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の続き。
全13巻なのに皐月賞が終わった時点で12巻の後半。
マキバオーでは有馬記念まで行った(あとWC編)があったけれど、本作品は日本ダービーが最終決着になりそうな予感。
もう過去編の因縁はすべて出し尽くし、いよいよ現代においてそれをぶつけ合う時が来たと思いますが……
良くも悪くも過去が重すぎてちょっとそれに引きずられるお話になっちゃってるかなと思います。
そういう意味では「風のシルフィード」はやっぱり読むべきなんやろうなあ……。
- 作者:本島幸久
- 発売日: 2014/10/17
- メディア: Kindle版
- 作者:本島幸久
- 発売日: 2014/10/17
- メディア: Kindle版
ダービー前
①マルスの母・ディングルは蹄葉炎(人間でいうところの癌)になり、余命いくばくもない状態に。マルスにも健康状態に不安が出ており、このまま種牡馬入りさせようかという判断も出始める。
②マモルの父の妹・舞子はマモルを才谷牧場へ連れて行く。ディングルは34歳になっても才谷牧場でまだ生きていた。「いまだに戦い続ける戦士の姿」を見せ、「逃げるな。きちんと戦って戦士としての血を残せ」と諭す。
……あの、なんでディングルの仔たちは虚弱体質なんでしたっけ?
③エルディオスの騎手・名倉親子のエピソード。……なんだこれサンエイサンキューのオマージュ?
④白の一族は全員ダービー出走を決める
・エルアルコンは皐月賞勝利の後、蹄のけがを治す
・エルディオスは追い込みから逃げ馬への転向で青葉賞勝利。
・エルソルはプリンシパルSを勝利。
・エルルナもNHKマイルを勝利。
・ハヤタも河原崎が仕上げて万全の状態で出走することに。
⑤ヘルメスは最期にマルスと併せ馬を行い、大切なことを伝えた後に死亡。
いよいよ最終決戦の日本ダービー
「ダービーは、運ではなく運命が強い馬が勝つ」
この作品はひたすらに血統の争い、運命の争いとして物語を紡いできた。なので、このキャッチコピーはとても秀逸だと思う。
①序盤から6頭が飛び出してのマッチレース展開に。
(3/4)の時に「ハヤタくん要る?」って書いたけど、作者の人はこれがやりたかったんだなと。
描き方自体は今でも納得してないけれど、いびつな形でもなんでもハヤタ君を入れてきた理由は納得しました。
②最終直線でも「夢の11R」のように横一列の展開に。
③最終的にはマルスが抜け出して三代連続でダービーでユキカゼ血統を蹂躙する。
しかし、この戦いの熱気によって「早川ジン」は植物状態から復帰し、紅堂サキの執念の戦いは終わりを迎える。
④マルスは引退して種牡馬入りすることに……。
エピローグ
①マルスは種牡馬入り。今度こそ虚弱体質に負けないディングル血統を残そうと頑張る凪野一家。
②白の一族は世界を舞台に戦いを挑む。
しかしここで「もう一頭のシルフィード血統」が登場し、4頭すべてを蹂躙する。
前作主人公である森川駿が育成した最強血統の馬エアリアル。
この馬と戦うためだけに一度引退したマルスは「地方競馬」代表としてJCに参戦する。
そして……
んーーーーー。
この時はフィクションだったかもしれないけどフィクションであってもこれを美談として語られるとちょっとモニョってしまうようになってしまった……。
なんとも評価に困る作品ではありますが、私は楽しめました。
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