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Tさんのためのブログ基礎001:まずは伝わる文章を書くための3つのルールの紹介から

www.tyoshiki.com


の続きです。とにかくTさんという一人に説明するつもりでブログの基礎的なところをおさらいしていきます。



といいつつもどこから書き始めようか悩み、4記事ほどボツにしています。*1

実際に問題があった記事を添削するときはすらすら言葉が出てくるのですが、なんもなしの状態から説明するのは難しいですね。



結局、一番実用的なところからスタートして、徐々に細かいところを説明していくことにしました。


自分が読者の立場になった時に、まずこの3点が満たされていないブログは読む気がしなくなるよね、というところから

まず、この3つさえできれいれば、あとの細かいところは後回しでもOKという必須のルールを紹介します。


①読者に新しい情報を伝えたいときは、まず全体を意識して、面積が大きい順から伝える
 細かいところを説明して全体をイメージさせるのは上級テクニックだからやめろ。
 とにかく、読者が興味を持って前のめりになってくれる前から読者に頭を使わせるようなことをしない。
 まず読者が話題に興味を持てるようになるところまでは、効率よく情報を提供する。

②読者になるほどと思わせる「論拠」を明示する。慣れないうちは文字数が多くなっても良い
 説得力がある話は「論拠」がすべて。論拠を示さず、自分の感覚ですごいすごいだけ言っても自分を知らない人には何も伝わらない。
 そして、「論拠」を確かなものとするためには「事実」→「考察」→「意見(すごい!とかおすすめ!)」まで述べなければいけない。

 たいていの場合「事実」だけ示して一足飛びに感想や意見に飛んでしまうことになるが、
 それだと読者は単に事実だけ示されて置いてけぼりにされた状態になってしまう。
 相手にとって単なる「事実」にすぎないものを「意見」(すごい)へつなぐ「考察」(なぜそれがすごいと言い切れるのか)を必ず説明できるようにする。

③読者これだけは伝えたいということを「キーワード」または「ワンセンテンス(最大でも1ツイート)」で伝えられるようにする
 自分が読者であるときのことを考えれば、キーワードや意見がわかりにくい記事など読んでもすぐ忘れることはわかるはず。
 まして何かをおすすめする際に「1センテンス」で説明できないものなど、クリックすることはそうそうない。
 ちゃんと相手の心にフックするような要素を意図的につくれるよう心がける。


まず概要を説明しただけですが、普段から文章を使って他者とコミュニケーションをとっている方は、この3つを読んだけでも「わかる」「いわれてみたらこういうことは無自覚にやっている」となると思います。そのくらい基本中の基本です。ところが、普段ある程度の長さの文章を書きなれていない人だと、まずこの3つの時点で「このあたりちゃんと意識したことなかったな」ってなると思います。身近な人とコミュニケーション取ってるだけだったらそれほど必要がない技術だからです。



というわけで、まずこの3つについて普段どのくらい自分が意識しているかをまず考えてみてください。説明は次の記事から順番にやっていきたいと思います。




3つとも共通しているのは全部一つで「読者さん置いてけぼりにして自分だけ気持ちよく語るのをやめよう」ということ

まだ詳しく説明していない段階ですが、読んでみて「難しそう」「めんどくさい」とは思っても「これは間違いだ。同意できない」とは思わなかったんじゃないでしょうか。

なぜかというと、3つとも言ってることはシンプルで「読者を置いてけぼりにして勝手に一人で好き勝手しゃべるのをやめよう」ということを言ってるだけだから。


1つ目は「少ない情報しか提供せずに自分と同じ気持ちを共有してくれ」といっても「うん、それ無理」「落ち着いて説明しろ」って気分になるよね。

2つ目は「そう思った理由も示さずに同意や共感してくれ」といっても「お前の仲ではそうなんだろうな、お前の中ではな……」にしかならないよね。

3つ目は「自分でも何が言いたいのかわからないけど俺の言いたいことわかってくれ」といっても相手からしたら「こいつ面倒くさい奴だな」って思われるだけだよね。



とはいえ、この3つは基礎中の基礎ですが「口でいうは易しだけれど簡単ではない」です。

でも、自分で記事を書いててしっくりこなかったら、まずこの3つを注意する、というところに戻ってくるようにしてみると自分の記事のどういうところを改善すればいいのかな、というのが見えてくると思います。




キーワードは「読者が乗車してないのにアクセルを踏むな」と覚えておこう

噛み合わない会話へのツッコミでこの上なく秀逸だと思ったフレーズがありますので紹介します。

ごちゃごちゃ書いてますが、今日の記事ではこの言葉さえおぼえてもらえれば私の記事は成功です。

ぜひこれから文章を書く時にこのキーワードを意識してみてください。 



以下は第三者向け :文章を書きなれていないときは、一度自分を型にはめてみるとすごくはかどるよという話

また、文章を書き慣れていない人は「型」でかんがえるという考え方自体になじみがないでしょうから、こういうのを読むと「堅苦しい」とおもってしまうかもしれません。

しかしこの3つは必要最低限の情報を相手に効率よく提供することを目的とした「型」であり、

この3つを盛り込んで文章を書くことに慣れてくると、

書きたいことだけ決まれば後は文章の中身自体は考えずに最後まですらすら書けるようになります。

少なくとも文章を書いた後に「なにか物足りない」とか感じることは激減するでしょう。

最初は面倒に感じるかもしれませんが、トータルで見たら絶対に効率が良くなりますので、覚えておいて損はないと思います。




ブログ記事が上手い人たちって、まず最初にインプット量が多いという特徴がありますが、

アウトプットの方でもこういう基礎を経由することで、記事の量産が可能になっている面が強いです。

そして、文章として基礎部分がしっかりしているから、自分の思いを間に挟んでも崩れないんですね。

最初から気持ち全開で記事を書くタイプの人も、それはそれで悪くないと思うのですが、

1つ1つの記事を書くためにだいぶ消耗するし、それほど気持ちを込めて書いたのに全然伝わらなくて心折れたりしますよね。

ブログというか文章を安定して、ストレスなく書きたいのであれば、まずこのあたりの基礎をしっかりと意識してほしいなと思います。



といっても、この記事の内容は予告した通り全部下記の受け売りです。

今3つ紹介したことだけでも価値ありそう、と思った人であれば、この本はそういう価値ある考え方の宝庫です。
繰り返し読むことで一生モノで役に立つ考え方が身につく良い本であり、万人に読んでほしいなと思ってます。マストバイ!

*1:①文章を書くことと身近な友達としゃべることは何が違うのかを理解する。後者モードになると読者は敬遠する②記事を書く目的をはき違えない。記事を書いたあなたが褒められることは手段であって目的ではない。後者を目的にすると要らない客ばかり来る。③感想記事と紹介記事のゴールは全然違う。紹介記事でいきなり主観を重視した記事を書こうとしない。感想がやりたいなら自分のtwitterでやれ。④自分語り(自己開示)には明確な目的とルールがある=「協調の原理」と「時間軸の法則」。思いついたからといって適当に書くと読者が離れるの4つですが、これはステージによっては必ずしも間違った話ではないので後回し