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「五等分の花嫁」13巻 ものすごい美少女ゲームの構造に忠実な作りの作品でしたね……

www.tyoshiki.com

アニメ放映後は全然読んでませんでした。この作品は古き良きエロゲっぽい作品だなぁと思ってたので、アニメ放映後の部分は完結してから読もうと思っていました。

ところが、勘違いしており、完結は14巻だったみたいです(´・ω・`)

ただ、まぁ風太郎が誰を選んだかというところまでは描かれましたね。一応ネタバレはせずに感想書きます



五等分の花嫁(13) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(13) (講談社コミックス)

  • 作者:春場 ねぎ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: コミック



古き良きエロゲと同じ構造

この作品は「ヒロイン毎にに紐づけられた問題」があり、その問題解決」がそのまんまエンディング分岐になるタイプの古き良きエロゲと同じ構造を持ってます。


たとえば私が5人の中で一番好きなのは二乃でしたが、彼女の場合のセントラルクエスチョンは「養父との関係性」でした。


主人公の性格もそれに適した「問題解決型エロゲ主人公タイプ」となっています。


そう考えると、構造的に明確にメインヒロインがどの娘で、どの娘がサブキャラかが綺麗に設計されてますよね…。

「ニセコイ」や「僕勉」がそのあたりの設定がかなりふにゃふにゃなのと比べたたら、すごくカチっとしている。


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「五等分の花嫁」3巻 



と考えたときに、ものすごい露骨に一人だけ差別化されているキャラクターがいました。

ぶっちゃけ、一人だけAirにおける観鈴ちんなみの優遇要素がありましたよね。

他のキャラが全てセントラルクエスチョンを消化していく中、一人だけその要素をを未消化のままで最後の選択に入りやがりました。

(真っ先に二乃のセントラルクエスチョンから片付けられてしまって悲しかったよ私は……。)



そんなん物語的に「この要素を消化するためにこのヒロインを選ばなければいけない」になっちゃってるやん。

こんなんエロゲやってた勢からしたら、ネタバレも何ももうお前隠すつもりないやろ、ってくらい露骨でした。選択のシーン全くドキドキしなかったよ、、、ここまで露骨なら、風太郎がそのメインヒロインを特別に好きになる描写をいれればよかったのに。


中途半端に最後まで誰かわからないという体裁で描こうとしたせいで14巻で説得力のある着地の仕方ができるのかちょっと不安です。


もちろん、〇〇の願いは全員が一緒でいること、なので「姉妹みんなでふーたろう君を五等分」なんて展開はありえなくもないですが、そういうのは求めてませんしやめてほしいなと。



「過去にとらわれない」「自分の心に素直になる」がテーマのはずだったのに、あまりにも「過去」が強すぎる問題。

正直、物語の構造と、物語のテーマがバッティングしてしまってるような印象はあります。

本当なら、全員の過去も含めてまったいらに並べて完全に「公平」な状態で最終選択に入ってほしかった。

せめて、こういう結末になったのであれば、「過去」を決め手にしないでほしいなと思います。

でも、当たり前だけど完全に公平なんてことはありえないよね。

だからこそみんな、他の姉妹を大事に思いながらも、出し抜いて選ばれようと努力し続けたわけだし。


でも結局初期設定の重さが勝ってしまうというのであれば、見てないけど噂で聞くバチェラーのシーズン3みたいにならないか心配。



後は何度も描かれていた「愛があれば全員見分けられる」という、うみねこのなく頃にみたいなところも散々引っ張ってきたので、ちゃんと回収してほしいですね。




「主人公が誰を選ぶか」という部分はともかくとして、五人姉妹の絆を描いた部分は本当に素晴らしかった。

そういう意味で、主人公が五人姉妹のうちだれを選ぶかという部分については少し不満がないわけでもないですが、そんなことが気にならないくらい、この作品は読んでてすごく楽しかったです。


この作品は構造はオーソドックスでもヒロインが5つ子であるという唯一無二の特性があります。つまりヒロイン同士が至近距離で殴り合う。絶対にフェイドアウトできません。他の相手にボコボコにやられてグロッキーになったり、諦めそうになってもそのボコボコにした相手に支えられてまた立ち上がります。

この至近距離インファイトな感じが良かったです。「何度も五人姉妹が喧嘩して、そのたび絆を確かめて困難を乗り越えていく様子」を見るのがほんとに好きだった。

フータローもいい主人公ですが、あくまでメインは5人姉妹で、フータローはそれを支える側なんだという構図になっててとても良かったです。


5人姉妹たち、最初はホントしょうもない姉妹内でのゴタゴタでさえなかなか解決できないポンコツばっかりだったのに、最後の学芸祭ではここまで来たか、、、ってシーンをたくさん見せられました。ベタかもしれないけどこういうのぐっとくるんだよなあ、、。なんというか、「我が子というか孫を見てるような気分」で楽しんでました。


そして、その仲直りしていく中で特に積極的に動いていたのが二乃(と四葉)でした。

最初こそ一番面倒なやつだったかもしれませんが、途中からは誰よりも強い姉妹の絆を大事にする気持ちをストレートに表し、五人姉妹の変化をぐいぐい引っ張っていました。

というか露骨な恋愛戦争に突入したのはだいたいニ乃のせいよねw 主人公に一番早く告白したのも二乃だったし、積極的だったのも二乃だったように思います。



ほんとニ乃はいいキャラでした。大好き。こういうキャラクターだからこそ、物語構造重視だと絶対勝てないのもわかっていましたが、そういうのも含めて、頑張れー頑張れーって思いながら見てました。


五人そろってる並びの順番を適当にチェックしてみる(後で追記します)

五人娘が並んでる構図の絵でも、たいていの場合は二乃が真ん中にいたような気が何となくしたのでどうだったかなーと思って確認してみようかなと思います。

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「五等分の花嫁」3巻 19話


1話  12345、14532
2話  52314
1巻おまけまんが 25341

7話  32541
8話  35124、23541
12話 13245
14話 23541 
15話 53421
19話 43512、25341、53412、12543
22話 14532
23話 25413


キリがないのでこの辺で……