頭の上にミカンをのせる

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小手川 正二郎さんのフェミニズムの記事、あまりにも悪文が過ぎると思う

私、ここ半年の間で読んだネット記事の中でこの記事ダントツの悪文だと思うんですけど。

gendai.ismedia.jp

記事の主張は置いといて、文章としてこれほどの悪文はめったに見かけないレベルだと思うんですけど。

この記事センター試験の文章に出されたら私全滅する自信あるくらい可読性が悪いと思うんですけど。

はてブの皆さんこれストレス感じずに読めたんですか?

読んでてイラっとしたって人私以外にいないの?

みんなこのくらいは平気で読めるの?


主張内容はフェミニズムあるあるなのでいいとして、それにしても文章がひどすぎると思うんですけど

男性が自分たちの視野からこぼれ落ちる「現実」を見る目を養うのにフェミニズムが有用かつ必要であり、男性たちが「現実」に向き合うためには「口をはさまずに」女性や性的マイノリティの人々の声に耳を傾けねばならないと論じた。
というのも、男性たちは往々にして、女性たちの感情や訴えに接した際、「気にしすぎだよ」とか「でも客観的に考えると…」などと口をはさんで、彼女たちが生きている現実に向き合おうとしないからだ。

大事なことなので繰り返しますけど、私が気にしてるのは文章の可読性の低さであり、主張の是非は今は問題にしてません。

これ独り言ならいいんですけど、その割にはいろいろと押しつけがましいし、その割には説明しないしすごいモヤっとするんですが……。topisyuさん召喚したくなるくらいにはひどい。


小手川 正二郎 國學院大学文学部准教授

1983年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(哲学)。専攻はフランス近現代哲学、現象学。現象学の観点から、性差・人種・家族・責任などの問題に取り組んでいる。著書に『現実を解きほぐすための哲学』(トランスビュー、2020年)、『甦るレヴィナス――『全体性と無限』読解』(水声社、2015年)、共著に『フェミニスト現象学入門』(ナカニシヤ出版、2020年)など。

始めてお名前拝見しましたが、現代ビジネスさんは、主張以前の問題としてこの文章でOKだと思ったの?って言いたくなるくらいには読んでてイラっとしました。

はてブ見る限り、主張の是非はともかくそこまで記事に違和感感じてる人もいないみたい。私がおかしいというのであればそれはそれで良くて、でも個人的にはみなさんがこの記事の文章に違和感関してないのかどうか確かめておきたいです。




まず何にモヤっとしたか


例えば2ページ目から3ページ目へのつなぎ方とかですね。

2ページ目から3ページ目への遷移のところで<「どうしたら口を挟まない」ができるのか>と書いてるじゃないですか。

そうしたら当然その答えが次のページに書かれてると思うじゃないですか。




そしたら次のページに書いてる内容これだけなんですよ。

自分のこうした態度に向き合い、それを異なる角度から理解し直すことを可能にしてくれたのは、信頼する女性研究者たちから教わった「性にもとづく差別や搾取や抑圧をなくす運動」(ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの』)としてのフェミニズムであった。


そしていきなりこのような文章が続く。

以下では、男性の側からの一方的な断定がなぜ可能となり、いかなる効果を生んでしまっているのか、そして「口をはさまずに」耳を傾けるとはいかなることなのかについて考えてみたい。


これだけでもう話題変えちゃうの?

良くわからんけど、「どうしたら口を挟まない」ができるのかの答えは、説明はしないけどフェミズムだってことが言いたいの?




ってなりません? みなさんここ読んで違和感とか消化不良感ありませんでしたか? 私はめっちゃモヤっとしましたが。




しかもここから持ち直すなら一部だけおかしいのかなで済ませられるのですが、続く部分でさらに違和感が増します。

「口をはさまずに」耳を傾けるとはいかなることなのかについて考えてみたい。

という話題に移るのはいいとして、こっちはこっぢ記事の続きを見てもまたちゃんと読めるように書いてない。



男性特権の話をいろいろごちゃごちゃと書いて2ぺージ後にこういう話はしてます。一応これが答えなんでしょうね。

男性たちが女性や性的マイノリティの人々のことを真剣に知ろうとするなら、一方的に意見を求めるのではなく、まずは彼女たちが安心して、話を遮られることなく語れる場をつくることから始めなくてはならない。


この主張自体は特に異論はないです。そこに文句が言いたいわけじゃない。





でも、先に自分が読者に対して設定した「考えてみたい」っていう予告をちゃんと回収しながら話進めてくださいよ。

先にこういう記述をしたいなら、たくさん書いてから回収する手前で「以上の話をもとにして『「口をはさまずに』耳を傾けるとはいかなることなのかについて考えてみたい。」って書けばよくないですか?

或いはせめてこの結論まで来た時に、「これが先ほど立てた問い答えだ」みたいに導線引っ張ってほしいんですけど。





この要求ってそんなに欲張りですか?

なんでこんなに読者に対してアンフレンドリーな書き方をするんですか? 本当に読者にちゃんと伝えるつもりで文章書いてますか?

私は、誰に向けても書かれていない独り言を読まされてる気分でした。私は何かを書かずにはいられないけど誰にも読まれたくないときにあえてこういう意地悪な書き方します。小手川さんもそうだったのですか?

授業で教える時もこんな話の構成で説明してるんですか? 私が生徒だったらガチで泣きますよ?



あとですね。いろんなものが「自明」として検証もなく事実のように語られてるんですが、哲学ってそんな雑な学問なんですか?

男性たちのこうした態度は、女性たちの様々な声——痴漢被害やセクハラ被害への怒り、就活や職場で化粧やパンプスを強いられることへの抗議、結婚時に姓を半ば強制的に変えさせられることによる不利益や不都合への嘆き、男性たちの同性愛嫌悪やトランス嫌悪に苦しむ声——に向けられてきた。

うーん?? なんで主語が全部男性なん?これ女性はこういう態度と無縁なの? 

反例山ほど出せますけど。

いっちゃなんですけど「男性特権」という筋立て自体がなんかおかしいんじゃないですか?

こういう態度を全部男性特権と結びついて語ってるけどそんなに単純な話なの?

フェミニズムってそんなに雑な学問なんですか?

自分が「男性特権」という話をしたいがために、女性側の不都合な点をすべて捨てて語ってますよね。

いっちゃなんですけど、下記の青二才さんと同じくらいテーマに対する態度が雑な文章だと思うんですけど。

web.archive.org

なんでこの文章でOKだと思ったんですか?


自分が記事中で立てた問いに対してはちゃんと記事中で自分の言葉で説明してほしいんですけど


最後のページも、今までの話の流れとのつながりが弱いですよね。

とにかく説明もなくいろんな文献から結論だけもってきて自分の文章の権威付けしまくってるけど自分自身では自分が立てた問いに対してすら記事中でもろくに説明してなくないですか?

一回目だしいろいろ語りたいことが多すぎた結果としてそういう書き方をしなければいけなかったとかあるのかもしれないんですけれど

フェミニズムというものをよく知らないまま、それに漠然とした反感や恐怖の念を抱いている学生も少なくない。だが、そうした学生であっても、フェミニズムが誰かを否定したり攻撃したりするものではなく、むしろ自分自身の「なかったこと」にされてきた感情や経験をもう一度信じ、それらを抑え込まずに言葉にして、他人と分かちあうことを可能にするものだと知れば、フェミニズムを恐れなくなる。

これが言いたかったのだとしたら、小手川先生のやってることは逆効果じゃないですか?

自分で自分が書いた文章読んでみて、これ読んだ人が「フェミニズムは素晴らしい」って思うと思いますか?

他の人はどうかわからないけれど少なくとも私は「こういう雑な文章で人を説得しようとするフェミニズムは怖い」と思いました。




何度も言いますけど別に別に結論には反対してません。文章がひどすぎるといいたいだけです。

私はこの結論には何の異論もありません。

男性たちが女性や性的マイノリティの人々のことを真剣に知ろうとするなら、一方的に意見を求めるのではなく、まずは彼女たちが安心して、話を遮られることなく語れる場をつくることから始めなくてはならない。


私は以前こういう記事を書きました。
www.tyoshiki.com

男性というのは主語が大きすぎるにしても、

現代の社会において「男性の権力が強い場において、男性が女性に無自覚にマウントをとる」というようなケースは多いと思うし、私もそれは問題だと思ってます。

でも、それを言いたいだけならもう少しわかりやすくシンプルに書けばよいですよね。そこを自分の言葉で説明するでもなくごちゃごちゃと勲章のように引用を多用して話をぶった切るし、自分の言葉での説明はつながりを意識してないわでほんとにひどいと思います。もうちょっと読み手のこと考えてほしい。






(ここからは蛇足)
あえていうとここで問題とされるべきは「その場におけるマジョリティがマイノリティにマウントをとる」という構図だと思うというツッコミはできそうですが。


例えば、はてなという限界集落においては、一時期フェミニストの声が大きくなりすぎて、自らをマイノリティだと思ったはてなフェミニストの人がいろんな記事に対して、異論にはまったく耳をかさずじぶんたちの意見に従わないやつらには何を言ってもよいと集団で暴言を投げかけたりいじめのような行為をしていました。
やりすぎたせいではてな内でも風向きが変わって今はだいぶおとなしくなりましたが、一時期は本当にひどいものでした。北斗の拳の火炎消化器モヒカンみたいでした。

このときの経験から、男性・女性という単純な対立構造で諸問題を単純化してしまうと、女性がマジョリティ側になった時に今度は女性側が差別を行うようになるだけなんだなと感じています。




また、現在はまんべんなく男性が女性に対してマジョリティの立場を確保できるような時代ではありません。

もっと状況ごとに緻密な議論を行い、状況によっては「女性側が男性側を差別している」ような部分にもメスを入れていくのが今後のフェミニズムの役割のはずです。
最近でいえばキッズラインのような事例についてもきちんと論じてほしい。


フェミニズム自体は今後もますます重要になってくると思っておりますが
かといってもう男性にすべておっかぶせることで問題を単純化させるような小学生並みの知性に向けた雑な議論は大学で教える必要がないと思います。

大学ではもう少し緻密な議論を行ってほしいものだと期待しております。

現実を解きほぐすための哲学

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