは、10月下旬に発売予定だった『黒子のバスケ』の一番くじの販売を取り止めた[28][29]。
回収された菓子のうち、セブン-イレブンから回収されたものの中の1つから、致死量の100分の1程度のニコチンが検出された

TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブに対して脅迫状が届いた。脅迫状には「11月3日までに黒子のバスケの関連商品を撤去しなければ客に危害を加える」と書かれており、これを受けてカルチュア・コンビニエンス・クラブは、TSUTAYA全店の『黒子のバスケ』関連のコミックス・DVD・CDなどの商品のレンタル・販売を取り止め、撤去を決定した[24][33]。同様の脅迫状は他の書店にも届き、有隣堂、リラィアブルも同様に撤去を決めたが[34][35]、紀伊國屋書店、ジュンク堂書店、三省堂書店、宮脇書店はいずれも撤去などの対応はしていない

生ける屍の結末――「黒子のバスケ」脅迫事件の全真相

生ける屍の結末――「黒子のバスケ」脅迫事件の全真相

今から思うと、この時点からすでにかなり危険な状態になっていたのだなと。ちなみにこの事件の犯人は2020年に懲役刑が終わるので、ちょうどオリンピックの年に解放されることになりそうですね。あれだけ迷惑をかけておいて、毒による殺人未遂まで起こしているのに懲役4年9か月とは……。




<この間も何もなかったはずはないと思ってますが誰かご存じの方いらっしゃいませんでしょうか>




2019年7月 京アニ放火事件

ja.wikipedia.org

2019年7月18日の午前10時半ごろ、京都アニメーション第1スタジオに当時41歳の男が侵入、ガソリンを建物1階や従業員などにかけライターで着火し、火災、爆発が生じた。建物は全焼し、死者を含む多数の被害者を出した[4][5][6]。当時スタジオには従業員を含め74人がいたが[7]、事件現場で33人の死亡が確認され、35人が怪我を負い病院に搬送された[6][1]。搬送された病院で2名が死亡し、7月29日時点で死者は35名にのぼる[8][2]。怪我を負わなかったのは6人に留まる

事件発生後、これに関連・便乗した事件が発生した。

・2019年7月23日、広島県東広島市のホームページの問い合わせフォームに、「私の部下が実行した京アニ放火はお楽しみいただけましたか」と当事件について触れた上で、「午後3時半までに丸山穂高議員[注 5]の謝罪会見を開かなければ24日午後に市役所と市内の学校にガソリンを散布し火を付ける」等とする投稿があり、広島県警察本部は威力業務妨害などの疑いで捜査した[155][156]。
・2019年7月25日、北海道札幌市にて、派遣会社の社員が元派遣先施設の上司に対し、「京アニの北海道版になるかも」などと脅迫するメッセージを送信したとして、北海道警察本部札幌中央警察署に逮捕された[157]。
・2019年7月26日、埼玉県川口市にて、無職の男が川口税務署の職員に対し、「職員に会わせろ」「会わせないのであれば京アニの事件のように川口税務署にガソリンをまいて火をつけるぞ」と電話で脅迫したとして同月28日に逮捕された[158]。
・2019年8月3日、愛知県で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」に関して、大村秀章愛知県知事は、一部展示物への批判的な意見の中に「撤去しなければガソリン携行缶を持ってお邪魔する」というFAXがあったと明かし、記者の質問に答えるかたちで、この事件を意識したものだと考えていると語った[159]。




逆に、コミケはこんな風に認められてるんだぞ!っていうのもまとめが読みたいです。

www.comiket.co.jp

基本的にこういうの批判したがる人ってオタクを見下してるから強気なだけで特に知識や理論建てがあるわけじゃなくただマウントしたがりなかわりに「権威」にはクッソ弱い人が多いので、こういう実績つくりは大事だよね。